電気の乗り換えはお得?!新電力のメリットや電力会社の選び方も!
これまでの日本では、大手電力会社が電力供給を独占していました。
しかし、競合他社の存在がない業種はおかしいですよね。
そこで遅ればせながら誕生したのが、電力自由化です。
今回の記事では、電力自由化について、新電力に乗り換えるメリット、新電力会社の賢い選び方について解説します。
目次
電気の乗り換えはメリット多数?!電力自由化って何?
まずは、電力自由化とは何なのかを具体的に見ていきましょう。
電気小売業への参入が全面自由化されたこと
2016年4月にスタートした電力自由化により、電気小売業への参入が全面自由化されました。
電気小売業へ新たに参入した企業のことを「新電力会社」と呼びますが、新電力会社の参入によって業界は活気づいたのです。
とはいえ、2022年3月現在、新電力会社が受け持つことができるのは電力の小売り部門のみ。
発電(電力を作る)・送配電(電力を送る)に関しては、電力自由化以前と同じく大手電力会社が受け持っている現実があります。
発電や送配電部門に関しても今後、自由化が進む見通しです。
ちなみに、2016年4月以前の日本は、大手電力会社が電力供給を独占しており、我々消費者が好きな電力会社と契約を結ぶことはできませんでした。
たとえば、関東圏にお住まいの方は東京電力、北海道にお住まいの方は北海道電力と契約しなければならず、消費者にとってのメリットはほぼなかったのです。
電力自由化になり、私たち消費者は好きな電力会社と家庭に合ったプランで契約を結べるようになりました。
電力の使い方は、家庭によって異なります。
だからこそ、電力自由化でより家庭に合った電力プランを提供している電力会社と契約を結べるのは嬉しいですよね。
電力自由化に至った理由
電力自由化に至った主な理由は、以下の通りです。
- 電力の安定供給を実現する
- 電力会社を家庭ごとに選択できるようにする
- 企業が取り組める事業内容を拡大する
それぞれ具体的に見ていきましょう。
電力の安定供給を実現する
電力の安定供給に関しては、2011年3月11日に発生した東日本大震災が物語っています。
福島第一原発が被災したことで、同震災直後は東北電力および東京電力管内では、複数日に及ぶ大規模な計画停電が実施されました。
電力自由化以前だった当時、通常運転している電力会社が、電力不足を起こしている東北地方および関東地方に送電できるシステムが構築されていなかったのです。
つまり、東北地方や関東地方の停電を防ぐ方法はいくらでもあったのに、システムが構築されていないために停電を免れることができなかったということになります。
ところが、電力自由化が2016年4月に始まったことを機に、極端な話、北海道在住の方が九州地方の電力会社と電気契約を結ぶことも可能になりました。
つまり、日本全国で電力を融通し合える環境を整えることに成功したということです。
先ほどの東日本大震災を例に挙げるとするならば、他地域の電力会社が電力不足が深刻化している東北電力と東京電力管内に送電できるようになったということ。
災害大国といわれている日本において、電力を融通し合える環境は絶対的な安心感を得られますよね。
電力会社を家庭ごとに選択できるようにする
電力自由化が実現した理由は、電力会社を家庭ごとに選択できるようにするためです。
2016年4月以前の日本は、消費者が電力会社を選択することはできませんでした。
したがって、契約していた電力会社に不満を抱えていても、泣く泣く契約を継続し続けなければならなかったのです。
しかし、電力自由化後は、家庭ごとに希望する電力会社と契約を結べるようになりました。
精神的にも経済的にも安心できますよね。
企業が取り組める事業内容を拡大する
企業が取り組める事業内容を拡大するのも、電力自由化の目的の一つです。
電力自由化で電力業界に参入してきた企業の多くは、本業が畑違いの企業。
とはいえ、新電力会社が求められているのは電力の小売りだけなので、本業が畑違いの企業でも運営的には問題はないのです。
企業の事業内容を拡大すれば、ビジネスの幅が広がり、経済が活性化する期待も持たれています。
電気の乗り換えで家計は大助かり?!新電力に乗り換えるメリットは?
