エコキュートの凍結防止が知りたい!対処法や予防法・注意点を解説!
「朝シャワーを浴びたいのに、エコキュートが凍結していてお湯が出せない…」と困ってしまった経験はありませんか?
凍結の直し方として「配管にお湯をかける方法」が一般的に知られていますが、お湯の温度が高すぎると配管が破裂する恐れもあるため、正しいやり方を知っておきたいですよね。
そこで本記事では、「エコキュートの凍結を直す方法」や「凍結を予防する4つのアイデア」について、はじめての方にもわかりやすく解説していきます。
ほかにも「凍結でお湯が出なくなる仕組み」や「寒い地域でのエコキュートの選び方」などもご紹介していますので、冬場に気温が氷点下になる地域にお住まいの方はぜひご一読ください!
目次
【氷点下は要注意】エコキュートが凍結してしまう原因とは?
寒い日にエコキュートのお湯が出なくなる原因は、「寒さによる配管の凍結」がもっとも一般的です。
タンクで沸かしたお湯を長時間保温しておけるエコキュートですが、配管部分は屋外にそのまま露出しているため、寒さで凍結してしまう可能性は充分にあります。
エコキュートの配管が凍結するとモニターにエラー表示が出たり、蛇口の「お湯」だけが出なくなりますので、以下で解説する対処法で改善しましょう。
エコキュートが凍結したときの「2つの対処法」と注意点をご紹介!
つぎに、エコキュートが凍結してお湯や水が出せないトラブルを解決する「2つの対処法」や、作業する際の注意点をご紹介していきます。
【対処法①】気温が上がり使えるようになるまで待つ
すぐにお湯を使いたい状況でなければ、「外気温が上がり、凍結が自然に解凍されるまで待つ」方法がもっとも安全で確実です。
もうひとつの対処法である「配管にぬるま湯をかける」方法に比べて、急な温度変化で配管が破裂したり、誤った場所に水分が入り込んで故障するリスクがないため、緊急時以外ではおすすめの方法といえます。
一方で、正午を回ってもマイナス気温が続くほどの寒波が到来した場合は、いくら待っても凍結が直らない可能性も。
その場合は直接配管を温める方法を試しましょう。
【対処法②】エコキュートの配管に「ぬるま湯」をかける
急いでお湯を使いたい場合や、いつまで待ってもお湯が出ない場合は、タンク下部の配管部分にぬるま湯をゆっくりかけて解凍を促す方法がおすすめです。
もっとも注意したい点は、冷え切った配管にいきなり熱湯をかけてしまうと、急激な温度差により破裂するリスクがあることです。
お湯をかける際には水と混ぜて「手で触れても熱くない温度(30℃〜40℃)」のぬるま湯を用意し、じわじわ融かすようにゆっくり作業を行いましょう。
それでもなかなかお湯が出ない場合は、「配管にタオルを巻いてぬるま湯をかける」「お湯をかける場所を変える」などの方法を試すと改善することがあります。
【注意点】取扱説明書は要確認!漏電遮断器をオフにする必要性も
エコキュートのメーカーによっては、凍結が起きたときに「漏電遮断器をオフにする」などの特別な操作が必要な場合があります。
いちど漏電遮断器をオフにしてから、解凍後にオンに戻さないとお湯が出ないケースもありますので、凍結した時のエラー番号は事前に控えておきましょう。
寒波到来!エコキュートの凍結を未然に防ぐ「4つの予防法」とは?
