パナソニック製エコキュートの水抜きって必要?失敗しない手順と3つの注意点を解説!

※本記事は、事業者から提供を受けた商品・サービスのPRを含む広告コンテンツです。
エコキュートを長持ちさせるために欠かせない定期メンテナンスである「水抜き」。
とはいえ、「本当に必要なの?」「どうやってやるの?」「間違えたら壊れそう…」と不安になる方も多いのではないでしょうか?
本記事では「パナソニック製エコキュート」に焦点を当てて、水抜きが必要な理由や放置によるデメリット、メーカー推奨の具体的な手順、作業時の注意点まで解説します。
さらに、水抜き以外にやっておくべき「3つのメンテナンス方法」もご紹介。エコキュートを長く安全に使うために、今日からできるお手入れをチェックしていきましょう。
目次
水抜きはどうして重要?エコキュートの仕組みと一緒に解説!
エコキュートは、ヒートポンプで空気の熱を圧縮・高温化し、水をお湯に変えてタンクに貯めて使う仕組み。この構造上、どうしても水に含まれる不純物や汚れがタンクの底に蓄積しやすくなります。
そうした汚れを放置すると、雑菌やにおいの原因になるだけでなく、給湯効率の低下や機器の劣化を引き起こすことも。とくに長期間メンテナンスを怠っていると、内部にサビや汚れが広がり、大きな故障につながるリスクも高まります。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも、水抜きは非常に重要なメンテナンスのひとつ。定期的に水を抜いて内部をリフレッシュすることで、エコキュートをより清潔に、効率よく、そして長く使い続けることができます。
パナソニック製エコキュートを水抜きせず放置する「3つのデメリット」
前述したとおり、エコキュートを水抜きせずに長期間使い続けると、思わぬトラブルの原因につながります。ここでは、パナソニック製エコキュートの水抜き放置でよくある「3つのデメリット」をくわしく確認していきましょう。
デメリット①:お湯に雑菌やにおい・汚れが混ざるリスク
毎日、自動的に沸き上げを行うエコキュート。貯湯タンクには、常に一定量のお湯が貯まり続けています。そのため、水抜きをせずに長期間放置してしまうと、タンクの底や配管内部に汚れや不純物がたまりやすくなります。
これが原因で雑菌が繁殖したり、お湯にヌメリやにおいが発生する可能性も。実際に「お湯がにおう」「シャワーから濁った水が出た」といったトラブルは、水抜きや定期的なメンテナンス不足が原因となるケースも少なくありません。
家族で毎日使うお湯だからこそ、衛生面・安全性は気になるポイント。タンク内の清潔を保つためにも、水抜きは欠かせないお手入れのひとつなのです。
デメリット②:給湯効率が下がってムダな電気代が発生する
貯湯タンクや配管に汚れや不純物が溜まったままの状態では、エコキュート本来の熱交換効率が発揮できず、給湯に余計なエネルギーを使ってしまいます。その結果、必要以上に電力を消費してしまい、電気代がじわじわと増えていく可能性も。
見た目ではわかりづらくても、少しずつ効率が落ちていくため、知らないうちに光熱費に影響を与えているケースも考えられます。また、配管や浴槽フィルターに詰まりがある状態でお湯を流すと、「給湯温度が不安定になる」といった不具合にもつながりかねません。
水抜きを定期的に行い、タンク内部や配管をすっきりさせておくことが、電気代の節約にもつながる重要なポイントです。
デメリット③:最悪の場合は本体の大きな故障につながる恐れも
水抜きをせず、タンクや配管の汚れや不純物を放置した状態が続くと、消耗部品の劣化やサビ・腐食などの進行を早める原因に。不具合をさらに放っておくと、センサー異常や配管の損傷、バルブの動作不良など、本体の深刻な故障につながることも考えられます。
以上に挙げた不具合は修理費が数万円を超えるケースもあり、最悪の場合は本体を丸ごと交換…といった事態を招く可能性もゼロではありません。定期的なメンテナンスを怠ることで、結果的に余計な出費や生活への影響が大きくなってしまうリスクがあるのです。
水抜きは「壊れてから対処する」のではなく、「壊さないために行う」予防策として、非常に重要な役割を果たします。
※本項の数値・内容は特定条件に基づく試算であり、実際の結果を保証するものではありません。
【パナソニック推奨】実際の水抜きの手順をわかりやすく解説!
