【メンテナンスのコツ大公開】エコキュートの保証期間っていったいどのくらい?
大気中の熱を利用してお湯を沸かす給湯器「エコキュート」。
電気代を削減でき、環境にも優しいという特徴からエコキュートは多くの家庭で利用され続けています。
しかし、その反面で初期費用が他の給湯器に比べて高額なため、長期間稼働しない限りおトクになることはありません。
今回は、そんなエコキュートの保証期間について解説します。
耐用年数を長持ちさせるポイントについても紹介しているので、すでにエコキュートを利用している方もぜひご覧ください。
目次
エコキュートの保証期間はメーカーや部品によって異なる
エコキュートとは通常の電気温水器が電熱ヒーターを加熱することで水を温めるのに対し、大気中の熱を利用する「ヒートポンプ方式」を利用することでお湯を作り出しているという特徴を持っています。
そんなエコキュートのメーカー保証についてですが、実は部品ごとによって保証期間が異なっているのです。
メーカー | 本体 | 冷媒装置 | 貯湯タンク | 延長保証 |
三菱 | 2年 | 3年 | 5年 | 5年…10,800円 8年…23,238円 |
日立 | 1年 | 3年 | 5年 | 7年…20,954円 10年…23,381円 |
パナソニック | 1年 | 3年 | 5年 | 5年…10,476円 8年…23,333円 |
コロナ | 2年 | 3年 | 5年 | 5年…10,800円 8年…23,238円 10年…28,381円 |
ダイキン | 1年 | 3年 | 5年 | 10年…28,000円 |
こちらは、エコキュートの主要メーカーの保証期間をまとめた表です。
操作をおこなうリモコンなど本体部分の保証期間がもっとも短く1~2年、貯湯タンクの保証は各メーカーともに5年となっています。
エコキュートの故障の原因となりやすい冷媒装置(ヒートポンプ部)は各社3年の保証期間を設けていますが、少し短いようにも感じますね。
なお、有償にはなりますが、メーカーごとに保証期間を延長できるサービスを提供しているので、故障が不安な方は保証期間を選んだうえで加入するようにしてください。
有償保証の価格はどのメーカーも1~3万円程度となっています。
エコキュートの販売店でも独自で保証サービスを提供している場合があるので、こちらも事前に確認しておくことをおすすめします。
【エコキュートの寿命は10~15年】長持ちさせるポイントは?
エコキュートは2001年にコロナ社が発売を開始した、まだ歴史の浅い給湯器です。
そのため正確な耐用年数はわかりませんが、およそ10~15年といわれています。
エコキュートは初期費用が高額な代わりにランニングコストを抑えることができるため、長く使えば使うほどおトクになる仕組みとなっています。
給湯器を導入する際は、必ず初期費用とランニングコストを計算した上でもっとも自分にあった機器を選ぶようにしてください。
そして、エコキュートの寿命を長持ちさせたい場合は、故障の原因となりうる可能性をなるべく排除して正しく利用しましょう。
特にやりがちなのが、機器を傷つけてしまう「入浴剤」の使用です。
浴槽と貯湯タンクは配管で直接つながっているので、入浴剤を利用する際は注意書きをよく読んでから使うようにしてください。
また、特に不具合がない場合でも、2~3年に1度は業者に連絡してメンテナンスを依頼すると良いでしょう。
エコキュートの設置業者によっては、無償点検サービスをセットで提供している場合もあるので、購入前によく確認してください。
エコキュート選びのポイントは「利用シーンを想定すること」
光熱費の削減に効果を発揮するエコキュートですが、メーカーや機器によってその種類は多岐にわたっており、その価格や搭載している機能には大きな違いがあります。
これからエコキュートを購入しようと考えている方は、これから紹介するポイントと実際の利用シーンを想像しながら自身のニーズに適した機器を選ぶようにしましょう。
保証期間
エコキュートの無料保証期間には、メーカーごとの違いはそこまでありません。
無料保証のみに加入する場合は、メーカー選びについて気にする必要はないでしょう。
ただし、有償保証に加入する際は価格や期間がメーカーによって異なるため注意が必要です。
各メーカーの公式サイトを確認して、保証の条件や金額を踏まえたうえでもっとも良いメーカーを選びましょう。
なお、エコキュートの販売業者が独自に保証を設けている場合もあるので、あわせてそちらもチェックすると良いでしょう。
費用
エコキュートを導入する場合、本体の購入費用に加えて設置時の工事費が同時に発生します。
実際の導入費用は機器や施工業者によってさまざまですが、その相場は40万円~50万円程度で、この価格は貯湯容量や搭載されている機能が多くなるほど高額になります。
なお、エコキュートの導入時に国や自治体から補助金を受け取ることができる場合があるので、受給できる方はその金額を計算に入れたうえで予算を設定すると良いでしょう。
補助金の受給条件など詳細については、お住いの地域の情報を実際に確認してみてください。
水圧
エコキュートは水道から貯湯タンクに水を取り込む際に、タンクが破壊されないように「減圧弁」と呼ばれるもので水圧を落としているため、シャワーを利用するタイミングで物足りなく感じることがあるかもしれません。
エコキュートの水圧の弱さが気になる方は、本体価格は若干割高にはなりますが各社で高圧給湯タイプの給湯器が販売されているので、そちらをお買い求めください。
予算が厳しい方は、低圧用シャワーヘッドを導入するなどの対策を取れば一定程度の効果は得られるでしょう。
貯湯量
エコキュートの貯湯量はおもに「370L」・「460L」・「550~560L」の3パターンとなっています。
貯湯タンク内の水温は約80℃で水を継ぎ足しながらシャワーなどに利用しているため、貯湯タンクの2倍弱程度のお湯を実際に利用することが可能です。
4人家族の場合、1日で使用するお湯の量はおよそ600Lほどと言われているので、貯湯量は370Lもしくは460Lのものを選ぶと良いでしょう。
ご家族が5人以上の方や災害時の備えとしてエコキュートを導入される方は550~560Lのものがおすすめです。
ご家族が3人未満のご家庭に向けて370Lより少ない貯湯量の機器も販売されているので、コンパクトタイプのエコキュートをお探しの方はそちらをご覧ください。
設置スペース(サイズ)
エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットがセットになっているため、一般的なガス給湯器にくらべてサイズが大きいことが難点のひとつです。
貯湯タンクのサイズは貯湯量に応じて大きくなるため、設置場所がうまく確保できない場合は貯湯量を落としたコンパクトなタイプの機器を選ぶようにしてください。
ちなみに、稼働時にクーラーの室外機と同程度の音が発生します。
購入する機器や設置後のメンテナンス状況によっては近隣トラブルの原因にもなりかねないので注意しましょう。
保証を活用して、おトクにエコキュートを使おう
今回は、エコキュートのメーカー保証について紹介しました。
エコキュートのメーカー保証は部品ごとに保証期間が異なり、無料で加入できるのは1~5年間、有償の場合は最大で10年間購入した機器に保証をつけることが可能です。
エコキュートはランニングコストが安く、長期間使用し続けることでおトクになる給湯器のため、できるのであれば保証には加入しておくことをおすすめします。
地域によっては購入時に補助金を活用できる場合もあるので、エコキュートを導入される方は事前に必ず確認を取り、初期費用を抑えてかしこくエコキュートを使用してください。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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