浴室換気扇でカビ・悪臭を防ぐ!お手入れ方法や交換時期も紹介
目次
浴室換気扇の正しい使い方とは?【使用方法を紹介】
毎日の使用頻度が高く、カビや汚れが蓄積しやすいお風呂場。
そんなお風呂場のカビや悪臭を防ぐ効果を持っているのが、日々使用される換気扇です。
しかし正しい使い方を知らないと、換気扇がうまく機能せず、高い効果が望めません。
まずは、意外と知られていない浴室換気扇の正しい使い方について紹介していきます。
24時間つけっぱなしにする
換気扇は24時間回しつづけることで、カビや悪臭、結露を防ぐことができます。
浴室内に黒カビが発生する原因は、湿度や温度の高さです。
そのため入浴後は冷水シャワーで浴室の壁を洗い流し、すぐに換気扇を回しましょう。
浴室内の空気を新鮮なものに入れ替えることで、浴室の湿気を逃し、カビが繁殖しにくい環境になります。
しかし、浴室は換気扇を1時間止めるだけでも湿気がこもりやすいです。
特に雨の日や夏場など湿度の高い時期は、24時間つけっぱなしにしておくことをお勧めします。
24時間回しつづけることで、電気代が気になる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、通常の換気扇(換気機能のみ)であれば、平均400円(/月)程度と比較的安価に抑えることができます(※1kwh27円の計算)。
ただし、換気扇の暖房や浴室乾燥機能を利用する場合は、電気代がかなり高額になってしまいます。
このような多機能の換気扇を利用されている場合、24時間使うのは「換気」機能のみにするようにしてください。
浴室の窓やドアを閉める
換気扇の効果を最大にするには、浴室を密閉状態にしましょう。
浴室のドアを開けたまま換気してしまうと、風呂場の湿った空気が洗面所に流れ、部屋にカビができてしまいます。
また、浴室に窓がある場合も、換気扇を回している間は閉じておく方が良いです。
窓を開けてしまうと、窓に近い部分の壁のみが部分的に乾いてしまい、カビの生えやすい床や壁の湿気が残ってしまいます。
壁や床に湿気が残ってしまうと、換気扇本来の防カビ効果が期待できなくなってしまいます。
浴室全体を満遍なく乾かすには、ドアと窓を閉めて換気扇を使いましょう。
換気扇をこまめにお手入れする
防カビの効果を高めるには、換気扇をこまめに掃除することも大切です。
換気扇内部のファンや表面のカバーは、湿気の逃げ道・新鮮な空気の送り口となる場所です。
換気扇本体にホコリや汚れが溜まってしまうと、うまく空気を排出することができず、浴室内に湿気が残ったままになってしまいます。
換気扇本体についているホコリ・カビが、換気扇の風を通して浴室全体に広がってしまう危険もあります。
さらに、汚れを長期間放置すると、本体にホコリが詰まって故障する場合もあります。
浴室を衛生的に保ち、長く使いつづけるためにも、3ヶ月〜半年に1回程度のペースでお手入れをしましょう。
忙しく時間が取れない場合には、外側のカバーだけでも掃除をしておくと安心です。
浴室換気扇のお手入れ方法【ホームセンターで用意できるモノで】
一見難しそうに感じる換気扇のお手入れですが、手順を理解すればカンタンにお掃除できます。
汚れも落ちやすいので、時間が取れるタイミングでさっと掃除してしまいましょう。
お風呂の換気扇、掃除する場所は、表面部分の化粧カバー(ルーパー)と内側の円柱になっている羽根(筒状のファン)です。
主にホコリが溜まっているのは内側の羽根部分になるので、カバーを外した後、羽根部分を雑巾を使って拭き掃除をします。
用意するものは以下の通りです。
- 中性洗剤(浴室用)
- 雑巾
- スポンジ、歯ブラシ
- 綿棒、割り箸
- マスク、メガネ、ゴーグル
- ゴム手袋
基本的には、浴室用の中性洗剤と雑巾を使って掃除します。
代表的な中性洗剤には「バスマジックリン」「おふろのルック」などがあります。
浴室用洗剤の中には酸性やアルカリ性の商品もありますが、換気扇の掃除には使わないようにしてください。
こういった洗剤を使うと、換気扇の塗装が落ちたり、変形する恐れがあります。
もしお風呂用の中性洗剤がない場合は、食器用洗剤でも代用できます。
また掃除する際には、天井にある汚れた換気扇からホコリやカビを吸い込まないようにマスクやメガネ(ゴーグル)をつけて掃除すると良いでしょう。
洗剤を使うので、手が荒れないようにゴム手袋も着けると安心です。
スイッチ・ブレーカーを切る
お掃除を始める前に、必ず換気扇のスイッチ・ブレーカーを切るようにしてください。
掃除中に換気扇が作動すると、指を怪我したり、感電してしまう恐れがあります。
またブレーカーを切った後も、換気扇に直接シャワーの水をかけるのは危険なのでやめましょう。
漏電に気をつけて、出来るだけ手順通りに掃除を行ってください。
【外側の掃除】化粧カバーを掃除する
まず天井から、換気扇の表面についている化粧カバー(ルーパー)を外します。
化粧カバーを下に引くと、V字状の針金がついているのが見えます。
2本の針金を寄せるようにして、下に引っ張るとカバーを外せます。
カバーが外せない型の場合は、下の写真のようにフィルターだけを横から外すことができるか確認してみましょう。
