V2H充放電設備の魅力とは?導入時の注意点や補助金制度も解説!
電気自動車を有効活用できるとして、昨今ではV2H充放電設備の需要が高まっています。では、V2H充放電設備を導入すると、具体的にどういった恩恵を受けることができるのでしょうか。今回の記事では、需要が高まっているV2H充放電設備の概要や主な特徴、導入時の注意点、初期費用や補助金制度について徹底解説します。
目次
需要が高まっているV2H充放電設備とは?主な特徴も徹底解説!
冒頭で紹介した通り、V2H充放電設備の需要が高まっています。では、V2H充放電設備を家庭に導入すると、具体的にどういった恩恵を受けることができるのでしょうか。まずは、V2H充放電設備の概要と特徴を紹介します。
V2H充放電設備について
V2H充放電設備とは、電気自動車と家庭を繋ぐ設備のことです。具体的には、電気自動車内の蓄電残量を家庭に送電できるものになります。
電気自動車は、ガソリン車やハイブリッド車(HV)よりも販売価格が割高です。それゆえ、2024年現在でもシェア率が低く、電気自動車の充電スポットの設置率も比例して低い現状があります。
これらの情報だけを見ると、高額な電気自動車をあえて購入するメリットはあまり見いだせないでしょう。しかし、V2H充放電設備さえ家庭にあれば、電気自動車を1台2役の代物として使うことができるのです。
電気自動車の1つ目の役割は、従来の使い方と同じで、車道を走行することです。こV2H充放電設備を家庭に導入すれば、電気自動車を家庭用蓄電池として使うことも可能になります。これが電気自動車の2つ目の役割です。
1台2役を果たせて、はじめて高額な電気自動車の購入意義が生まれるといっても過言ではないかもしれません。V2H充放電設備について、しっかり知識を付けていけると良いでしょう。
V2H充放電設備の主な特徴4選
続いて、V2H充放電設備の主な特徴を4つ紹介します。V2H充放電設備を家庭に導入した場合、どういった恩恵を実感できるのでしょうか。
特徴①電気自動車の電力を家庭で使うことができる
V2H充放電設備は、電気自動車の電力を家庭で使える特徴があります。
先ほどまでに色々と紹介した通りですが、V2H充放電設備と電気自動車を併用することで、電気自動車を家庭用蓄電池として利用可能です。電気自動車は家庭用蓄電池よりも大容量なので、家庭用蓄電池を導入するよりも経済的メリットが大きいでしょう。
特徴②夜間の割安電力の利用で電気代が削減できる
夜間の割安電力の利用で電気代が削減できるのも、V2H充放電設備の特徴です。
V2H充放電設備と電気自動車を併用すると、電力会社との電力契約が「夜間:割安電力」「日中:割高電力」を持つ電力プランに変更されます。電気自動車は蓄電機能があるので、夜間の割安電力を使えることで電気代を削減できるでしょう。
特徴③強固な停電対策ができる
V2H充放電設備を家庭に導入すれば、強固な停電対策ができる期待も高まります。
一般的な家庭用蓄電池は、5〜7kWh前後の容量のものが一般的です。一方、電気自動車は家庭用蓄電池の数倍〜10倍ほどの容量があり、万が一のときに大きく役立つ可能性が高いでしょう。
特徴④地球環境を考えた暮らしを送ることができる
地球環境を考えた暮らしを送ることができるのも、V2H充放電設備の特徴です。お伝えしている通り、V2H充放電設備を導入すると夜間の割安電力を使うことができます。夜間に電力単価が割安になる理由は、
発電所は、需要に合わせて発電量を変更できません。つまり、発電所は電力需要のピークに合わせて発電量を決めなくてはならず、需要のピークを過ぎてしまうと、電力の供給過多に陥ってしまうのです。供給過多に陥ってしまった電力は、誰かが買電しない限り、廃棄処分されてしまいます。ここに助け舟を出せるのが、蓄電機能を持った設備を所有している個人または企業になります。
V2H充放電設備を所有しているということは、蓄電機能のある電気自動車を所有していることと同義です。つまり、廃棄処分されてしまう運命だった電力を買電し、有効活用できるのです。V2H充放電設備を所有していれば、地球環境を考えた暮らしを送ることができるということ。地球温暖化が問題視されている昨今、V2H充放電設備が注目されているのも納得できるでしょう。
V2H充放電設備とは?導入時の注意点を徹底解説!
