エコキュートの交換費用や交換時間はどれくらい?交換時の注意点も解説!

色々な物価が上がっている昨今だからこそ、メリット多数といわれるエコキュートに交換したいと思っている方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、エコキュートに交換する際の初期費用や交換にかかる時間を紹介します。エコキュートに交換する際に避けられない2つの事案について見ていきましょう。
目次
【交換費用】エコキュートの交換費用は?幅がある理由も徹底解説!
まずは、エコキュートの交換費用の相場や交換費用に幅がある理由を解説します。
エコキュートの交換費用の相場
エコキュートの交換費用は50〜90万円前後と非常に幅があります。
基本的には「安かろう悪かろう」というわけではなく、安いからこその理由、高いからこその理由があるため、交換費用だけにとらわれず、家庭に合うエコキュートを選ぶのが良いとされています。
エコキュートの交換費用に幅がある理由
エコキュートの交換費用に幅がある理由は何なのでしょうか。具体的に解説します。
理由①給湯タイプが異なるから
エコキュートの交換費用に幅がある理由は、給湯タイプが異なるからです。
エコキュートでは、以下の3つの給湯タイプがあります。
- 給湯専用タイプ:手動の給湯ができる
- セミオートタイプ:自動の給湯ができる
- フルオートタイプ:自動の給湯、追い炊き、配管洗浄などができる
当然、多機能なフルオートタイプが最も割高です。
世帯人数の多いファミリー層では、使い勝手の良いセミオートタイプやフルオートタイプの購入が推奨されています。ただ、搭載されている機能を使いこなせる自信がないと、無駄な初期費用を投じることになるだけ。必要だと思う機能を家庭で話し合い、それに見合ったエコキュートを選択できると良いでしょう。
理由②省エネ性能が異なるから
省エネ性能が異なるのも、交換費用に差が生じる理由です。
エコキュートは一般的に省エネ給湯器といわれています。しかし、機種によって省エネ性能の大きさは異なります。
他の電化製品同様、省エネ性能の高いエコキュートは割高傾向、省エネ性能の低いエコキュートは割安傾向です。
初期費用に重点を置くのか、ランニングコスト減少に重点を置くのかによって、選ぶエコキュートを変えられると良いでしょう。
理由③貯湯タンクの容量が異なるから
貯湯タンクの容量の違いも、交換費用に差が生じる理由のひとつです。
エコキュートは、翌日に使うお湯を電力単価の安い時間(主に夜間)を利用して給湯する設備です。したがって、給湯したお湯を溜めておく貯湯タンクの設置が必要になります。
貯湯タンクの容量は大きく分けて「大」「中」「小」とあり(具体的な容量はメーカーによって異なる)、それぞれ世帯人数やお湯の使用量による推奨サイズが定められています。
世帯人数が多かったりお湯の使用量が多い家庭では、それに合わせて貯湯タンクも大容量のものを用意する必要があるでしょう。この場合、必要となる初期費用は少々割高になります。
理由④水圧タイプが異なるから
水圧タイプの違いも、交換費用に差が生じる理由のひとつです。
エコキュートは貯湯式のため、瞬間式のガス給湯器に比べて水圧が弱いとされています。貯湯タンクが破裂しないよう、減圧したものを貯湯するからです。
しかし昨今では「エコキュートは水圧が弱い」というデメリットを払拭した、高水圧のエコキュートも販売されるようになりました。ただ、販売価格の割高感は否めません。
一般的なエコキュートの水圧も、慣れれば特に不便は感じないと話す人が多いです。水圧にどこまで重点を置くのかがポイントとなるでしょう。
理由⑤設置地域が異なるから
設置地域の違いも、交換費用に差が生じる理由です。
エコキュートは、一般的な住宅街に設置できる「標準地タイプ」、寒冷地に設置する「寒冷地タイプ」、海に近い地域に設置する「塩害地タイプ」の3種類があります。
基本的には標準地タイプが最も安く、特殊地域専用のエコキュートは若干割高です。ただ、特殊地域で標準地仕様のエコキュートを使った場合、エコキュートの故障リスクが上がったり保証の対象外となる恐れがあるため、使用の推奨はできません。
特殊地域にお住まいの方は、交換費用が若干割高になるのは許容しなければならないでしょう。
【交換時間】エコキュートの交換にかかる時間はどれくらい?必要な準備も!
