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蓄電池は必要?やめたほうがいい?【導入タイミングを解説】

2024年11月01日更新

蓄電池の導入タイミングや選び方で悩んでいませんか?

蓄電池の特徴やメリット・デメリットを理解することが重要です。

利用したい目的や製品の特徴をしっかり理解することで、ご家庭に取り入れたい蓄電池の種類やサイズがわかり、後悔せずに選ぶことができます。

さて今回の記事では、蓄電池の導入タイミングや選び方、家族の人数に合わせておすすめな蓄電池の価格相場を2022年バージョンで紹介します。

蓄電池の役割とは?【基本的な仕組み】

蓄電池に電気を蓄えておけば、時間を気にせず好きなタイミングで使用することができます。

繰り返し充電・放電できるので、およそ10年〜15年使い続けることが可能です。

余った電力を蓄電池に蓄えて、ピーク時間に使ったり、売電したりとさまざまな使い方ができます。

蓄電池が普及する理由【今後の必要性について】

  • SDgsの取り組み
  • 補助金制度の利用
  • 停電時の備え

電気は使用量と発電量のバランスが崩れると、停電を起こします。

蓄電池と送電網をつなぐことで、発電量が使用量を上回っても、蓄電池にためることができるので、需給のバランスを整えやすくなります。

蓄電池の3つのメリット

蓄電池のメリットは次のとおりです。

  • 地震や台風などの災害対策になる
  • 太陽光発電とセットで電力の自家消費ができる
  • 補助金が使える

それぞれのメリットについてご紹介します。

地震や台風などの災害対策になる

蓄電池の電力は、停電時に活用することができます。

蓄電池には全負荷型・特定負荷型の2種類があり、全負荷型は停電中も普段通りに電気を使えるのが特徴です。

複数の家電製品が使えるので、電力を使いすぎてしまう可能性が高いです。

特定負荷型は、使える家電製品が限られている分、電気の使いすぎを防止できます。

太陽光発電とセットで電力の自家消費ができる

蓄電池と太陽光発電をセット導入することで、日中に蓄えた電力を自家消費にまわすことができます。

太陽光発電で作った電力の余りを、夜間の使用に回したり、売電に回したりすることで電気代を大幅に節約することが可能です。

補助金が使える

蓄電池の導入は、国や自治体の補助金制度の利用ができます。

国の補助金(DER補助金)の目安は、3.7万円/kwhです。

申請には期間があり、予算に達してしまうと、申請の募集は終わり来年まで申請することができません。

予算が少ない場合は、募集が始まったタイミングで申請するようにしましょう。

蓄電池の3つのデメリット

蓄電池のデメリットは以下の3つです。

  • 設置費用が高い
  • 設置スペースの確保が必要
  • サイクル回数がある

それぞれのデメリットについてご紹介します。

設置費用が高い

蓄電池の価格相場は、工事費込みで約150万〜300万円です。

容量やグレードによって価格が変わります。

家族の電力使用量に合わせて機能や容量を決めることが重要です。

設置スペースの確保が必要

屋外・屋内の置き場所によって蓄電池のパワコンの大きさは変わります。

  • 屋内:エアコンの室外機1台分
  • 屋外:エアコンの室外機2台分

上記のサイズと合わせて、蓄電池の持ち運びができる搬入経路の確保が必要です。

搬入経路を確保できない場合は、蓄電池の設置ができないので注意しましょう。

サイクル回数がある

充放電を1日1回として、使い始めから何回使用できるのか「サイクル回数」を元に寿命を知ることができます。

  • リチウムイオン電池:4,000~12,000回
  • リン酸鉄リチウムイオン電池:8,000~12,000回

リチウムイオン電池の場合は11年〜33年、リン酸鉄リチウムイオン電池は22年〜33年の寿命が目安です。

サイクル回数が大きいほど寿命が長く、蓄電池を使用することができます。

蓄電池の導入時期を見逃さない【3つのタイミング】

蓄電池の導入にピッタリな3つのタイミングについてご紹介します。

  • 卒FITを迎えるとき
  • 補助金制度を行っているとき
  • 固定価格が下がる年度前に導入する

導入タイミングの理由やメリットについて解説していきます。

卒FITを迎えるとき

既設の太陽光発電のパワコンを新しく取り替えることができる「ハイブリッド型」の蓄電池がおすすめです。

卒FITを迎える場合は、太陽光発電のパワコンの寿命を迎える時期であり、交換のタイミングです。

長く使い続けたパワコンは、発電ロスが大きくなり、発電効率が悪くなります。

卒FIT後、自家消費に力を入れたい場合は蓄電池の導入タイミングといえます。

自家消費すると電気代を大幅削減でき、より効率的に太陽光発電を使うことができます。

補助金制度を行っているとき

お住まいの地域で補助金制度を積極的におこなっている場合は、蓄電池の導入のタイミングに適しています。

補助金の利用を通して、一部の費用を補助してもらえるので、お得に設置ができるでしょう。

国や自治体の補助金を利用できる場合は、さらに導入しやすくダブルで補助金を活用できます。

固定価格が下がる年度前に導入する

太陽光発電の売電価格は、毎年2円ずつ下がっています

蓄電池を1年早く導入することによって、下がる前の売電価格で10年間、電力を売電することができます。

政府は2030年までに売電価格を11円/kwhを目標にしています。

太陽光発電がある場合は、売電価格が下がる前に蓄電池を導入するのに良いタイミングでしょう。

蓄電池の失敗を防ぐ選び方【4つのポイント】

蓄電池の選び方で必要なポイントは以下の4つです。

  • 容量
  • 出力
  • サイクル回数
  • 保証内容

なぜ失敗を防げるのか理由も合わせて解説します。

容量

蓄電池を選ぶ際には、使用電力から必要な電力を求めて容量を決めましょう。

