ZEBとは?わかりやすく解説【2022年補助金の利用方法】
- ZEBとは?ZEHとの違い
- メリットや注意点
- 補助金の利用方法
上記のポイントをメインにご紹介します。
目次
ZEBとは?【わかりやすく解説】
ZEBとは「Net Zero Eneger Bilding(ネットゼロエネルギービル)」を略して「ゼブ」と読みます。
建物で使うエネルギー量を減らしつつ、使う分のエネルギーを生み出す仕組みです。
オフィスの照明・家電機器などの電力は、太陽光パネルで発電したり、断熱性のある窓や建築材を使ってエネルギー量を減らします。
ZEB化は省エネ・創エネを繰り返して、年間のエネルギー消費量をゼロにできるのが特徴です。
ZEBのメリット【4つのおすすめポイント】
建物をZEB化することで、エネルギー消費量を抑えて電気代の節約ができます。
お財布や環境にもやさしいなどメリットの多いZEBについて4つのメリットを紹介します。
光熱費が削減できる【環境にもやさしい】
ZEB化にすることで省エネより光熱費を削減できるのが特徴です。
ビルのエネルギー消費量を基準エネルギーの消費量より5割以上削減します。
太陽光発電などの創エネ設備を設置した場合、より光熱費を抑えることも可能です。
余った電力は売電することができるので、売電収入を増やせます。
ZEB化することで火力発電の電力供給が減り、温室効果ガスの排出を削減できるので地球にもやさしいです。
メリハリのある生活が送れる
ZEB化により建物内が快適になり、作業効率が上がりやすくなります。
建物に風の通り道を作り、室内の換気ができたり窓からの日差しをブラインドで防ぎ昼間の照明エネルギーを削減できたりします。
自然エネルギーを使って空調をコントロールするため一年中、快適な温度で過ごすことができます。
停電時も安心
太陽光発電などの創エネ設備を使って、停電時も変わらず一定の電力が使えます。
創エネ設備は、電気や熱の消費量を多く減らせるため、少ない電力の設備で賄えるのが特徴です。
また蓄電池と併用することで電力の自給自足が可能になり、長期間の停電も乗り切ることができます。
不動産価値が高くなる
環境にやさしい建物を求める投資家や消費者が多くZEB化の建物は人気です。
ZEB化の建物を購入することで、初期費用をかけずに投資することができます。
また建物をテナントで使用する場合、快適な空間で作業できるため、従業員の満足度は上がり人件費の削減にもつながります。
節電意識が高まる
ZEB化の建物に設置された発電モニターを見て、電力の消費や発電量を確認することができます。
エネルギー使用量を見える化することで、省エネにつながる行動を起こしやすくなります。
ひとり一人の意識が高まれば、光熱費の削減に期待が持てるでしょう。
SDGsに貢献
ZEB化することでSDGsに貢献でき、脱炭素社会への取り組みに繋がります。
SDGsに取り組むことで企業のブランドイメージが上がり、信頼度も高まるでしょう。
自社のモチベーションを上げつつ、環境負荷を減らすことができます。
ZEBのデメリット【2つの注意点】
ZEBのデメリットは以下の2つです。
- 省エネ設備が必要
- 建築費用がかかる
それぞれの注意点を見ていきましょう。
省エネ設備が必要
ZEB化にするためには、「照明、空調、換気、給湯、断熱、太陽光発電など」の省エネ設備・建築材が必要です。
グレードの高い設備を使うため、初期コストが必要になります。
環境省ではZEB化の設備の補助金制度を行っています。
補助金対象は、新築・既存住宅・公共施設・民間企業が対象です。
建築費用がかかる
ZEB化するためには省エネ設備の他に、建築費用もかかります。
新築住宅では10%ほど高くなりやすく建築コストは割高です。
またZEB認証にかかる手続きは、設計費が高くなりやすいので注意しましょう。
ZEBとZEHの違い
- ZEB:「使うエネルギー」を減らし「創るエネルギー」を補う
- ZEH:「創るエネルギー」が「使うエネルギー」よりも大きい
ZEHは個人の住宅向けに勧めているのに対して、ZEBは企業や法人が所有する建物に向けて推奨されています。
どちらも建物に発電設備を導入して発電量を増やし、省エネを進めてエネルギー消費量を減らせるのが特徴です。
ZEB化にする手順・進め方について
ZEB化にする手順・進め方は以下のとおりです。
- 予算などデザイン設計を決める
- ZEBプランナーに相談する
- ZEBの認証手続きを行う
新築・既存住宅の手順は上記の方法と同じです。
既存住宅の場合は、ZEB化に対応できる設計が条件になります。
ZEB化のイメージが決まったら、ZEBプランナーに基本設計の相談を行いましょう。
ZEBの補助金を利用できる事業支援
ZEBの補助金を利用できる事業支援は、「新築・既存住宅」によって事業支援は異なります。
それぞれの対象経費や特徴を解説します。
新築の場合
- 「レジリエンス強化型の新築建築物ZEB化実証事業」:補助対象経費の2/3
- 「新築建築物のZEB実現に向けた先進的省エネルギー建築物実証事業」:補助対象経費の3/5
再生可能エネルギー設備・蓄電池などの導入など、停電時にもエネルギー供給ができることが条件になります。
既存住宅の場合
- 「レジリエンス強化型の既存建築物ZEB化実証事業」:補助対象経費の2/3
- 「既存建築物のZEB実現に向けた先進的省エネルギー建築物実証事業」:補助対象経費の2/3
既存住宅に再生可能エネルギーの設備・公共性の高い業務用の設備の導入など、停電時に対応できることが条件になります。
ZEB2022年の補助金【種類・条件について】
- 経済産業省
補助金対象 | 対象設備 | 限度額 |
●新築・民間企業等(面積10,000㎡以上の建築物) ●既存住宅(面積2,000㎡以上または10,000㎡以上) | ZEB実現に寄与する設備(空調、換気、給湯、BEMS装置等) | 補助対象経費の2/3以内 |
「引用元:令和4年住宅・建築物需給一体型等省エネルギー投資促進事業費補助金」
- 環境省
補助金対象 | 面積 | 限度額 |
新築 | 2,000㎡以上または10,000㎡以上 | 補助対象経費の3/5・2/3 |
既存住宅 | 2,000㎡未満 | 補助対象経費の2/3 |
「引用元:環境省 補助金制度一覧」
公募期間 : 2022年5月16日(月)~2022年6月13日(月)
環境省と経産省の補助金が使えます。
公募期間の受付は終了しているので次回の補助金に備えましょう。
ZEB化で快適な生活をしつつエコに貢献しよう
新築・既存・民間住宅などをZEB化にすることは可能です。
ZEB化することでエネルギーの消費量を抑えつつ、電気代の節約に期待できます。
お財布や環境にもやさしい快適な生活を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
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