公式Webサイト「パナソニック ホームズ クラブ」によると、パナソニック製エコキュートの水抜き手順は以下のとおりです。
- 脚部化粧カバーが付いている場合は取り外す
- 漏電遮断器を「切」にする
- 給水元栓を閉める
- 逃し弁レバーを上げる
- 給水栓を開き、約2分排水後、閉める(熱湯が出ることがあります)
- 給水元栓を開けて、タンクを満水にする(排水配管から水が出始めたら満水)
- 逃し弁レバーを下げる
- 漏電遮断器を「入」にする
- 混合水栓(水道)のお湯側を開き、水(お湯)が出ることを確認する
- 脚部化粧カバーが付いている場合は取り付ける
パナソニックでは、以上の水抜き作業を「年に2〜3回」の頻度で行うことが推奨されています。操作する箇所が多く最初は時間がかかりますが、慣れてしまえば意外とかんたんですので、取扱説明書などを見ながら挑戦してみましょう。
水抜きする際・終了後に注意すべき「3つのポイント」とは?
正しく行うことでエコキュートを清潔かつ安全に保てる水抜きですが、やり方を間違えると思わぬトラブルの原因になることも。ここでは、水抜きの前後で特に気をつけたい「3つのポイント」をわかりやすくご紹介します。
ポイント①:外気温がマイナスのときに作業を開始しない
エコキュートの水抜きを行う際、外気温が氷点下になるようなタイミングでの作業は避けたほうが無難です。気温が低い中で水を抜くと、排水中に配管内の水が凍結してしまうリスクがあり、かえって故障や破損を招く恐れがあります。
また、作業中や排水後に気温が下がることで、配管の一部に残った水分が凍ってしまうケースも考えられるため、とくに寒冷地では注意が必要となります。水抜きを行うなら、なるべく日中の暖かい時間帯を選ぶこと、そして作業前後の気温変化にも気を配ることが大切です。
配管の凍結や破損を未然に防ぐためにも、気温が安定しているタイミングでの実施を心がけましょう。
ポイント②:作業中に高温のお湯が出ることも!やけど対策は入念に
水抜きの手順には、「給水栓を開いて排水を行う」工程があります。このとき高温のお湯が出てくる可能性があるため、やけどには十分注意が必要です。
とくに直前まで運転していた場合は、タンク内に熱湯が残っていることもあり、水だと思って素手で作業すると、思わぬケガにつながりかねません。給水栓を開ける際は顔や手を近づけず、厚手のゴム手袋や長袖を着用したうえで、ゆっくりと慎重に操作しましょう。
また、小さなお子さんやペットが近くにいないことを確認してから作業するのも大切です。安全を最優先に、しっかり準備を整えてから水抜きを行うようにしましょう。
ポイント③:終了後は正常に運転しているかしっかり確認する
水抜き作業が終わったあとは、かならずエコキュートが正常に動作しているかを確認しましょう。貯湯タンクにしっかり給水されているか、混合水栓(水道)のお湯側から水がスムーズに出るかなど、ひとつひとつ入念にチェックすることが大切です。
また、逃し弁やバルブの閉め忘れがないか、ブレーカー(漏電遮断器)が「入」になっているかも忘れずに確認しましょう。万が一、エラー表示が出たり、お湯が出ない状態のまま放置してしまうと、ふだん通りにお湯を使えなくなり、不便な状況が続くことになります。
作業後の最終確認は、水抜きがきちんと完了しているかを見極める大切なステップです。安全で快適なエコキュート生活を保つためにも、ていねいにチェックを行ってください。
水抜き以外でやっておきたいエコキュートのメンテナンス3選!
