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日産EVを蓄電池代わりに使えるV2Hとは?特徴や価格を徹底解説!

EV・V2H 2024年05月12日更新
日産EVを蓄電池代わりに使えるV2Hとは?特徴や価格を徹底解説!

国産電気自動車のパイオニアとして根強い人気を誇る「日産EV」のバッテリーを、家庭用蓄電池の代わりとして活用できる「V2H」という設備をご存じでしょうか?

本記事では、V2Hの特徴や対応している日産EVの一例、設置費用の相場や利用できる補助金制度などについて初心者にもわかりやすく解説していきます。

記事の後半では、V2Hを実際に導入する前に確認しておくべき「メリット・デメリット」もご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください!

V2Hとは?特徴や価格・連携できる日産EVの一例をご紹介!

まずはじめに、V2Hの特徴や活用法、価格相場や対応している日産EVの一例、2024年に使える補助金制度をご紹介していきます。

そもそもV2Hってどんな設備?

V2H(Vehicle to Home)とは、EVやPHVのバッテリーから電気を取り出し、分電盤を通して家庭の電力として活用できる住宅設備の総称です。

V2Hには「自立運転機能」が搭載されており、停電中でもEVのバッテリーを利用して家中の電力をバックアップできます。

平常時には深夜のお得な電気をEVに充電し、電気代の割高な夕方などに使用する節約法が実践できるため、かしこく電気代を抑えることが可能です。

V2Hが使える日産EV・PHVの一例

一般的なV2Hに対応している日産EV・PHVの一例を、以下の表でご紹介していきます。

V2H対応車種

バッテリー容量

アリア(NISMO)

66〜91kWh

リーフ(NISMO / AUTECH)

40〜60kWh

サクラ

20kWh

クリッパーEV

20kWh

ほかにも「トヨタ」や「三菱」、「ホンダ」や「マツダ」など、国産のEVやPHVであれば、大半のV2Hに対応しています。

「テスラ」などの輸入車はV2Hに非対応ですが、「ヒョンデ」や「メルセデス・ベンツ」、「BYD」といった一部メーカーはV2H対応車種を販売しています。

一般的なV2Hの価格相場はいくらくらい?

一般的なV2Hの設置費用の相場は、「約85〜180万円」程度が2024年の相場となっています。

内訳としては、「約55〜141万円」ほどのV2H本体価格に加えて、「約30〜40万円」程度の工事費用が必要となります。

契約する業者によって本体価格や工事費は大きく変わりますので、なるべく安く買うためには、少なくとも2〜3社の見積り価格を比較することをおすすめします。

2024年にV2Hに使える補助金制度

2024年にV2Hを購入する場合、「CEV補助金」「ZEH補助金」「DER補助金」と呼ばれる3種類の国の補助金制度を活用できます。

3種類の補助金制度の対象設備や補助金額は以下のとおりです。

補助金制度の名称

対象設備

補助金額

CEV補助金

EVやPHV、V2Hや外部給電機器

上限75万円

(購入機種によって変動)

ZEH補助金

V2Hや蓄電池など、ZEH(省エネ住宅)に必要な設備

設備費+工事費の50%

(上限75万円)

DER補助金

蓄電池やHEMS、V2H

設備費の50%

(上限75万円)

工事費の100%

(上限40万円)

たとえば、本体価格110万円のV2Hを工事費30万円で設置した場合、DER補助金を利用すれば工事費込みで「約55万円」での導入が可能になります。

さらに、お住まいの地方自治体によっては「独自のV2H補助金」を実施している場合もあり、国の補助金と両方申請すれば「両方受け取る」こともできます。

日産EVとV2Hを連携させる「2つのメリット」を徹底解説!

つづいて、日産EVとV2Hを連携させることで得られる「2つのメリット」についてくわしく解説していきます。

メリット①:EVの豊富なバッテリーを停電対策に活かせる

日産EVとV2Hを連携させる1つ目のメリットは、EVの豊富なバッテリー容量を停電対策に活かせるため、電気の復旧まで普段どおりに生活できることです。

一般的な家庭用蓄電池の容量は「5〜12kWh」ほどですが、日産EVの容量は「20〜91kWh」と格段に大きいため、停電中でも残量を気にせずエアコンなどを使えます。

停電中にEVの電池残量が切れそうなときは、お近くの急速充電スポットにチャージしに行くことも可能ですので、数日にわたる大停電でも安心ですね。

メリット②:太陽光発電とV2Hの連携で電気代をさらに節約できる

日産EVとV2Hを連携させる2つ目のメリットは、太陽光発電で作ったエネルギーをEVに充電することで、毎月の電気代をさらに節約できることです。

日中に太陽光発電で作った電気をEVに充電しておき、発電できない夜間に家庭で使用するだけで、電力会社から購入する電気量を大幅に抑えられます。

V2Hを通してEVに充電した太陽光エネルギーは「EVを走行させる電気代」の節約にもつながりますし、余った電気は売電もできてムダがありません。

日産EVとV2Hの組み合わせに「デメリット」はある?

さいごに、日産EVとV2Hを組み合わせて活用する際に注意すべき「2つのデメリット」についてご紹介していきます。

デメリット①:EVの外出中は停電対策などができない

日産EVとV2Hを連携させる1つ目のデメリットは、EVで外出しているときはV2Hを通して家庭に電力を供給できないため、停電対策などに使えないことです。

深夜のお得な電気をEVに充電して昼間の電気代を節約する際にも、EVとV2Hが接続されている必要がありますので、EVで外出する時間の長い方には不利となるでしょう。

平日にも休日にもEVをよく利用する方なら、24時間いつでも充電した電力を利用でき、太陽光発電の充電も可能な「家庭用蓄電池」を導入することをおすすめします。

デメリット②:購入するモデルによっては駐車スペースを圧迫する

日産EVとV2Hを連携させる2つ目のデメリットは、設置するV2Hのモデルによっては貴重な駐車スペースを狭くしてしまう可能性があることです。

一般的なV2Hの本体サイズは「幅81cm × 高さ86cm × 奥行34cm」ほどと小さいため、V2Hの設置で駐車が難しくなるケースはまれですが、スペースを圧迫してしまうことも事実です。

以上のデメリットは「充電ケーブルの長いV2Hを選ぶ」「最適な設置位置を厳選する」などの方法で解決しますので、導入前には業者としっかり相談しておきたいですね。

まとめ:日産EVをお持ちの方は蓄電池よりV2Hの導入がおすすめ!

本記事でくわしく解説してきた「日産EVとV2Hを連携させるメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。

  • V2Hとは、EVのバッテリーから電気を取り出し、家庭の電力として利用できる設備
  • V2Hがあれば停電対策として活用できるほか、平常時の電気代節約にも役立つ
  • アリアやリーフ、サクラやクリッパーEVなど、大半の日産EVはV2Hに対応している
  • V2Hの本体価格は55〜141万円ほどであり、国や地方自治体の補助金で安く買える
  • V2Hの導入にはある程度のスペースが必要なため、駐車しやすい位置に設置したい

日産EVのバッテリー容量は「20〜91kWh」と大きいため、V2Hを導入すれば停電対策はもちろん、深夜電力を活用した電気代節約効果も期待できます。

国や地方自治体のV2H補助金を利用すれば「数十万円」での設置も十分可能ですので、日産EVをお持ちの方はぜひ検討してみてくださいね!

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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