太陽光発電の今後は?卒FIT後も安心して使っていくための方法も!
2050年カーボンニュートラルのため、一般家庭において太陽光発電の導入が急がれます。
とはいえ、太陽光発電の今後が暗いという見方もあり、太陽光発電を導入すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、太陽光発電の卒FIT制度、売電価格の推移、卒FIT後も太陽光発電を使っていくための賢い方法について紹介します。
目次
太陽光発電の今後について!卒FITとは?
まずは、太陽光発電の今後を知る上で欠かせない、卒FITについて紹介します。
太陽光発電の固定価格買取制度が終了すること
太陽光発電でよく耳にする「卒FIT」とは、固定価格買取制度が終了することを指します。
FIT制度とは、太陽光発電の全国普及のため、余剰電力を10年間高値で買い取ることを約束した制度のこと。
固定価格買取制度と呼ばれ、2009年に誕生しました。
2009年にFIT制度の契約を開始した家庭は、2019年にFIT制度を卒業(つまり卒FIT)していることになります。
卒FITを迎える家庭は、2023年までに累計165万件を越えると言われており、太陽光発電の卒FIT後について様々な問題が浮上しています。
太陽光発電の今後はどうなる?売電価格の推移
昨今、太陽光発電の売電価格の大幅下落が問題となっています。
ここからは、太陽光発電の売電価格の推移を紹介します。
売電価格のこれまでの推移
以下の表は、FIT制度が始まった2009年から2021年までの売電価格の推移です。
2009年 | 48円 |
2010年 | 48円 |
2011年 | 42円 |
2012年 | 42円 |
2013年 | 38円 |
2014年 | 37円 |
2015年 | 33円 |
2016年 | 31円 |
2017年 | 28円 |
2018年 | 26円 |
2019年 | 24円 |
2020年 | 21円 |
2021年 | 19円 |
たとえば、2009年に太陽光発電の契約をした家庭は、2009〜2019年までの10年間、1kWhあたり48円という高値で余剰電力を買い取ってもらえていました。
同じ考えで、2021年に太陽光発電を契約した家庭は、2021〜2031年までの10年間、1kWhあたり19円で余剰電力を売電できます。
太陽光発電の全国普及により、太陽光発電自体の購入費用が年々安くなっている事実はあります。
とはいえ、補助金額が3分の1程度の水準になってしまっているのは、消費者目線では軽視できませんよね。
ちなみに、卒FIT後の家庭における売電価格は、1kWhあたり7〜8円とさらに下落します。
だからこそ、卒FITが問題視されていて、太陽光発電の今後も暗いと言われているのです。
太陽光発電の今後は暗い?勧めない派が多い理由は?
太陽光発電の売電価格急落により、太陽光発電の今後は暗いといわれています。
ここからは、太陽光発電を勧めない派が多い主な理由を4つ紹介します。
売電価格が下落しているから
太陽光発電を勧めない派が多い理由は、売電価格が下落しているからです。
太陽光発電の法定耐用年数は17年とされています。
つまり、太陽光発電を所有するすべての家庭が、卒FIT問題と向き合う必要があるのです。
将来に不安がある高額商品の購入を、前向きに検討したいと思える家庭は少ないですよね。
だからこそ、太陽光発電の未来が暗いと言われているのです。
国や自治体からの補助金制度がほぼ終了しているから
国や自治体からの補助金制度がほぼ終了していることも、太陽光発電の今後が暗いとされている要因の一つです。
国の太陽光発電に対する補助金制度は、FIT制度の他に、購入費用の一部を補助金として受け取れる制度が存在していました。
さらに、国の補助金制度と併用可能な自治体からの補助金制度もあり、かつて太陽光発電を設置した家庭は、多くの恩恵を受けることができたわけです。
しかし、国の補助金制度は2014年に廃止され、その後は補助金制度を立ち上げていません。
自治体の補助金制度に関しても、実施の有無は自治体に一任されているため、財政が安定している自治体のみが補助金制度を実施している現状があります。