つづいて、エコキュートの凍結を予防するために今すぐできる「4つのアイデア」について、順番にくわしく解説していきます。
【予防法①】浴槽にお湯を残し「凍結防止モード」にしておく
エコキュートには寒さへの対策として「凍結防止モード」が搭載されていることも多く、機能を活用することで凍結を予防できます。
凍結防止モードとは、エコキュートと湯船の水を絶えず循環させて凍結を防ぐ仕組みになっており、スイッチひとつで翌日の早朝から温かいお湯が使えるようになります。
メーカーや機種によっては、気温の低下を感知し、自動的に凍結防止モードに切り替わる機能も搭載されていますが、浴槽にある程度水が張られていないと作動しないので注意しましょう。
【予防法②】「お湯側」の蛇口を少しずつ水を出し続ける
エコキュートの凍結を予防するかんたんな方法として、「蛇口のお湯側から少しずつ水を出し続ける」という方法も効果があります。
たくさんの水を流し続ける必要はなく、「1分間にコップ一杯くらいの水量」で充分です。
リモコンの温度設定は、一番低い温度か「水」にしておきましょう。
一晩水を出し続けたとしても水道代は「数十円」程度で済みますし、バケツなどに貯めておけば、翌日の洗濯や家庭菜園の水やりなどにも利用できます。
【予防法③】エコキュートに「脚部化粧カバー」を取り付ける
エコキュートを寒さによる凍結から物理的に守る方法として、タンクの下部に「脚部化粧カバー」や「配管カバー」と呼ばれるパーツを装着することも有効です。
脚部カバーはほかにも、「外観をすっきりさせる」「精密な配線部品などを風雨から守る」効果もあり、結果的に本体の寿命を伸ばすことに貢献してくれます。
各メーカーが販売している脚部カバーは「設置後でも取付可能」ですし、ドライバーなどで簡単に作業できますので、購入を検討してみてはいかがでしょうか?
【予防法④】配管部分に「凍結防止用ヒーター」を取り付ける
「忙しい日は凍結予防を忘れてしまいそう…」と心配な方は、ホームセンターなどで販売されている「凍結防止用ヒーター」を装着するだけでも効果が期待できます。
凍結防止用ヒーターとは、配管部分に巻き付けて設置するヒーター装置のことで、外気温が一定温度を下回ると作動する仕組みになっています。
気温が上がればヒーターが切れるため電気代はそれほど高額にならないものの、設置には技術が必要なため業者に依頼したほうが無難といえます。
北国や積雪地域では「寒冷地仕様のエコキュート」がおすすめ!
外気温がマイナスになることが多い地域でエコキュートを新しく設置する場合は、各社が販売している「寒冷地仕様」のモデルをおすすめします。
寒冷地仕様のエコキュートは「凍結防止ヒーターが内蔵されている」「氷点下でもヒートポンプが作動する」など耐寒性が強化されており、真冬でも安心して使用できます。
通常仕様のエコキュートより値段は高いものの、毎日のように凍結予防の作業をする手間を考えれば、寒い地域では寒冷地仕様を選んだほうが良いでしょう。
【まとめ】エコキュートの凍結防止は意外と簡単!予防法も検討しよう
本記事でくわしく解説してきた「エコキュートの凍結防止法」についての重要ポイントを、もう一度以下にまとめていきます。
- 外気温がマイナスを下回ると、エコキュートの配管が凍ってお湯が出なくなる原因となる
- 気温が上がるまで待つか、配管に30℃〜40℃のぬるま湯をかけるとお湯が出るようになる
- 凍結を予防するには、「蛇口を少し開けておく」「凍結防止モードを使う」などの方法がある
- タンクの配管に凍結防止ヒーターを巻いたり、「足部カバー」を装着する予防法も効果がある
- 冬に冷え込むことが多い地域では、氷点下でも動作する寒冷地仕様のエコキュートがおすすめ
北海道や東北地方などの寒い地域でなくても、突然の寒波などでエコキュートが凍結してしまう可能性は充分にあります。
凍結が自然に直るまで待つ方法は確実ですが、朝方はなにかとお湯を使う場面が多いもの。
凍結防止運転などをうまく活用して、前もって予防しておきたいですね。
「予想していたより凍結する日が多い…」とお困りの方は、配管部分に凍結防止ヒーターを装着する方法がおすすめです。
寒い日の朝でも安心してエコキュートが使えるように、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてくださいね!
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