もし、上の2つを試してもカバーが取り外せない場合やネジなどでついている場合は、外側からの掃除だけでも大丈夫です。
外した化粧カバーは、床に置いて水洗いをします。
その後はふだんの浴室掃除と同様に、中性洗剤を吹きかけてスポンジで洗っていきます。
細かい箇所も多いので、スポンジで落ちない汚れは歯ブラシなどを使ってこすると良いでしょう。
汚れを洗い流した後は、雑巾で水気をしっかりと拭き取ってください。
濡れたまま取り付けると、カビの原因になってしまいます。
一方、フィルターを掃除する場合は、掃除機でホコリを直接吸い取ったり、雑巾で乾拭きをして綺麗にしましょう。
機種によっては水洗いができないものもあるので、かわいた雑巾を使うことをおすすめします。
【内側の掃除】羽根部分を掃除する
次は内側の、筒状になっている羽根(ファン)を掃除します。
羽根部分は取り外すのが難しいので、天井に付いた状態のまま掃除を行います。
浴槽のへりに立つなどの必要がある場合は、転ばないようにへりに濡れ布巾を敷いてから立つようにしましょう。
足元には十分に気をつけて掃除しましょう。
内部のファンは、ホコリをかき出すようにして掃除します。
まず、中性洗剤を吹きかけた布で汚れを拭き取ります。
後、綿棒や割り箸で細かいホコリを取り除きます。
ある程度ホコリを取り除くことができたら、水で濡らした雑巾を使って、洗剤を拭き取ります。
この時も、出来るだけ雑巾を固く絞って、水気の少ない状態で拭いてください。
最後に、かわいた雑巾で水気を完全に拭き取って完成です。
掃除が終わったら、部品を組み立てます。
内側・外側、両方の部品がよく乾いたことを確認してから部品を取り付けましょう。
組み立てが終わったら、ブレーカーをつけて元に戻します。
【自分でおこなう方法は大変】浴室換気扇の交換はリフォーム業者に!
次に、浴室換気扇の交換について解説していきます。
浴室換気扇を修理・交換するタイミングとは?
換気扇は、お手入れをすることで寿命を伸ばすことが可能です。
しかし、やはり毎日使用するものなので経年劣化していきますし、寿命も存在します。
もし換気扇の調子が悪いと感じた時は、そのまま放置せず早めにメンテナンスを依頼すると良いでしょう。
特に以下のような症状が見られる時は、換気扇本体に故障が起きている可能性があります。
- 異音が鳴る
- 異臭がする
- 羽根の振動が大きい
- 換気できない(換気が弱い)
これらの症状の原因としては、換気扇内部の汚れや部品のズレなどが考えられます。
汚れやホコリが内部に溜まっている場合は、一度掃除をすれば症状が改善することも多いです。
しかし掃除しても治らない場合は、モーターやファンが劣化しており、修理が必要となっている可能性があります。
また、もし使い始めてから10年以上経っているのであれば、既に寿命に達しているとも考えられるでしょう。
換気扇の製造年月日は、本体や取扱説明書から確認できます。
10年以上経過している場合は一度メンテナンスを行い、修理ではなく新しい機種への交換を考えても良いでしょう。
浴室換気扇の交換はDIYでは難しい!
換気扇の交換は、基本的に業者に依頼することをお勧めします。
換気扇の設置に電気工事やアース工事が必要になる場合、「電気工事士」の資格が必要になるからです。
中には配線工事のいらない製品(コンセントで繋ぐだけなど)もありますが、設置工事自体も初心者が簡単にできるような作業ではありません。
台や梯子に乗って天井を見上げながらの作業になるため、慣れていない方は業者に依頼した方が安心です。
換気扇の交換工事の費用相場
最後に、修理・交換をプロに依頼した場合の費用相場についてご紹介します。
一般に、浴室換気扇の交換工事は、工事内容や新設する換気扇の種類によって費用が大きく変動します。
換気扇の取り付けだけの工事では、相場は約3万円です。
しかし、通常の換気扇から暖房機能や乾燥機付きの換気扇へと取り替える場合は、工事が高額になる傾向になります。
このような電気工事や天井の構造に関わる工事も含まれる場合には、30〜40万円近くの費用がかかる場合もあります。
浴室換気扇の工事費用の相場は以下を参考にしてください。
- 換気扇の取り付けだけの場合:約30,000円
- 換気扇のモーター交換を行う場合:約20,000~30,000円
- 換気扇を新設する場合:45,000~78,000円
浴室暖房乾燥機などの高額な工事が予測される際には、必ず複数の業者に見積もりをとり、口コミを確認してから依頼先を決めるようにしましょう。
【まとめ】正しい方法で浴室の換気扇を清潔に保とう!
毎日の疲れを洗い流す場所だからこそ、できるだけ清潔な環境にしておきたいお風呂場。
浴室換気扇を正しい方法で使えば、お風呂を衛生的に保ち、カビや悪臭を防ぐことができます。
しかし、換気扇は消耗品なので、日々使用することで次第に劣化していきます。
こまめにお手入れをすることで寿命を伸ばすことはできますが、10年以上使っている場合は一度メンテナンスを行うと良いでしょう。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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