エコキュートで冬の電気代は高くなる?理由と電気代の節約方法を紹介!

冬になると電気代が一気に高くなりますよね。そこで今回の記事では、エコキュートで冬に電気代がどれくらい高くなるのかを紹介すると共に、冬に電気代が高くなる理由や電気代の節約術を紹介します。
目次
エコキュートの冬の電気代は高い?夏の電気代と消費電力の違いについて!
冬になると電気代の高さに驚愕する家庭が多いでしょう。それはエコキュートを導入しても同じで、基本的には夏よりも冬のほうが電気代は高くなるといわれています。
では、夏と冬で電気代や消費電力にどれくらいの差があるのでしょうか。詳しく解説します。
夏と比べて電気代に数千円の違いが出る
夏と冬の電気代を比べると、一般的には夏よりも冬のほうが数千円ほど高い請求になるといわれています。地域やお湯の使い方、世帯人数にもよりますが、夏に2〜3千円だった電気代が、冬には5〜8千円ほどになるようです。
電気代が安くなるといわれるエコキュートですが、例外なく冬には電気代が高騰するようなので、その点は注意しましょう。
夏と比べて消費電力にも違いがある
電気代に違いがあるということは、季節によって消費電力にも違いがあるということです。
世帯人数やお湯の使用量によって違いがあるものの、一般的な消費電力は夏で0.8kw(800w)前後、冬で1.5kw(1500w)前後といわれています。
夏場の0.8kw(800w)は夏場のエアコンやハロゲンヒーターを稼働させる時と同じくらいの消費電力、冬場の1.5kw(1500w)は冬場のエアコンや食洗器を稼働させる時と同じくらいの消費電力です。
消費電力を見ても、冬に電気代が高くなるのは納得ですね。
エコキュートの電気代は冬が高い!電気代が冬に高くなる理由は?
エコキュートの電気代は、他の給湯器同様に冬が高くなるようです。では、冬に電気代が高くなる主な理由は何なのでしょうか。代表的な理由を3つ紹介します。
冬に電気代が高くなる理由①お湯の使用量が増えるから
冬に電気代が高くなる理由は、お湯の使用量が増えるからです。
夏と比べて冬は、単純にキッチンで利用するお湯や浴槽に張るお湯の量が増えますよね。洗顔をするのにもお湯を利用するでしょうし、窓掃除などでもお湯を使って雑巾を洗うかと思います。
お湯の使用量が増えれば給湯量も増えます。エコキュートの仕組みに限っていえば、お湯の使用量が増えることで貯湯タンクの残量も減ります。残量が減ると、場合によっては日中の割高電力を利用した給湯を行ってしまうので、電気代が高くなるのです。
冬に電気代が高くなる理由②追い炊き機能の使用頻度が上がるから
追い炊き機能の使用頻度が上がることも、冬に電気代が高くなる理由のひとつです。冬には、浴槽に張ったお湯が外気の影響で冷めやすくなります。冷めてしまった浴槽のお湯を温めるために追い炊き機能が使われますが、追い炊き機能では貯湯タンク内のお湯を温め直す必要があります。したがって、電気代が高くなるのです。
冬に電気代が高くなる理由③給湯効率が下がるから
給湯効率の低下も、冬に電気代が高くなる理由のひとつです。
エコキュートは大気中の熱を利用して給湯する電気給湯器で、外気温と実際のお湯の温度の差が少ないほど効率的にお湯を作れます。したがって、夏と比べて外気温の低い冬のほうがお湯を作るのに電力を消費するのです。
冬の電気代を節約したい!エコキュートで電気代を節約する方法は?
