オール電化には家のアップグレードが必要?エコキュートの改善点も!
オール電化住宅の需要が高まっていますが、リフォームでオール電化にする場合、家のアップグレードが必要なのをご存じでしょうか。そこで今回の記事では、オール電化住宅にするために家をアップグレードしたほうが良い理由、オール電化の必需品であるエコキュートがアップグレードを続けていて以前より使いやすくなっている件について解説します。オール電化に少しでも興味がある方、必見です。
目次
オール電化にするには家のアップグレードが必要?理由を解説!
オール電化の需要が高まっているのは周知の事実でしょう。ガス契約が不要なので子育て世代や高齢者と同居の家庭も安心して暮らすことができ、単価の安い時間に電力を使うことで電気代の削減効果も期待できるといわれています。ただ、新築と同時にオール電化にする場合は別として、オール電化住宅に移行するためには家のアップグレードが必要になる場合があるというのです。一体どういうことなのでしょうか。
そこでまずは、リフォームでオール電化にする際、家のアップグレードが必要だといわれる主な理由を3つ紹介します。
アップグレードする理由①ブレーカーが落ちるのを防ぐため
リフォームと同時にオール電化に移行する家庭はとても多いです。ただ、ブレーカーが落ちるのを防ぐために家のアップグレードが必要になる場合があるので、注意しましょう。
電気とガスの両方を契約している一般的な4人世帯では、契約している電力のアンペア数は40〜60Aである場合がほとんどでしょう。ただ、オール電化住宅にすると家庭内すべてのものを電力で動かすことになるので、今までと同じアンペア数では事足りない場合があります。
そこで、オール電化住宅に移行するため、ブレーカーをアップグレードする必要があるのです。具体的には、100Aまで契約アンペア数を上げると安心できるでしょう。ただ、アンペア数を上げる行為は年に何回か可能なことがほとんどですが、アンペア数を下げる行為は年に1回までという制限があります。アップグレードの量は、電力の使い方に合わせて調整しましょう。
アップグレードする理由②安全性と効率性を向上させるため
安全性と効率性を向上させるため、オール電化に移行する際は家のアップグレードが必要です。具体的には、以下のような工事が必要になります。
- 配線工事
- ブレーカーの交換
- 漏電遮断機の交換
- 引込線の増強
これらの工事の他に、オール電化には欠かせないIHクッキングヒーターへの移行、エコキュートなどの電気給湯器への移行作業があります。
アップグレードする理由③断熱効果を高めるため
オール電化に移行する際は、家の断熱効果を高めるためのアップグレードも必要です。家の断熱効果を高めておかないと、暖かい空気が家の中へ入ってきたり外へ出ていってしまうので、冷暖房の使用頻度が上がるからです。昨今、電気代の単価が年々値上がりしている事実があります。だからこそ、最終的に請求される電気代が高額にならないよう、オール電化に移行する前は家の断熱効果を高めるためのアップグレードが必要です。
オール電化の必需品エコキュートがアップグレード!具体的な改善点は?
