【2023年最新】家庭用蓄電池って何?概要やおすすめ蓄電池を紹介!
家庭用蓄電池の需要が急激に伸びていますが、一体どういうシステムなのでしょうか。
今回の記事では、今更聞くに聞けない家庭用蓄電池の概要やメリットとデメリットなどの基本情報を徹底紹介します。
最後にはおすすめの家庭用蓄電池も紹介するので、ぜひご一読ください。
目次
家庭用蓄電池って何?概要や電池の種類を紹介!
まずは、家庭用蓄電池とは何なのか、どういう種類があるのかについて具体的に解説します。
家庭用蓄電池の概要
家庭用蓄電池とは、太陽光発電が作り出した電力や電力会社から購入した電力を蓄えられる機械のことです。
家庭用蓄電池には大きなメリットや将来性が見込まれているということで、2025年における世界的な市場規模は2015年と比べて5倍にまで膨らむという予想も立っています。
電池の種類や特徴を解説
一概に家庭用蓄電池といっても、使われている電池によっていくつかの種類があります。
それぞれの特徴や違いを表に示したので、ぜひ参考にしてください。
電池の種類 | 主な特徴 |
リチウムイオン電池 |
|
鉛蓄電池 |
|
NAS電池 |
|
表でも表した通り、蓄電池の中でも特に家庭用に絞ると、リチウムイオン電池蓄電池が圧倒的な多さです。
産業用蓄電池にまで範囲を広げると、NAS電池を使用している蓄電池も存在しています。
このように、使用用途によって蓄電池の電池の種類が異なるのです。
頭に入れておきましょう。
家庭用蓄電池はメリットが多い?!代表的なメリット3選!
家庭用蓄電池には多くのメリットがあります。
まず代表的なメリットを3つ紹介するので、見ていきましょう。
電気代を節約できる
家庭用蓄電池の最大のメリットは、電気代を削減できることです。
家庭用蓄電池を家庭に導入すると、電力会社との電気契約が変わります。
具体的には「深夜:割安電力」「日中:割高電力」となるのです。
そして、夜間の割安電力を積極的に家庭用蓄電池に貯め、その電力を日中に使う生活に変わります。
つまり、今までと変わらぬ電気使用量だとしても、電気代の大幅削減が期待できるのです。
非常時にも電気が使える
家庭用蓄電池は、非常時にも電気が使えるメリットもあります。
停電が発生したとしても、家庭用蓄電池に蓄電残量があれば停電を免れることが可能です。
長期的な停電に遭遇しない限り、停電知らずの家に住むことができます。
太陽光発電と併用できる
家庭用蓄電池は、太陽光発電と併用できるメリットもあります。
太陽光発電は日中に太陽光の力を借りて発電しますが、太陽光発電単独では、発電した電力を貯めて夜間に使うことができません。
しかし、家庭用蓄電池を併用していれば、太陽光発電が発電した電力を家庭用蓄電池に貯めることができるので、よりエコな生活ができます。
さらに、電力会社からの買電量を減らすことができるので節約も可能です。
家庭用蓄電池にはデメリットもある?主なデメリット3選!
家庭用蓄電池には、残念ながらデメリットもあります。
今回の章では、家庭用蓄電池の主なデメリットを3つ紹介します。
初期費用が高額
家庭用蓄電池は、初期費用が高額というデメリットがあります。
具体的な金額は次章で紹介しますが、一般家庭ではなかなか手が出しにくい金額設定です。
しかし、家庭用蓄電池をさらに普及させたい国や自治体によって補助金制度が設けられているので、実際の初期費用負担額は大きく軽減されるでしょう。
ただ、補助金制度の有無は自治体によって変わるので、家庭用蓄電池を購入する前に補助金制度について調べることが大切です。
設置場所の条件が厳しい
設置場所の条件が厳しいのも、家庭用蓄電池のデメリットです。
たとえば、塩害地域・重塩害地域・豪雪地域などに家庭用蓄電池を設置する場合、地域対応型の家庭用蓄電池を購入する必要があります。
普通の住宅街にお住まいの場合も、家庭用蓄電池の設置場所には気を付ける必要があります。
具体的には、家庭用蓄電池は多少の動作音が発生してしまうため、屋外に設置するのであれば近隣住宅と離れている場所に設置するなどの対応を求められます。
屋内設置であれば、家庭用蓄電池の重量を確かめ、耐荷重をクリアしている床に設置する必要があるのです。
寿命があるから交換費用が必要
家庭用蓄電池は、寿命があって交換費用がかかる点もデメリットです。
家庭用蓄電池は、一般的には20年前後で寿命を迎えてしまいます。
昨今は、家庭用蓄電池と太陽光発電を併用している家庭が非常に多いですが、実は太陽光発電の平均寿命は30年以上ととても長いです。
つまり「ひとまず太陽光発電が寿命を迎えるまでは蓄電池を併用しておきたい」と考えるのであれば、家庭用蓄電池を最低でも1回は買い替える必要があるのです。
【2023年版】家庭用蓄電池は高額って本当?初期費用はいくらかかる?