水抜きは大切なメンテナンスのひとつですが、エコキュートを長く快適に使うためには、ほかにも定期的に行っておきたいチェックやお手入れがあります。ここでは、水抜き以外でおすすめしたい、簡単かつ効果的な「3つのメンテナンス」をご紹介します。
①漏電遮断器・逃し弁の動作チェック【年に2〜3回】
「漏電遮断器」や「逃し弁」は、エコキュートの安全と正常運転を支える重要な部品です。漏電遮断器は、異常な電流が流れた際に電源を自動で遮断し、感電や火災を防いでくれます。逃し弁はタンク内の過剰な圧力を逃す役割を持ち、破損や事故を防止する部品です。
これらの機能が正常に働いているかを確認するために、「年に2〜3回」の動作チェックをおすすめします。チェック方法は各機器の取扱説明書を参照し、安全な状態でテストボタンを押して動作確認を行うだけです。
異常が見つかった場合は、すみやかにメーカーや専門業者に相談し、修理や交換を依頼しましょう。日頃から点検をしておくことで、思わぬトラブルを未然に防げます。
②貯湯タンク・ヒートポンプユニットの外観チェック【随時】
貯湯タンクやヒートポンプユニットの外観チェックは、エコキュートの外側・内側の状態を把握するうえで重要なポイントです。具体的には、外観にサビやひび割れ、変色などがないかを定期的に確認してください。
とくに配管の接続部や接続箇所の水漏れ、サビや腐食なども見逃さないよう注意しましょう。また、ヒートポンプユニット周辺に異音や異臭がしないかもチェックしておくとさらに安心です。
何か異常があれば早めにメーカーや専門業者に相談することが、故障予防や修理費の軽減につながります。気がついたときに目視で点検し、異変に気づいたらすぐ対応できるようにしておくことが、エコキュートを長持ちさせる秘訣です。
③洗浄剤を使った手動の配管洗浄【半年に1回】
エコキュートの配管内部には、日頃の自動洗浄だけでは落としきれない汚れや不純物がどうしても蓄積してしまうため、洗浄剤を使った手動での定期的な洗浄も重要です。具体的な作業の手順は以下のとおり。
- 浴槽の循環口から10cm以上お湯(水)をためる(残り湯でもOKです)
- 浴槽に洗浄剤を入れる
- リモコンの「諸設定」→「洗浄運転」を選び、「決定」を押す(約20分で自動的に完了します)
- ふたたび、浴槽の循環口から10cm以上水をためる
- 浴槽の水を抜き、浴槽と浴槽フィルターのすすぎを行う
パナソニックでは、洗浄剤として別売品の「ふろ循環回路洗浄剤(AD-03755-2AH)」または、市販の給湯機用風呂釜洗い洗剤(1つ穴用)を推奨しています。「半年に1回」程度を目安に手動での配管洗浄を行い、配管内の汚れをリセットしましょう。
参考:給湯設備|ふろ配管(洗浄)|パナソニック ホームズ クラブ
まとめ:水抜きは故障予防の第一歩!日頃のメンテナンスで安心エコキュート生活を
エコキュートの水抜きは、故障予防や衛生管理のために欠かせない基本のメンテナンスです。パナソニック製エコキュートも例外ではなく、正しい手順で水抜きを行うことで、雑菌の繁殖や給湯効率の低下、大きな故障リスクを防げます。
作業中は熱湯によるやけどに注意し、終了後は必ず正常に運転しているか確認することが大切です。さらに、水抜きだけでなく漏電遮断器や逃し弁の動作チェック、外観点検、専用洗浄剤を使った配管洗浄など、日頃からのケアが長持ちの秘訣となります。
これらのメンテナンスは、慣れてしまえばそれほど難しい作業ではありません。安心で快適なエコキュート生活を続けるためにも、ぜひ今日から少しずつ始めてみませんか?
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!