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エコキュートの寿命は約20年?交換タイミングや長持ちさせる方法を徹底解説!

エコキュート 2024年12月06日更新
エコキュートの寿命は約20年?交換タイミングや長持ちさせる方法を徹底解説!

光熱費の節約効果の高さや、「ガスを使わない安心感」などで人気のエコキュートですが、「そもそも設備寿命ってどれくらいなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、エコキュート本体やヒートポンプなど各設備の耐用年数や、寿命を縮める原因となる「3つの誤った使い方」について徹底解説していきます。

記事の後半では、せっかく導入したエコキュートの製品寿命をなるべく伸ばす「3つの長持ちアイデア」もご紹介していますので、興味がある方はぜひご覧くださいね!

そもそもエコキュートってどんな給湯設備?

エコキュートとは、空気に含まれる熱を利用してお湯を沸かす給湯システムのことで、ガスや灯油ではなく「電気」の力で設備を作動させる点が特徴的です。

エコキュートには、エアコンなどに使われる「ヒートポンプ技術」が搭載されており、外気から取り込んだ熱を「圧縮」することで効率よく給湯を行える仕組みとなっています。

エコキュートの最大のメリットは「光熱費の安さ」であり、ガス給湯器や電気温水器に比べて、毎月の光熱費を「約2分の1〜3分の1」ほどまで節約することが可能です。

さらに、「火を使わないため安全」「深夜電力で沸き上げするとさらにお得」「CO2排出量が少ない」など数多くのメリットがあり、全国的に導入数が増え続けています。

エコキュートの寿命は約20年って本当?耐用年数の目安をご紹介!

エコキュートの寿命に関する情報は「およそ10年程度」「20年を過ぎても使える」などまちまちであり、具体的な耐用年数はメディアによって違います。

本記事では、給湯器の紹介サイトや家電量販店のホームページ、専門家の意見などを根拠に、一般的なエコキュートの製品寿命の目安をご紹介していきます。

①エコキュートの設備全体の寿命

エコキュートの設備全体の製品寿命は「約10〜15年」ほどが一般的な目安とされており、10年を過ぎたあたりから不具合や劣化が起きる確率が徐々に増加していきます。

また、修理の際に必要となる部品の保管期間は、各メーカー共に「製造終了から約6〜10年」ほどと短いため、故障した際に部品が見つからずに交換となるケースもあります。

②ヒートポンプの寿命

シンプルな構造の貯湯タンクに比べ、精密部品の多いヒートポンプは寿命が短めであり、「約7〜15年」ほどが耐用年数の目安となります。

複雑な構造のヒートポンプは修理費用が比較的割高であり、全交換となると「20万円」を超える費用がかかるため、修理せずに設備全体を交換するケースも多く見受けられます。

③貯湯タンクの寿命

ヒートポンプに比べて大きな故障が発生する可能性が低い貯湯タンクですが、それでも「約10年〜15年」ほど経過すると不具合による交換件数が増加する傾向があります。

貯湯タンクの故障は簡単な部品交換で済む事例が大半ですが、内部配管などにトラブルが起きると修理が困難であるため、長期使用による劣化で交換となるパターンが多いようです。

エコキュートの寿命が短くなる?「3つの原因」を解説!