デメリットの部分で、家庭用蓄電池は初期費用が高額であることをお話ししました。
では、具体的にどれくらいの初期費用が必要なのでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
家庭用蓄電池の本体代金の相場
家庭用蓄電池の本体価格は蓄電容量や性能などによってバラバラですが、一般的には本体代として100〜180万円が必要といわれています。
しかし、前述の通り、蓄電池には補助金制度が存在しているので、補助金制度を上手く利用すれば初期費用の自己負担額を大幅に軽減させることができるでしょう。
工事費用の相場
家庭用蓄電池は、基本的に個人での設置ができません。
家庭用蓄電池の設置は、家庭用蓄電池の設置に関する資格を持っている業者の人間が担当します。
したがって、工事費用が必ず必要になることは頭に入れておきましょう。
工事費用の相場は30万円前後です。
つまり、家庭用蓄電池本体代と工事費用の合計200万円前後が初期費用として必要になるということです。
家庭用蓄電池を失敗せずに購入したい!賢い選び方のポイントは?
とても高額な家庭用蓄電池。
だからこそ、選び方に失敗して後悔したくはないですよね。
今回の章では、家庭用蓄電池の賢い選び方のポイントを5つ紹介します。
ぜひチェックしてください。
容量選びを間違えない
家庭用蓄電池を購入する場合、何といっても蓄電容量選びが重要です。
しかも、平常時と停電時の両パターンを考えて、納得のいく容量選びをする必要があります。
たとえば、電力使用量の少ない家庭が災害時のためを思って蓄電容量の大きな家庭用蓄電池を購入したとしましょう。
この場合、毎日無駄な電力を買電する必要があり、節約は望めなくなります。
反対に、電力使用量が多いのに、初期費用を考えて容量の小さな家庭用蓄電池を購入したとしましょう。
この場合、毎日のように日中に蓄電容量が底を尽きて、日中の割高電力を買電する必要が出てしまいます。
したがって、節約は望めないどころか、家庭用蓄電池を購入する以前より電気代が上がってしまう恐れがあるのです。
つまり、容量選びはしっかり行っておくべきポイントということです。
家族構成・電気使用量・家電の数・太陽光発電の有無・オール電化かガス併用型か等々。
状況によって選べる容量が異なるので、実際に販売店舗に足を運び、家庭の電気使用状況を伝え、最適な家庭用蓄電池を選んでもらえると良いでしょう。
停電時の使い方を家族でしっかり話し合う
家庭用蓄電池の賢い選び方のポイントは、停電時の使い方を家族でしっかり話し合うことです。
家庭用蓄電池には、全負荷型蓄電池と特定負荷型蓄電池の2種類があります。
両者の違いは、以下の表の通りです。
| メリット | デメリット |
全負荷型蓄電池 |
|
|
特定負荷型蓄電池 |
|
|
それぞれ一長一短あるのが分かります。
停電時も平常時通りの生活を送りたいのか、停電時は必要最低限の家電だけ動けば良いのかを、家族でしっかり話し合いましょう。
サイクル数(寿命)を確認する
サイクル数(寿命)を確認するのも、家庭用蓄電池選びで欠かせないポイントです。
昨今販売されている多くの家庭用蓄電池は、6,000サイクルもしくは12,000サイクルが主流です。
仮に1日1サイクル稼働させた場合、6,000サイクルの家庭用蓄電池の寿命は16年弱。
12,000サイクルの家庭用蓄電池は32年弱の寿命になります。
実際問題、30年以上使える家庭用蓄電池は稀ですが、1日に2サイクル以上稼働させる可能性を考えると、サイクル数が多いに越したことはありません。
既存の太陽光発電と同メーカーで選ぶ
太陽光発電を既に設置している家庭では、既存の太陽光発電と同メーカーの家庭用蓄電池を選ぶのも忘れてはなりません。
家庭用蓄電池と太陽光発電を同メーカーにすることで、2つを連携させたときに不具合が生じる可能性が低くなるからです。
