【急成長中の電子機器メーカー】京セラ製蓄電池の特徴とは?
近年、自宅に蓄電池を設置する方が増えてきていますが、高額な初期費用で手を出すことができない方も多いのではないでしょうか。
購入直後に故障などしてしまったら、とてももったいないですよね…
最近は海外で製造された製品の質も高くなってきてはいますが、それでも「国産」にこだわりたいという方もまだまだいるはずです。
今回は、日本が誇る大手電気機器メーカー「京セラ」の蓄電システムについて紹介していきます。
国産の蓄電システムに興味がある方や、停電などの備えとして蓄電システムを導入しようと検討している方は、記事後半の「蓄電池の賢い選び方」とあわせてご覧いただければと思います。
目次
【企業紹介】京セラってどんな会社?
この項では、京セラ社のかんたんな事業内容と、そこで生産されている蓄電システムの特徴について紹介していきます。
後述する「蓄電池の賢い選び方」と一緒に、ぜひ参考にしてください。
会社概要
京セラ株式会社は、京都府に本社を構える大手電子機器メーカーです。
1959年にファインセラミックスの専門メーカー「京都セラミック株式会社」として創業したのがはじまりとされています。
1968年には、アメリカのカリフォルニア州に駐在員事務所を開設するなど早期の段階から海外に進出しており、現在は308のグループ会社を束ねる大企業として世界を股にかけて事業を展開中です。
半導体や電子部品の製造が同社のメイン事業となっていますが、その他にも医療や環境などさまざまな分野で京セラの技術が活用されています。
世界で初めてクレイ型のリチウムイオン蓄電池を内蔵
京セラは、2019年に世界で初めてクレイ型のリチウムイオン電池の開発に成功しました。
電解液を含んだ粘土状(クレイ)の素材で正極と負極を形成することで、液体型のリチウムイオン電池に比べて「高安全」「長寿命」「低コスト」を実現。
2020年には、採用製品第1弾として住宅用蓄電システム「Enerezza(エネレッツァ)」が発売されており、同製品は日本経済新聞社主催の「日経優秀製品・サービス賞2020」において「日経産業新聞賞」を受賞しました。
停電などあらゆる災害を想定した設計
京セラ製の蓄電システムは、停電時の備えとして効果的な力を発揮します。
たとえば、蓄えた電気を最後まで使い切らない「非常時安心設定」。
普段使いの際もすべての電気を使い切ることがないため、充電前に停電が発生した時でも必要最低限の電力を確保することができます。
また、京セラは蓄電システムの「デザイン」にもかなりこだわっており、シンプルながら丸みを帯びたフォルムで室内に設置しても違和感のない見た目となっています。
2019年には、同社が販売している蓄電システム「Enerezza(エネレッツァ)」がグッドデザイン賞を受賞したとしてニュースになりました。
京セラ製蓄電システム「エネレッツァ」のスペックを徹底解剖
続いて、京セラが販売している蓄電システム「エネレッツァ」のスペックについて紹介していきます。
まず、こちらの表をご覧ください。
型番 | EGS-LM0500 / LM1000 / LM1500 |
希望小売価格 | LM0500:2,310,000円 LM1000:3,850,000円 LM1500:5,390,000円 |
種類 | 単機能型蓄電システム |
蓄電容量 | 5kWh / 10kWh / 15kWh |
対応電圧 | 100V / 200V |
負荷形式 | 特定負荷型 |
保証期間 | 15年 ※自然災害保証は10年 |
エネレッツァは、世界で初めてクレイ型リチウムイオン蓄電池内蔵システムを搭載しています。
希望小売価格はやや高額に見受けられますが、モジュール化した設計や「見守りサポート」など豊富な機能が搭載されており、コストパフォーマンスは悪くありません。
用意されているラインナップは3種類。
「5kWh」「10kWh」「15kWh」の蓄電容量からニーズにあった製品を選択できます。
ちなみに、負荷形式は「特定負荷型」。
全負荷型とちがい、すべての部屋で電源を利用することはできないため、注意が必要です。
(備考)蓄電池の賢い選び方
ここで、「これから蓄電池を初めて購入する」という方を対象に、蓄電池を選ぶ際のポイントについてかんたんに紹介していきます。
製品の買い替えを検討している方にも参考になる内容となっているので、該当されるという方はぜひご覧ください。
蓄電容量
蓄電容量とは、蓄電池に蓄えることができる電力の総量を表したもの。
メーカーや製品によって蓄電容量はさまざまですが、一般的に販売されている製品は5kWh~20kWh程度のものが多いです。
蓄電容量が多ければ多いほど、長時間にわたって電気を使い続けることができますが、初期費用や維持費が高額になってしまいます。
反対に、蓄電容量が少なければコストも安く抑えることができますが、停電が発生した際に電気が使えなかったりと効果を発揮しないおそれがあるため注意が必要です。
ちなみに、環境省の公式サイトによると、1世帯が年間で消費する電力量は平均で「4,322kWh」。
つまり、1日あたり約「12kWh」です。
これから蓄電池を導入しようとしている方は、家庭内での電気の消費量をあらかじめ計算しておくと良いでしょう。
保証内容
蓄電池は、耐用年数が10年~15年程度と長期間にわたって使い続けることを想定している製品のため、保証内容は重要なポイントです。
蓄電池メーカーでは、自社で販売している製品に無料で修理や交換をおこなってくれる「メーカー保証」をサービスしてくれていますが、その内容はメーカーごとに若干異なります。
一番わかりやすいポイントは、無料保証の「保証期間」。
一般的に、蓄電池メーカーの無料保証は「10年間」とされていますが、中には「15年間」と長期にわたって性能を保証してくれているメーカーも。
また、蓄電池メーカーは無料保証と別に「有償保証」に加入できるところがほとんどなので、無料保証の保証内容や保証期間だけでは不安だという方は、有償保証にも加入しておくことをおすすめします。
ちなみに、蓄電池の保証は販売窓口である代理店でも加入できる場合があるので、事前にどの店舗で保証がつけられるのか確認しておくと良いでしょう。
その他
蓄電池を停電時の備えとして導入する方は、「全負荷型」の製品を購入しましょう。
一部の部屋でしか蓄電池の電源を利用できない「特定負荷型」と比較すると初期費用が高額になってしまいますが、すべての部屋で電源を利用できるため、停電時でも普段と変わらない生活を送ることが可能です。
また、蓄電池から供給する電気の「電圧」も重要なポイントです。
一般的に販売されている蓄電池は100V対応となっており、エアコンや冷蔵庫など消費電力の大きい家電は動かすことができません。
寒冷地や停電被害が長引くことが想定されているエリアにお住まいの方は、これらの大型家電を動かすことができる200V対応の蓄電池を導入しましょう。
京セラ製蓄電池はユーザーのあらゆるニーズに対応可能
今回は、日本が誇る大手電気機器メーカー「京セラ」の蓄電システム事業について紹介しました。
京セラが販売している蓄電システム「エネレッツァ」は、世界で初めてクレイ型リチウムイオン内蔵システムを搭載しており、停電などの災害対策をはじめあらゆるニーズに対応。
無料保証期間も「15年」と、他メーカーと比較すると長期にわたってアフターサービスを受け続けることができます。
初期費用が高額になってしまう点がネックですが、購入を検討している方は、自治体が実施している補助金制度を利用して、少しでもおトクに蓄電池を導入しましょう。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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