新電力に乗り換えるメリットは何なのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。
電気代が節約できる
新電力に乗り換えるメリットは、電気代が節約できることです。
電力自由化以前は大手電力会社の独占状態だったので、価格の競争がありませんでした。
したがって、消費者が支払う電気代は割高だったのです。
経済産業省 資源エネルギー庁が発表している「登録小売り電気事業者一覧」によると、2022年3月4日現在で登録されている新電力会社は749事業者。
つまり、価格競争なしには消費者を獲得できない状況なのです。
したがって、電気単価そのものが安くなってきており、消費者が支払う電気代も安くなっているという事実があります。
地球に優しい電力を使用できる
地球に優しい電力を使用できる点も、新電力に乗り換える大きなメリットの一つです。
昨今、地球温暖化が問題視されている事実がありますが、だからこそ再生可能エネルギーを資源にした、地球に優しい電力を使いたいと考えている家庭も増えて来ています。
新電力会社は、生き残りをかけて様々な電力プランを打ち出しています。
その中の一つに、地球に優しい再生可能エネルギーを資源にしたプランを提供している場合もあります。
子ども世代、孫世代のことを考えた、地球に優しい電力を使えるのは嬉しいですよね。
電力契約で地元を応援できる
新電力に乗り換えるメリットとして、電力契約で地元を応援できることも挙げられます。
電力自由化になったことで、基本的には日本全国どこの電力会社とでも契約が結べることになりました。
つまり、電力契約で地元企業を応援することができるのです。
たとえば、地元が北海道で現在東京にお住まいの場合、東京よりも人口が少なく苦労しているであろう北海道の電力会社と電力契約を結ぶことができるということ。
地元愛溢れる方は、とても大きなメリットとして捉えることができますよね。
電気へ乗り換える賢い方法は?電力会社の選び方!
既述の通り、新電力会社は選びきれないほど複数あります。
数多くある選択肢の中から、家庭に合った新電力会社を探すためには、どういった基準で選べば良いのでしょうか。
具体的に解説していきます。
セット割契約ができるか
新電力会社の賢い選び方として、セット割契約ができるかを確認するようにしましょう。
以下は、新電力会社がセット割として提供している主なプランの一例です。
- 電気+ガスのセット割
- 電気+スマホのセット割
- 電気+ネット契約のセット割
セット割で割り引かれる額は微々たるものではありますが、両者の契約が絶対な家庭であれば、微々たる額でもセット割にしたほうがお得なのは間違いありません。
ライフスタイルに合ったプランを提供しているか
ライフスタイルに合った電力プランを提供していることも、新電力会社の賢い選び方の一つです。
新電力会社が主に提供している変わり種プランの一例は、以下の通りです。
- オール電化専用プラン
- 夜間の電気代がお得になるプラン
- 季節によって電気単価が変わるプラン
- 基本料金が無料プラン
各家庭によってライフスタイルは異なりますから、家庭に合わせた電力契約ができるのは嬉しいですよね。
家庭に最適なプランで電力契約をすれば、電気代の節約も期待できます。
乗り換え割を行っているか
新電力会社の賢い選び方として、乗り換え割を行っていることも重要です。
乗り換え割は、基本的に常時行っているサービスではないため、タイミングが重要になります。
しかし、タイミングさえ合えば、以下のようなお得なサービスを受けることが可能かもしれません。
- 電気基本料が数か月間無料
- 最大10,000ポイント進呈
- ポイント還元率が数%アップ
電力会社を乗り換える手間はかかりますが、上記のようなお得なサービスを受けることができたら家計も大助かりですよね。
解約金がかからないか
解約金がかからないかどうかも、新電力に移行する際に重要なポイントとなります。
新電力会社は、基本的には契約年数の定めはありません。
しかし、稀に「契約から1年以内に解約の場合は解約金が発生する」などの定めがある場合も。
既述のように、新電力会社と契約を結ぶことで様々な恩恵を受けられる可能性があります。
乗り換え割を上手く活用していきたいのであれば、解約金が発生しない新電力会社と契約を結ぶようにしましょう。
電力の乗り換えはメリット多数!家庭に合った新電力を見つけよう!
今回の記事では、2016年4月に電力自由化になった経緯、新電力にするメリット、新電力の賢い選び方を紹介しました。
電力自由化になって、私たち消費者はとても大きな恩恵を受けています。
契約できる電力会社の選択肢が増えて大変になったのは事実ですが、選択肢さえ間違わなければ電気代の大幅減が期待できるのは嬉しいですよね。
ぜひ、家庭に合った新電力会社を見つけ、電力契約を結んでくださいね。
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この記事の監修者
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太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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