HEMSってなに?価格や補助金・メリットやデメリットを解説!
家全体の家電製品をコントロールできる「HEMS(ヘムス)」ですが、具体的にどんなものなのかよくわからない方は意外と多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、HEMSの特徴や導入に必要なもの、費用やメリット・デメリットを初心者にもわかりやすく解説していきます。
記事を読めば国が実施するHEMSの補助金制度についても理解できますので、HEMSの購入を検討している方はぜひご覧ください。
HEMSとは?特徴や価格、できることや必要なものを解説
まずはじめに、HEMSの特徴や値段の相場、用途や必要なものについて解説していきます。
HEMSは家中の電気製品をコントロールする次世代の機器
HEMSとは「Home Energy Management System」の略称であり、家全体の家電製品の使用状況を管理する機器のことです。
HEMS本体の外観は高さ15cmほどのモデムのような形状が一般的で、7インチほどの液晶モニターとセットで運用されています。
HEMSには「ECHONET Lite(エコーネットライト)」という通信規格が使われており、対応する家電製品とワイヤレスに連携できるのが大きな特徴です。
HEMSを使えばエアコンや照明の操作から、太陽光パネルの発電量のチェックやエコキュートの温度管理などの操作がモニターやスマホでできます。
【15〜20万円】HEMSの導入に必要なものは?価格と内訳を紹介
HEMSの導入には15〜20万円ほどの費用が必要になります。
必要な機器や価格の内訳は以下のとおりです。
- HEMS本体(モニター含む)…5〜15万円
- ECHONET Liteに対応した家電製品
HEMSで家電製品を管理するためには、必ずHEMS対応分電盤か測定ユニットを家に取り付ける必要があります。
新築であればHEMS対応分電盤を設置するだけですが、非対応の分電盤が取り付けられている家では、追加で測定ユニットを設置してください。
HEMSの導入を機に分電盤をHEMS対応のものに交換することも可能ですが、撤去費用などが別途かかる場合がありますので確認しておきましょう。
HEMSでできること【スマホ連携・電力節約】
ECHONET Liteに対応している家電製品であれば、HEMSを使って電気使用量のチェックや遠隔操作が可能です。
エアコンの温度調節や照明のオンオフ、空気清浄機のタイマー運転や電動ブラインドの開閉など、さまざまな操作がモニターだけで完結します。
スマホアプリとHEMSを連携すれば、外出先でも家にいるときと同じように家電製品をコントロールできます。
閉め忘れたドアを施錠したり、帰宅する少し前にエアコンをつけたり、エコキュートのお湯はりをしておくなど、アイデア次第で日々の生活がより便利になりますね。
HEMSの主要メーカーを3つ紹介!各社のおすすめポイントも解説
続いて、 HEMSを積極的に開発している主要メーカーを3つ紹介していきます。
①パナソニック
パナソニックのHEMS「AiSEG(アイセグ)」は国内最大のシェアを誇り、安定した品質や対応する家電製品が多いことが特徴です。
HEMSの分電盤のシェアも非常に大きく、機器の互換性を考えればパナソニックを選んでおけば間違いないでしょう。
蓄電池や太陽光パネル、エコキュートやIHクッキングヒーターなど、暮らしの核となる重要な機器をパナソニックで揃えておけば、メーカーの相性による誤作動などの心配もありません。
スマートスピーカーを使った音声入力操作にいち早く対応しているなど、新しい製品への対応力が高いことも魅力的です。
②三菱
三菱が発売している「三菱HEMS」は、初めてHEMSを使う方や高齢の方でも使いやすいデザインが魅力です。
モニター機器がグッドデザイン賞を受賞しており、見やすい文字表示とシンプルな操作性でストレスを感じさせません。
天気予報を自動的に取得してエコキュートの湯量を調整する機能や、家族の予定に合わせて各部屋の機器を細かくオンオフする機能など、徹底して使いやすさを追求しています。
目標とする電気代を越えると指定した家電製品が省エネモードに切り替わる機能もついていますので、できるだけ光熱費を節約したい方にもおすすめです。
③シャープ
シャープの「クラウドHEMS」は、高性能のAI技術を活かした安全性の高さとユニークな機能が特徴です。
日本初の「AI雷注意報連携」機能が搭載されており、雷注意報が発令されると自動的に停電に備えて蓄電池に電力を蓄えます。
「ロボホン」というAIロボットと連携でき、電気使用量の管理や家電機器の音声操作ができるほか、電気を使いすぎた際は節約のアドバイスをしてくれます。
専門のスタッフが訪問し、機器の使い方まで説明してくれるサービスもありますので、「興味はあるが難しそう」と考えている方におすすめです。
HEMSのメリット・デメリットを徹底検証!補助金についても解説
最後に、HEMSを導入するメリットやデメリットについて検証していきます。
「DER補助金」と呼ばれる国の助成制度についても解説します。
HEMSのメリット
HEMSのメリットは、電力消費量を「見える化」することで使いすぎを防ぎ、光熱費を節約できることです。
エアコンやIHクッキングヒーターなどの使用量が多いときには、スマホやモニターに通知されるため使いすぎを予防できます。
深電気代が安い時間帯に蓄電池やエコキュートを稼働させておき、昼間は太陽光発電の電力だけで過ごすといったエコな使い方も、HEMSが自動で管理します。
急な残業などで帰りが遅くなるときでも、スマホアプリで帰宅時間を設定し直せば、勝手にエアコンなどが作動してしまう心配もありません。
HEMSのデメリット
HEMSのデメリットは、15〜20万円という高額の費用がかかることです。
優れた電力管理によって節約できるとはいえ、費用の元を取るまでには数年は必要です。
しかし、1度購入すればひんぱんに買い換える機器ではないため、新築であれば多少無理してでも取付をおすすめします
予算が足りないときは分電盤だけでもHEMS対応のものにしておき、余裕ができたときに本体を購入しましょう。
【DER補助金とは?】HEMSを導入すると国の補助金がもらえる?
DER補助金制度とは、HEMS、太陽光発電、蓄電池の3つを揃えた家庭に対して補助金を支給する国の助成制度です。
支給には条件があり、1年間の間の約1週間程度、国が実施する電力運用の試験に参加する必要があります。
補助金額は「HEMSに対して上限10万円」「蓄電池1kWあたり4万円(または工事費の3分の1)」など魅力的な額ですので、HEMSを導入するのであればぜひとも利用したいところです。
2022年度もDER補助金の申請ができるかは現時点では未定ですが、おそらく数年は制度が続くと予想されています。
【まとめ】HEMSを導入して外出中も便利に家電を管理しよう!
HEMSがあれば家中の電気使用量をモニターでチェックできるため、使いすぎている家電製品が一目でわかるようになります。
スマホと連携すれば外出中もエアコン操作やカーテンの開け閉め、鍵のロックなどの遠隔操作が可能ですので、うっかり忘れてしまったときも安心ですね。
電気代の目標額を設定しておけばAIが自動で電力運用してくれますので、電気代をできるだけ安くしたい方には特におすすめです。
HEMSの購入には補助金制度が利用できる場合もありますので、申請が締め切られる前に検討してみてはいかがでしょうか?
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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