冬の電気代の節約は、どの家庭でも毎年頭を悩ませる案件かと思います。
そこで最後に、エコキュートで電気代を節約する方法を紹介します。
節約術①電気料金プランを見直す
エコキュートで電気代を節約する方法として、電気料金プランを見直すことが挙げられます。
エコキュートを家庭に導入すると、基本的には電力プランを「夜間:割安電力」「日中:割高電力」の契約に変更します。しかし、夜間の設定時間や設定単価は電力会社によって異なるため、家庭に合う電力プランでの契約を求められます。
エコキュート以外の電化製品の稼働時間も考慮できると、電気代の節約額をより増やせる可能性が高まるでしょう。
節約術②節約モードを使いこなす
節約モードを使いこなすのも大切です。
エコキュートでは、様々な節約モードがあります。
たとえば、
- AI機能搭載で翌日の天気を予測して無駄のない給湯を自動的に行う
- お湯の使用傾向を自動で学習してくれ、それを元に適量のお湯を沸かす
などです。
節約モード搭載のエコキュートは、搭載されていないエコキュートに比べて初期費用は若干割高です。しかし、ランニングコストの自動的な削減を見込めるので、黒字転換も期待できるでしょう。
節約術③浴槽のお湯が冷めたら「高温たし湯」機能を使う
浴槽のお湯が冷めたら「高温たし湯」機能を使うのも節約術のひとつです。
よく耳にする「追い炊き機能」は、基本的には日中の割高電力を利用することになります。したがって、追い炊き機能を頻繁に使うと、請求される電気代が高くなる恐れがあります。
一方、高温たし湯は、貯湯タンク内の熱湯を足して浴槽の中のお湯の温度を上げることです。日中の沸き上げが必要ないので、電気代の節約に繋がるでしょう。
節約術④お湯を使わないのなら「沸き増しOFF」にする
家族全員の入浴が終わって家事もある程度落ち着いているのなら、お湯の出番は極めて少なくなるでしょう。このように、1日の中でお湯はもう使わないとなれば、沸き増しをOFFにしましょう。
自動的な沸き増しをOFFにしておくことで、日中の割高電力を利用した給湯を避けることができます。
節約術⑤年間給湯保温効率の良いエコキュートを購入する
既にエコキュートが家庭にある場合は対応が難しいですが、年間給湯保温効率の良いエコキュートを購入することも大切です。
年間給湯保温効率は、各エコキュートの取り扱い説明書などに記載があります。数値が高いほど効率よく給湯できる(消費電力が少なく済む)ので、できるだけ数値の高いエコキュートを選ぶようにしましょう。
節約術⑥使っているエコキュートが古いなら思い切って買い替える
なかなか現実離れしてはいますが、使っているエコキュートが古いタイプなら思い切って最新のエコキュートに買い替える手もあります。
最新のエコキュートは省エネ性能が向上しており、少ない電力で給湯が可能です。また、給湯を担うヒートポンプユニットの性能も向上しており、外気温が低い環境下でも効率的に熱を取り出せるようになりました。そのため、冬の電気代も抑えられる可能性があります。
10年前後使っているエコキュートがある家庭は、思い切って最新型のエコキュートに買い替えることも検討してみましょう。今は導入費用に対する補助金制度も充実しているので、安心してくださいね。
節約術⑦おひさまエコキュートの導入を検討する
おひさまエコキュートの導入を検討するのもひとつの手です。
おひさまエコキュートとは、太陽光発電が発電した無料電力を主に給湯するものです。夜間の割安電力を使っての給湯ももちろん行いますが、日中に無料で給湯できるメリットをひしひしと実感できるでしょう。
おひさまエコキュートを導入すれば、日中にも思いっきり給湯ができます。貯湯タンクの残量を気にすることなく生活を送れるので、日中のお湯の使用量が多くなりがちな家庭におすすめです。
エコキュートでも冬の電気代は高くなる!節約術を1つでも実践してみよう!
一般的な使い方をすることで電気代が安くなるといわれているエコキュート。しかし、季節的なものに抗えるわけはなく、エコキュートも他の給湯器同様に冬には電気代が高くなるようです。
だからこそ、最後の章で紹介したような節約術を1つでも実践できると良いでしょう。
参考資料①
https://eco88-shop.com/news/エコキュートの電気代が冬に高くなる3つの理由と/
参考資料②
この記事の監修者

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