しかも、補助金制度を実施している自治体は年々減少傾向にあり、補助金額も年々減少気味。
大きなお得感を味わうことはできなくなりました。
耐震性が不利に働くから
太陽光発電を勧めない派が多い理由は、家の耐震性が不利に働く恐れがあるからです。
太陽光発電は、基本的には住宅の屋根に取り付けます。
容量や製品によって異なりはしますが、太陽光発電の重量は300kg程度。
屋根が悲鳴を上げてもおかしくない重さです。
ここに大地震が来れば、住宅が屋根の重さに耐えきれず、半壊もしくは全壊の被害が生じてしまう恐れも。
太陽光発電を設置するのであれば、耐震性能がしっかりした新築住宅に限るといわれているのはこのためです。
リフォームで太陽光発電の導入を検討している場合は、業者としっかり話し合っていきたいですね。
思っているほどの発電量が見込めないから
思っているほどの発電量が見込めないというデメリットの存在も、太陽光発電の未来が暗いとされている理由の一つです。
太陽光発電の設置を考えている際、具体的にどれくらいの発電量が見込めるのか、複数の業者に見積り依頼をするかと思います。
とはいえ、業者は太陽光発電を売るのが仕事なので、発電量を過大評価しがちです。
太陽光発電の設置後、「もっと発電量があると思ったのに…」と泣き寝入りするトラブルが続出している現実があります。
さらに、以下のようなトラブルが発生する恐れもあります。
- 影になる部分が意外と多くて発電量が少ない
- 思った以上に晴天に恵まれず発電量が伸びない
- メンテナンス不足で発電量が落ち込み気味
太陽光発電の恩恵を十二分に感じるためには、日照時間が物を言います。
業者任せにはせず、自ら太陽光発電に対する知識を付けることも大切です。
太陽光発電の今後を明るくする蓄電池!セット導入が良い理由は?
家庭用蓄電池は、太陽光発電の今後を明るく照らしてくれるとされています。
では、太陽光発電と蓄電池をセット導入するメリットは何なのでしょうか。
具体的に2つ紹介します。
光熱費を削減できるから
太陽光発電と蓄電池をセット導入するメリットは、光熱費を削減できることです。
まず、太陽光発電は日中の電力に使用します。
これで、日中に使う分の電気代は大幅削減できますよね。
蓄電池は、夜間の割安電力を効率的に溜めておき、太陽光が出ない時間帯に使用します。
もちろん、太陽光発電の余剰電力を溜めることもできるので、電力会社からの買電を大きく減らすことができます。
要は、電気代を大幅削減できる可能性があります。
災害時に非常用電源として使うことができるから
太陽光発電と蓄電池をセット導入すれば、災害時に非常用電源として使用可能になります。
たとえば、災害によって地域一体が停電に見舞われた場合、太陽光発電さえ保有していれば、日中に電力を使用できます。
とはいえ、停電時に困るのは、夜間に明かりが灯らないこと。
それを解決してくれるのが、家庭用蓄電池です。
停電が発生しても蓄電池に容量さえ残っていれば、蓄電池を電源元として家庭に電力を送ることが可能になります。
晴天の場合は、太陽光発電の余剰電力を蓄電池に溜め、夜間に使用できます。
停電時なので節電は必要ですが、どうしても必要な電力を使えるのは助かりますよね。
今後が不安視される太陽光発電!蓄電池とセット使いで安心を得よう!
この記事で紹介したように、太陽光発電は今後が不安視されています。
とはいえ、家庭用蓄電池とのセット使いで、太陽光発電の今後を明るく照らすことも可能です。
太陽光発電と蓄電池をセット使いすることで、電気代が節約できる・非常時に非常用電源として使うことができるなど、売電に頼らない生活が可能になります。
もちろん、購入費用はかかってしまいますが、太陽光発電の売電価格が下落しているので、蓄電池のセット使いもぜひ前向きに検討してみてくださいね。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
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