続いて、エコキュートの交換にかかる時間はどれくらいなのか、交換する際に準備すべきものはあるのかについて解説します。
エコキュートの交換にかかる時間
エコキュートの交換にかかる時間は、以下の通りシチュエーションによって異なります。
- エコキュートからエコキュートへの交換の場合:半日~1日程度
- 他の給湯器からエコキュートへの交換の場合:1日~1週間程度
- エコキュートの在庫がない場合:工事開始までに1週間程度
エコキュートの設置には基礎工事が必要です。
したがって、エコキュートを初めて設置する場合は1週間程度の時間が必要となります。エコキュートの在庫がない場合はさらに1週間前後がかかるため「既存の給湯器が壊れたからエコキュートに交換したい!」という流れでエコキュートを購入するのは避けたほうが良いでしょう。
エコキュートの交換に必要な準備
エコキュートの交換に必要な準備に関しては、そこまで大それたものはありません。
準備①エコキュート周辺の掃除
交換作業の効率化のため、エコキュート周辺の掃除は事前に行っておきましょう。
雑草を取り除いたり大きな荷物を別の場所に移しておけば、作業時間を短縮できる可能性があります。
準備②近隣住宅への挨拶
近隣住宅との距離が近い場合、事前に挨拶を済ませておくことでトラブル回避に繋がります。交換作業は多少なりとも作業音が鳴り響いてしまうため、工事について一言話しておくのがベストです。
エコキュートの交換を安全に行うために!交換時の注意点は?
最後に、エコキュートの交換を安全に行うために気を付けたいことを解説します。
①作業中は子どもやペットを近づけない
エコキュートの交換を安全に行うため、交換作業中は子どもやペットを近づけないことが求められます。
エコキュートの設置作業は、電気工事があったり100kg近い貯湯タンクの設置作業があったり、意外と危険が伴います。不慮の事故を防ぐためにも、子どもやペットを作業員に近づけないよう注意してください。
②事前の水抜きは業者から指示があったら行う
事前の水抜きは業者から指示があったら行うようにしてください。
エコキュートからエコキュートへの交換の場合、古い貯湯タンクの水抜きを済ませておいた方が良いのか気になることでしょう。たしかに、水抜きが事前に終わっていれば、作業時間がわずかながら短縮できるかもしれません。しかし、水抜き作業は危険と隣り合わせなものでもあるため、素人が手を出すのはリスクが高いです。
水抜きが事前に行われていない場合は、交換時に業者が水抜き作業を行うので安心してください。
③お湯が使えるようになるまで時間がかかることを頭に入れる
エコキュートの交換をすると、お湯が使えるようになるまで時間が必要です。
貯湯タンクの容量によって異なるものの、3時間前後はお湯が使えないと考えておいてください。そのため、その日中にお湯を使いたいと願うのなら、朝イチの作業をお願いできると良いでしょう。
④エコキュート購入時は必要以上の機能を求めない
エコキュート購入時は必要以上の機能を求めないことも大切です。
お話した通り、エコキュートは機能や性能によって交換費用が異なります。
高いものほど機能面や性能面で優れてはいますが、実際に使いこなせなければ意味はありません。家庭にとってその機能が重要なものなのか、きちんと話し合いましょう。
エコキュートの交換費用や交換時間はシチュエーションによるものが大きい!
今回の記事では、エコキュートを交換する際に疑問に感じるであろう費用面、時間面について解説しました。
ここで見てきてわかる通り、正直なところ費用面も交換に要する時間面もシチュエーションによるものが大きいです。家庭にとってベストなエコキュートを選び、初めてエコキュートを導入する場合は交換時間もある程度かかるということを頭に入れておけると良いでしょう。
参考資料①
https://www.sunrefre.jp/ecocute/price/
参考資料②
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!