オール電化の必需品として、IHクッキングヒーターとエコキュートなどの電気給湯器が挙げられます。IHクッキングヒーターは、元々ガスコンロよりも使い勝手が良いと評判ですが、エコキュートはマイナスイメージが強く「オール電化に移行して本当に大丈夫なのか」と心配な方も多いでしょう。
そこで今回の章ではエコキュートに特化して、実は年々アップグレードしている事実を紹介します。
①高水圧が出せるモデルが増えている
エコキュートの最大の課題といえば、ガス給湯器に比べて圧倒的に水圧が弱いことでした。しかし、最近販売されているエコキュートは、ガス給湯器に引けを取らず高水圧が出せるモデルが増えています。
ちなみに、ガス給湯器の水圧は500kPa、一般的なエコキュートの水圧は180kPa、高水圧モデルのエコキュートは320kPaです。水圧を重視する方は、高水圧モデルのエコキュートを購入できると良いでしょう。
②水道直圧式なら飲み水として利用可能
エコキュートを家庭に導入すると、夜間の割安電力を使ってお湯を作り、作ったお湯を貯湯タンクに溜め、貯湯タンク内にあるお湯を1日かけて使っていくといった流れになります。貯湯タンクがあるならば、災害時も安心だと思われるでしょう。しかし、実は貯湯タンクに溜められたお湯は水質の保証ができないということから生活用水としてのみ使用可能で、飲み水としては利用できません。
ただ、水道直圧式を採用しているエコキュートは、貯湯タンクを通らず各所でお湯を出せるので、飲み水として利用可能です。飲み水として利用可能なお湯が増えるので、災害時に安心を実感できるでしょう。
③AI機能搭載で湯切れのリスクを最小限に
エコキュートを所有すると、基本的には貯湯タンク内のお湯の残量内で1日を過ごさなくてはなりません。お湯を使い過ぎた場合は「湯切れ」という状態になり、その後お湯を使うまでに時間が必要になります。また、日中の割高電力を使っての給湯になるため、請求される電気代も増えてしまうでしょう。
しかし、AI機能搭載のエコキュートであれば、お湯の使用量を計測できるため、湯切れのリスクを最小限にできます。普段のお湯の使い方を学習し、適切な湯量を自動でコントロールしてくれるエコキュートも販売されるようになりました。
貯湯タンクの残量を気にした生活を送るのはストレスが貯まりそうという方は、ぜひAI機能搭載のエコキュートの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
④薄型モデルの開発で狭小住宅でも設置可能に
エコキュートはお伝えしている通り、貯湯タンクを家庭の敷地内に設置する必要があります。したがって、貯湯タンクの設置場所を見つけることが困難な狭小住宅では、エコキュートの導入自体を諦めざるを得ないかもしれません。
しかし、最近のアップグレードされているエコキュートは、狭小住宅の方に嬉しい薄型モデルが充実しています。薄型モデルの普及によって、集合住宅でも難なくエコキュートを導入できるかもしれません。
⑤40dB以下の低騒音モデルを実現
エコキュートは基本的に夜間の割安電力を使って給湯し、そのお湯を貯湯タンクに溜めます。したがって、主に稼働する時間は夜間です。だからこそ、近隣住民のためにも騒音対策が必要になります。
昨今では、図書館の静けさと同じ40dB以下の低騒音モデルが販売されています。騒音から来る近隣トラブル予防に、とても良いでしょう。
⑥入浴剤が使えるモデルが増えている
入浴剤の成分が配管内部を巡って悪影響を及ぼすとして、従来のエコキュートの多くで入浴剤の使用が制限されています。ただ、昨今では、エコキュートのメーカーが機種ごとに使える入浴剤を公式ホームページなどで公表しています。入浴剤を入れて入浴時間を楽しみたいという方は、入浴剤が使えるエコキュートの購入がおすすめです。
⑦省エネモデルの充実でランニングコスト削減を狙える
エコキュートは初期費用が非常に高く、本当に元が取れるのかが不透明という噂がありました。しかし、昨今では高性能な省エネモデルが充実しているので、高い初期費用を支払ったとしてもランニングコストを大幅削減することが可能です。
ちなみに、最近の省エネタイプのエコキュートにおけるランニングコストは、従来のガス給湯器の半分程度になっています。ランニングコストが安いので、高い初期費用を支払ったとしても元が取れるのです。
オール電化設備は日々アップグレード中!省エネ住宅を実現しよう!
今回の記事では、オール電化住宅にする際に家をアップグレードする理由、オール電化に欠かせないエコキュートが年々アップグレードしている事実を紹介しました。オール電化と聞くと、良い噂と悪い噂の両方を耳にする機会があるかと思います。しかし、今のオール電化は昔とはひと味もふた味も違うのです。ぜひ、積極的にオール電化住宅への移行を検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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