蓄電池の容量を求める計算式は、消費電力×使用時間=容量 です。

普段使っている家電製品の消費電力と使用時間を使って蓄電池の容量を求めることができます。

  • エアコン:500W~
  • 電子レンジ:500W~1000W 
  • 冷蔵庫:500W~
  • テレビ:100W~
  • スマートフォンの充電:5W 

すべての家電製品を5時間利用すると、8.025kWの消費電力が必要になり、およそ8kwhの容量が目安です。

計算式を使って必要な電力量を把握しつつピッタリな容量を選びましょう

出力

停電時に必要な電力量を基準に考えることで出力数を決めることができます。

出力数が大きいほど、一度に使える家電製品も増えます。

消費電力の高いエアコンや調理器などを使いたい場合は、出力数の高いものを選びましょう。

サイクル回数

サイクル回数は、蓄電池の寿命の目安を知ることができます。

長く使いたい場合は、サイクル回数の大きいものが適しています。

同じ容量でも、各メーカーによってサイクル回数が違うため、比較することが大切です。

保証内容

蓄電池に保証内容があるのか確認するようにしましょう。

保証は有償・無償があり、各メーカーによって保証期間や保証内容が違います。

保証期間は10年~15年が多く、保証期間が過ぎてから故障した場合は自己負担になるため、保証期間と保証内容をきちんと確認しましょう。

蓄電池の導入で後悔しないための注意点

蓄電池を導入するときの注意点は以下の4つです。

  • 蓄電池のタイプを選ぶ
  • 太陽光発電が同メーカーなのか確認
  • 補助金の対象機種なのか確認
  • 屋内・屋外なのか確認

それぞれの注意点と確認したいポイントも合わせて解説します。

蓄電池のタイプを選ぶ

家庭用の蓄電池には全負荷型・特定負荷型の2種類があります。

全負荷型は、停電時に全ての家電製品を使用することができ、200Vの家電製品が使えます。

停電時もふだん通り電力を使える分、電力を使いすぎてしまう可能性が高いです。

全負荷型は、オール電化のご家庭に向いています。

特定負荷型は、家中の家電製品を多く使用することはできず、テレビや冷蔵庫などの家電製品を停電時に優先的に使用する使い方が一般的です。

200Vの家電製品を使用したいご家庭には向いていません。

停電時に最低限の電気を使用したい方におすすめです。

太陽光発電が同メーカーなのか確認

太陽光発電と違うメーカーの場合は、太陽光発電の保証を継続できない場合があります。

同メーカーの場合、保証を継続することができます。

後付け設置を考えている場合は、同メーカーなのか確認しましょう。

補助金の対象機種なのか確認

蓄電池の機種が、siiや自治体の対象でない場合は、補助金を申請することができません。

テスラHuaweiなどの海外メーカーは、補助金の対象外になり、補助金の申請ができないので注意しましょう。

屋内・屋外なのか確認

蓄電池は、屋内・屋外どちらも設置できるスペースが必要です。

屋内に設置できない場合は、屋外に設置できるスペースの確保が必要です。

屋内の場合は、床が蓄電池の重みに耐えられること、分電盤と使用したい機器の近くに置くことが条件になります。

屋外の場合は、直射日光が当たらず、雪や雨の被害を受けづらい場所に設置することが条件です。

設置スペースをとれない場合は、壁掛け設置がおすすめです。

基礎工事が不要でわずかな場所に設置できます。

蓄電池がおすすめなご家庭の特徴

蓄電池がおすすめなご家庭の特徴は以下のとおりです。

  • 既設の太陽光発電があるご家庭
  • 日中の電力使用量が多いご家庭
  • オール電化を検討しているご家庭

それぞれの理由やメリットをご紹介します。

既設の太陽光発電があるご家庭

既設の太陽光発電があるご家庭には、後付けできる蓄電池がおすすめです。

日中に発電した電力を蓄電池に蓄えることで、夜間の使用に回せたり、停電時の備えにできたりと有効活用できます。

卒FITを迎える場合は、パワコンの交換も兼ねて、ハイブリッド型の蓄電池がオススメです。

日中の電力使用量が多いご家庭

太陽光発電のないご家庭でも、単機能型の蓄電池を設置することで夜間の電気を安く購入でき、節約になります。

太陽光発電がある場合、日中の割高な時間に自家発電した電力を日中や夜に回すことができます。

オール電化を検討しているご家庭

オール電化を検討している方におすすめしたいのが蓄電池です。

蓄電池と太陽光発電とセット導入する場合は、補助金を多くもらえる可能性が高いです。

ガスの使用料がかからない分、電気でお湯を沸かせるため太陽光発電で発電した電力を使って光熱費を安く抑えることができます。

蓄電池の価格相場【2022年最新版】

2022年蓄電池の価格相場は、100万~250万円です。

価格は各メーカーによって異なります。

2022年のDER補助金制度では、3.7万円/kWhを補助してくれます。

6kwhの蓄電池を導入する場合は、22万円の補助金を受けとることができます。

導入費用が高い分、補助金を利用するのがおすすめです。

蓄電池は必要か?と思った今が導入タイミング

太陽光発電を効率よく使いたいという方は、蓄電池の導入タイミングです。

太陽光発電の売電価格は毎年下がっており、卒FITを迎えた場合は売電価格がさらに落ちてしまいます。

蓄電池と連携することで自家消費が可能になり、大幅な電気代削減が可能です。

また、災害時に家族を守ることもできます。

災害が多い今のタイミングで蓄電池の導入を考えていきましょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。

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中田 萌
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