エコキュートの設備寿命を縮める原因となる「3つの推奨できない使い方」は以下のとおりです。

  1. メーカー非推奨の入浴剤を多用する
  2. ヒートポンプ・貯湯タンク周辺が片付いていない
  3. 追いだき・沸き増し機能の過度な使用

それぞれの要点を以下に確認していきましょう。

原因①:メーカー非推奨の入浴剤を多用する

エコキュートで使用できる入浴剤は製造メーカー・機種によって異なるため、推奨されていない入浴剤を多用することで設備全体の寿命が短くなる可能性があります。

特に「にごり湯」や「とろみ湯」、「硫黄や塩分を含む入浴剤」などは配管や貯湯タンクを腐食させる原因となるため、メーカーが推奨していない限り多用は避けましょう。

あなたがお使いのエコキュートに対応した入浴剤は「製品説明書」や「メーカー公式ホームページ」などで確認できますので、使用前にチェックしておくと安心です。

原因②:ヒートポンプ・貯湯タンク周辺が片付いていない

エコキュートは屋外に設置する給湯設備のため、ヒートポンプや貯湯タンクの周辺が散らかっていたり、雑草が生い茂っていると故障やトラブルの原因になりかねません。

特に、空気を取り込むヒートポンプの「ファン」周辺の雑草を放置すると、熱や湿気がこもって不具合の原因となるだけでなく、給湯効率も下がってしまいます。

貯湯タンクは比較的メンテナンスフリーですが、ツル系の雑草などが内部に入り込むことで故障する可能性は考えられるため、定期的に目視確認しておくと安心です。

原因③:追いだき・沸き増し機能の過度な使用

エコキュートには精密部品も数多く搭載されているため、追いだきや沸き増し機能などを過度に使用し続けることで、一般的な製品寿命より交換時期が早まるおそれがあります。

貯湯タンク容量に対して使用するお湯の量が多い場合、一日に何度も沸き増しを行う必要性が生じるため、結果的に寿命が縮まる要因となってしまうでしょう。

お湯を使用量が少ない夏場は「夜間の沸き上げ量を減らす」など、工夫しだいで設備の酷使を軽減することも可能ですので、一度使い方の見直しを行いましょう。

エコキュートの寿命を伸ばす「3つの長持ちアイデア」をご紹介!

エコキュートの製品寿命をできるだけ伸ばすために実践すべき「3つの長持ちアイデア」は以下のとおりです。

  1. ヒートポンプ・貯湯タンク周辺をこまめに掃除する
  2. 定期的に貯湯タンクの「水抜き」を実施する
  3. 施工業者やプロに定期点検・メンテナンスを依頼する

それぞれのポイントをくわしく解説していきます。

アイデア①:ヒートポンプ・貯湯タンク周辺をこまめに掃除する

エコキュートの貯湯タンクやヒートポンプ本来の性能を100%発揮させるために、普段からこまめに設備周辺の片付けや草刈りを実施しましょう。

特に、春先から夏場にかけての暖かい季節は雑草の生育が早いため、休日などを利用して草刈りを行うと同時に、除草剤で雑草を根から枯らすといった対策も効果的です。

エコキュートの近くに自転車やバイクなどを置いている場合、風などで倒れて設備が故障する可能性もありますので、保管場所を変えるなどの工夫も必要となります。

アイデア②:定期的に貯湯タンクの「水抜き」を実施する

エコキュートを長期間使い続けると貯湯タンク内に不純物が沈殿するため、年間に2〜3回を目安に「水抜き」を実施してタンク内部や配管を清潔に保ちましょう。

水抜きの手順は製品説明書を見ながら行えば比較的簡単ですが、「時間が取れない」「機械が苦手」という方は専門業者や施工店に作業を依頼するのもひとつの手です。

水抜きを行う際には、貯湯タンクやヒートポンプを拭き掃除したり、設備の外装に破損などがないかチェックするなど、同時にできる作業を実施するとより効率的ですね。

アイデア③:施工業者やプロに定期点検・メンテナンスを依頼する

エコキュートの製品寿命を最大限に引き伸ばすには、自分でできるメンテナンスを継続したうえで、給湯設備のプロや施工業者に定期点検を依頼するのも効果的です。

プロに点検を依頼すると「配線や配管の状態確認」や「細かな部品の清掃」など専門的なフォローを受けられるため、設備の最適な状態に戻すことができます。

定期点検には「1〜2万円」ほどの費用がかかりますが、点検を怠って故障した場合は「3万円以上」の修理費がかかるケースも多いため、必要経費と割り切ることも大切です。

まとめ:エコキュートの寿命は約10〜15年!適切な使い方で長持ちさせよう

本記事でくわしく解説してきた「エコキュートの製品寿命・長持ちさせるコツ」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。

  • エコキュートとは、電気の力で空気の熱を圧縮し、効率よくお湯を沸かす給湯設備のこと
  • ガス給湯器などに比べて省エネ性能が高く、毎月の光熱費が2分の1〜3分の1程度で済む
  • エコキュート全体の寿命は10〜15年が目安であり、ヒートポンプは7〜15年、貯湯タンクは10〜15年ほどが一般的な耐用年数
  • メーカー非推奨の入浴剤を多用したり、追いだき機能などを過度に使うと寿命が短くなる
  • 定期的な点検・メンテナンス「水抜き」を行うことで、製品寿命を伸ばすこともできる

「20年使える」と紹介されるケースもあるエコキュートですが、実際の耐用年数は「10〜15年」ほどが一般的な目安と考えてよいでしょう。

メンテナンス不足や給湯機能の過度な使用などが原因で寿命が短くなる可能性があるため、定期的にプロに点検を依頼したり、DIYで水抜きを行うなどの対処が必要となります。

適切な使用法・こまめなメンテナンスを心がければ20年を超えての使用も充分可能ですので、「貯湯タンク周辺の清掃」など、今すぐできることから始めていきましょう!


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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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