続いて、V2H充放電設備を導入する際の注意点を3つ紹介します。紹介する3つのポイントに気を付けて、V2H充放電設備の導入を前向きに検討してください。
注意点①設置場所の制限がある
V2H充放電設備は、設置場所の制限に気を付ける必要があります。
具体的には、電気自動車と家庭との距離がおよそ8m以内でなくてはなりません。これは、V2H充放電設備とセットで使用する専用ケーブルの長さが、各メーカー最長で8m弱だからです。
注意点②対応の電気自動車を導入する必要がある
対応の電気自動車を導入する必要があるのも、V2H充放電設備を導入する際の注意点です。
V2H充放電設備は、メーカーによって対応車種が異なります。基本的に国内メーカーの電気自動車がV2H充放電設備の対象ですが、その中でも細かな対応車種の定めがあります。V2H充放電設備と電気自動車を同時に導入予定なのであれば、まずはV2H充放電設備のメーカー選びから進めていくのが良いでしょう。
注意点③車載バッテリーの劣化に気を付ける必要がある
V2H充放電設備では、車載バッテリーの劣化に気を付ける必要もあります。
車載バッテリーはスマホのバッテリー同様、充放電を繰り返すと劣化していきます。つまり、電気自動車を電気自動車としてしか使わない場合と比べ、毎日のように充放電を繰り返す使い方をするほうが車載バッテリーは劣化しやすくなるのです。車載バッテリーの交換も安くはないですから、V2H充放電設備の導入の有無をしっかり家族で話し合えると良いでしょう。
V2H充放電設備の導入を検討したい!初期費用や補助金は?
最後に、V2H充放電設備の初期費用や補助金制度について具体的に解説します。初期費用が高いV2H充放電設備ですが、補助金制度をしっかり理解して、家庭にお得に導入できると良いですね。
V2H充放電設備の初期費用の相場
V2H充放電設備の初期費用は、本体代50〜150万円前後、設置工事代として30〜40万円前後が必要で、総額80〜190万円ほどが相場です。性能によって100万円ほどの差が生まれるので、予めしっかり予算を決めておくことが大切だといえるでしょう。
また、ここに電気自動車の購入費用も加わります。電気自動車の初期費用もいわゆるピンキリなので、こちらも予め予算を決めておけると安心です。
V2H充放電設備導入でもらえる補助金
V2H充放電設備を導入する場合、2024年6月現在「V2HのCEV補助金」という補助金制度を受けられる可能性があります。受けられる補助金額は、以下の通りです。
- 設備費として…最大30万円
- 工事費として…最大15万円
微々たる補助金かもしれませんが、もらえないよりはもらえるほうが良いでしょう。補助金制度は予算が決められていて、予算に達し次第、申請期日が残っていても新規受付を停止します。したがって、V2H充放電設備の導入を検討しているのであれば、補助金を確実に受け取れるよう、早めの行動を心がけましょう。
V2H充放電設備の導入には補助金制度が使える!導入を検討しよう!
今回の記事では、V2H充放電設備の概要や導入時の注意点、初期費用や補助金制度を紹介しました。とても魅力的なV2H充放電設備ですが、対応車種が限られていたり、設置場所にも制限があったり、初期費用が高かったり…。導入までのハードルが高いように感じる方もいるでしょう。
その導入ハードルを少しでも軽減するため、補助金制度を確実に利用できる間でV2H充放電設備の導入を目指していけると良いのではないでしょうか。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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