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太陽光発電は10kWを境に何が変わる?10kW以上の太陽光発電のメリットは?

太陽光発電 2024年01月04日更新

様々な場面で見かけるようになった太陽光発電。
容量が大きければ大きいほど発電量が増えるので、家計のためになるのでは?と思いがちですが、その考えは本当に正しいのでしょうか。
この記事では、太陽光発電の10kW以上と10kW未満の違い、10kW以上の太陽光発電を購入するメリットとデメリット、10kW以上の太陽光発電の購入をおすすめする人について解説します。

太陽光発電でお得な容量とは?10kW以上と10kW未満の違いは?

太陽光発電では、容量が10kW以上か10kW未満かで内容が大きく異なります。

まずは、太陽光発電の10kW以上と10kW未満の違いについて紹介します。

産業用か住宅用かが異なる

太陽光発電の容量10kW以上と10kW未満の違いは、産業用か住宅用かの違いです。

  • 太陽光発電が10kW以上の場合…産業用
  • 太陽光発電が10kW未満の場合…住宅用

ちなみに、一般的な住宅に設置する太陽光発電の平均的な容量は4.5kW。
容量4.5kWはパネル20枚程度に相当します。10kW以上ともなれば、パネルの数が相当多くなります。
10kW以上が、どれほどまでに大容量かがお分かり頂けるのではないでしょうか。

固定価格買取制度の期間と単価が異なる

固定価格買取制度の期間と単価が異なるのも、太陽光発電の容量10kW以上と10kW未満の違いです。
以下は、2022(令和4)年における固定価格買取制度の期間と単価を表したものです。

 

固定価格買取制度の期間

固定価格買取制度の売電単価

太陽光発電が10kW以上の場合

20年間

11円/kWh

太陽光発電が10kW未満の場合

10年間

17円/kWh

条件的に見れば、太陽光発電が10kW以上のほうがお得なような気がしますよね。
しかし、上記の条件で売電する場合、
太陽光発電で得たエネルギーの30%を自家消費に充てる必要があります。

反対に、太陽光発電が10kW未満の場合、売電に対する決まりはありません
得たエネルギーをすべて売電しても良し、半分売電・半分自家消費でも良し、すべて自家消費でも良しという、
使い勝手の良さがあります。

補助金制度の対象になるかならないかが異なる

太陽光発電の容量10kW以上と10kW未満は、補助金制度の対象になるかならないかの違いもあります。

太陽光発電の補助金は、以下の条件で実施している場合がほとんどです。

  • 太陽光発電が10kW以上…補助金の対象外もしくは減額
  • 太陽光発電が10kW未満…補助金対象

そもそも太陽光発電が10kW以上は産業用とみなされているため、補助金制度が無しもしくは減額というのは納得できますよね。

10kW以上の太陽光発電を購入!メリットとデメリットは?

続いて、10kW以上の太陽光発電を家庭向けに購入するメリットには何があるのでしょうか。

デメリットについても解説します。

10kW以上の太陽光発電を購入するメリット

10kW以上の太陽光発電を購入する主なメリットは、以下の通りです。

  • 電気代を節約できる
  • 売電で収益を上げることができる
  • 停電時にも安心できる

 太陽光発電の容量が大きい分、発電量も多くなります。
したがって、日中に使う電力は太陽光発電で賄える可能性が高くなり、
電気代を節約できます。

ちなみに、一般的な4人家族が1日に使用する電気量は13〜15kWhといわれています。
要は、太陽光発電が10kW以上であれば、家庭で使用する電気のほとんどを太陽光発電で賄えるということ。
電力会社からの買電を減らすことができ、電気代の節約に繋がるというわけです。

また、太陽光発電の容量が多いと、売電に回せる余剰電力も多くなります。
要は、
電気代を節約でき、売電で収益を得ることが可能になるのです。まさに、一石二鳥ですよね。

太陽光発電の容量が大きいので、停電時にも安心した生活を送ることが可能という特徴もあります。
特に高齢者や小さなお子さまと同居の場合、大容量の太陽光発電を所有しているという事実は大きなメリットとなり得るでしょう。

10kW以上の太陽光発電を購入するデメリット

10kW以上の太陽光発電を購入する主なデメリットは、以下の通りです。

  • 初期費用に多額の資金が必要
  • メンテナンス費用が大きくなる
  • メーカーの保証制度が有償になる

 太陽光発電の容量が大きい分、初期費用として最低でも200万円程度の資金が必要になります。
それでいて、容量10kW未満の太陽光発電と違い、補助金制度の対象外となる場合がほとんど。
要は、
初期費用の約200万円を完全に自己負担しなくてはいけないということです。
この時点で、躊躇いの気持ちが出てしまいますよね。

仮に初期費用に問題がなく購入できた場合も、メンテナンス費用が高くつくというデメリットがあります。
太陽光発電は、3〜4年に1度のメンテナンスで十分とされている優良商品。
しかし、メンテナンス費用が
1kWあたり3,000円程度は請求されるので、仮に太陽光発電を10kW設置した場合は30,000円の出費を覚悟しなくてはなりません。

また、メーカーによって保証内容は様々ですが、10kW以上の太陽光発電に対するメンテナンスは有償な場合がほとんど。
一方、10kW未満の太陽光発電に対しては無償メンテナンスを実施しているメーカーが多いという事実があります。
したがって、太陽光発電を10kW以上設置する場合は、メンテナンス費用を余分に支払う必要があり、家計に優しくはありません。

10kW以上の太陽光発電を設置したい!おすすめの人は?

最後に、10kW以上の大容量太陽光発電を設置するのに適している人を紹介します。

大きな住宅に住んでいる人

10kW以上の太陽光発電の設置に適している人は、大きな住宅に住んでいる人です。

大きな住宅に住んでいる場合、太陽光発電を設置できる面積が大きくなります。
したがって、発電量が大きくなるので、売電で収益を得るなり、自家消費に回して電気代を浮かせることが可能になります。
 

蓄電池を併用している人

蓄電池を併用している人も、10kW以上の太陽光発電の設置に向いています。
太陽光発電のみ設置している場合、日中に発電された分の電力はその場で使い切らなくてはなりません。

したがって、日中に外出する頻度の高い家庭は、そもそも太陽光発電を設置すること自体が無駄になります。

しかし、蓄電池を設置していれば、太陽光発電が発電したエネルギーを蓄電池に溜めることで、夜間の電力購入を減らすことが可能になります。
要は、電気代を節約できるということ。とてもお得ですよね。

10kW以上の太陽光発電にはメリット多数!設置を前向きに検討しよう!

この記事では、太陽光発電の容量10kW以上と10kW未満の違いについて解説しました。
10kW以上の太陽光発電にはメリットが多数ありますが、デメリットも多いことが分かりました。

とはいえ、停電時などに効果を発揮してくれるのは、10kW以上の太陽光発電です。
住宅が大きい場合・蓄電池を併用している場合は、10kW以上の太陽光発電の設置を前向きに検討してみると良いでしょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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