また、メーカーによっては、推奨メーカー外の家庭用蓄電池を連携させた際に生じたトラブルに関しては、一切保証をしてもらえないケースも。
万が一のトラブル時に困らないためにも、家庭用蓄電池を後付けするのであれば既存の太陽光発電と同メーカーのものを選びましょう。
太陽光発電の設置年数で選ぶ
家庭用蓄電池と既存の太陽光発電を連携させたいのであれば、既存の太陽光発電の設置年数を調べるところから始めてください。
そして、以下の表を参考に家庭用蓄電池を選ぶと良いでしょう。
太陽光発電の設置年数 | 選ぶべき家庭用蓄電池の種類 |
数年しか経っていない場合 | 単機能型蓄電池を購入 |
10年前後経過している場合 | 太陽光発電のパワーコンディショナーを廃棄して、ハイブリッド型蓄電池を購入 |
太陽光発電と家庭用蓄電池を同時に導入する場合 | ハイブリッド型蓄電池を購入 |
太陽光発電のパワーコンディショナー(以下パワコン)の寿命は、せいぜい15年程度です。
したがって、太陽光発電を設置して10年程度が経過しているのであれば、数年後にパワコンの交換が控えているので、手っ取り早く蓄電池と太陽光発電の機能を1つにまとめたハイブリッド型蓄電池の購入がおすすめです。
同じく、家庭用蓄電池と太陽光発電を同時に購入する場合も、パワコンが1台で済むハイブリッド型蓄電池が良いでしょう。
反対に、太陽光発電を導入して数年といった場合、太陽光発電のパワコンを処分してしまうのは勿体ないので、単機能型蓄電池の購入がおすすめです。
2023最新!家庭用蓄電池のおすすめは?5メーカーのおすすめ商品を紹介
最後に、家庭用蓄電池のおすすめメーカーとおすすめ商品を紹介します。
①ニチコン トライブリッドT3シリーズ
ニチコンの「トライブリッドT3シリーズ」は、家庭・太陽光発電・電気自動車の3つを繋ぐことができる蓄電池です。
V2Hの設置が必要になりますが、太陽光発電をもっと活用していきたいと願う家庭におすすめです。
②シャープ クラウド蓄電池システム
シャープの「クラウド蓄電池システム」は、サイズ感がとてもコンパクト。
だからこそ、蓄電池の設置場所に困っている家庭におすすめです。
さらに、4.2・6.5・8.4・9.5kWhと幅広い容量展開なので、家庭に合った蓄電池を選びやすい点もポイント。
さすがシャープ製というだけあって、長寿命なのも嬉しいポイントです。
③オムロン マルチ蓄電プラットフォーム
オムロンの「マルチ蓄電プラットフォーム」は、選べる蓄電池の幅が広いのが特徴。
単機能型・ハイブリッド型はもちろん、全負荷型・特定負荷型から家庭に合った蓄電池を選ぶことができます。
④京セラ エネレッツァ
京セラの「エネレッツァ」は単機能蓄電池ですが、蓄電容量が5・10・15kWhの3種類の中から選べます。
とてもシンプルなので選びやすいですよね。
もちろん、全負荷型・特定負荷型の選択も可能なので、蓄電池の後付けで悩んでいる家庭におすすめです。
⑤テスラ パワーウォール
テスラの「パワーウォール」はデザイン性に優れているので、家の景観を乱したくないという方におすすめです。
そして、大容量なのに低価格という魅力もあります。
しかし、補助金制度は対象外、工事費用は割高という注意点があるので気を付けてください。
メリット多数!2023年は家庭用蓄電池の購入を前向きに検討しよう!
家庭用蓄電池について紹介しましたが、少しでも知識は付きましたでしょうか。
メリットもあればデメリットもある家庭用蓄電池ですが、電気代の節約や災害対策として、ぜひ太陽光発電と一緒に導入してほしいシステムです。
補助金制度が存在しているうちに、できるだけ早く購入を決断できると良いですね。
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!