電気料金明細の見方を徹底解説!内訳や節約方法も
電気料金が高騰していることで、初めて電気料金の明細書をまじまじと見た方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、初めて見る電気料金の明細書は、何やら難しい単語ばかりが並んでおり、なかなかすぐに解読はできませんよね。
今回の記事では、電気料金明細の内訳、電気代が高いと感じたらやるべき5つのことを紹介します。
ぜひ参考にしてください。
目次
電気料金の明細はどう読む?内訳や見方を紹介!
電気料金の明細は、普段あまりまじまじと見る方は少ないのではないでしょうか。
だからこそ、今一度、電気料金の明細の見方をしっかり把握しておきたいですよね。
今回の章では、代表的な料金体系として扱われている東京電力エナジーパートナーの電気料金の検針票を元に、電気料金の明細の内訳や見方を紹介します。
ぜひ参考にしてください。
基本料金
電気料金の明細には、基本料金という単語があるかと思います。
電気料金の基本料金は、契約しているアンペア数に応じて単価が決められており、多くの電力会社は以下のような基本料金を適用しています。
契約アンペア数 | 基本料金(円) |
10A | 295.24 |
15A | 442.86 |
20A | 590.48 |
30A | 885.72 |
40A | 1,180.96 |
50A | 1,476.20 |
60A | 1,771.44 |
アンペア数が高くなればなるほど基本料金も高くなるシステムです。
基本料金制を採用していない電力会社は、最低料金制を採用している場合が多いです。
この場合、電気使用量が低すぎると、最低料金が加算されてしまうので注意が必要といえるでしょう。
電気量料金
電気量料金は、電気を1か月にどれくらい使ったかで請求額が変わります。
基本的な計算方法は、
月の電気使用量×電気料金単価(円/kWh)
となります。
以下が、電気量料金単価の内訳です。
電気使用量 | 電気料金単価(/kWh) |
【第1段階料金】120kWhまで | 19.91円 |
【第2段階料金】120から300kWhまで | 26.51円 |
【第3段階料金】300kWh以上 | 30.60円 |
こちらも、電気使用量が増えれば増えるほど、請求される電気料金も高くなるシステムになります。
電力会社によっては、段階の「〇kWhまで」という部分の数値が異なる場合や、電気料金単価が異なる場合があります。
詳しくは、契約している電力会社の検針票をご覧ください。
再エネ賦課金
電気料金の明細には、再エネ賦課金という聞きなれないものの記載があることでしょう。
再エネ賦課金は、太陽光発電などの再生可能エネルギーの売電費用を国民が負担する分の費用のことで、再エネ所有の有無に関わらず請求されます。
再エネ賦課金は毎年5月から翌4月まで同額で、日本全国どこに居住していても同一金額です。
ちなみに、2023年5月から2024年4月までの再エネ賦課金単価は1.40円/kWh。
この再エネ賦課金単価に電気使用量(kWh)を掛け合わせたものが、再エネ賦課金として請求される仕組みです。
したがって、電気使用量を削減できればできるほど、再エネ賦課金の請求額も抑えることができます。
値引き額
電気料金の明細には、記号で「△」の表記がいくつかあるかと思います。
これは「値引き」の意味で、何らかの理由で「△」以後の金額が値引きされていることを示しています。
値引きが適用されるのは、電気とガスのセット割や、口座振替割などです。
値引きされている額は微々たるものですが、塵も積もれば山となるという言葉通り、数年後には大きな金額になっている可能性も。
したがって、値引きしてもらえるポイントがあるのであれば、それを適用させるに越したことはありません。
電気料金の明細を見て驚愕!電気代が高いと感じたらやるべきことは?
電気料金の明細を見ると「電気代の請求額が高い」「電気代をもっと節約できたらな」と思ってしまいますよね。
前章で見てきた通り、電気使用量を抑えることができれば、再エネ賦課金の請求額を抑えることができるため、とてもお得です。
今回の章では、電気代の節約方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
電力プランの見直し
電気代が高いと感じたら、電力プランの見直しをしてみましょう。
たとえば、一人暮らし用プランや電気代と一緒にスマホやネット回線も請求するセット割など、今よりもお得と感じられる電力プランがあれば、そのプランに乗り換えてください。
電力プランの見直しをすることで、年間の電気代を少し安くすることが可能です。
また、電気使用量が低い家庭では、基本料金制よりも最低料金制のほうが安くつく可能性も。
家族の人数や電気使用量によって契約アンペア数は変わりますが、仮に契約アンペア数を1つ下げた場合、毎月295.24円の節約になり、年間では3,542.88円も節約することが可能です。
契約アンペア数を下げることも、前向きに考えていきましょう。
電力会社の乗り換え
電力会社の乗り換えも、電気代が高いと感じたら行ってもらいたいことです。
2016年4月の電力自由化によって、大手電力会社と新電力会社の2つから契約する電力会社を選択することができます。
新電力会社は、多くのライバル企業が存在しているため、多くのお得なプランを打ち出しており、今よりも電気代を安くできる可能性を秘めています。
家の断熱性を高めるリフォームを行う
電気代が高いと感じるのであれば、家の断熱性を高めるリフォームを行うのも手といえるでしょう。
理由は、家の断熱性を高めることで、冷暖房の効き目を上げることができるからです。
リフォームまではちょっと…という場合、断熱効果の高いカーテンに買い替えたり、断熱効果のあるフィルムを窓に貼ったりなどを施すと良いでしょう。
最新の省エネ家電に買い替える
最新の省エネ家電に買い替えるのも、電気代の節約方法です。
とはいえ、闇雲に家電を買い替えるのは、初期費用の無駄になるのでやめましょう。
最新の省エネ家電に買い替えると良いのは、常に稼働させる冷蔵庫です。
冷蔵庫を最新のものに買い替えるだけで、年間4千円ほど節約になるというデータもあるのだとか。
10〜15年ほど経過している冷蔵庫を使っている場合、最新の省エネ機能が搭載された冷蔵庫を購入すべきといえるでしょう。
太陽光発電や蓄電池を導入する
電気代が高いと感じたら、太陽光発電や蓄電池を導入することもおすすめです。
太陽光発電を導入すれば、日中の電力は購入する必要がなくなり、その分を節約できます。
蓄電池を導入すれば、夜間の割安電力を貯めることができるので、同じ電力使用量でも電気代を下げることが可能です。
太陽光発電と蓄電池を併用すれば、日中に太陽光発電が発電した電力を蓄電池に貯め、それを夜間に使うことでさらなる節約が期待できるでしょう。
また、非常時にも停電知らずの家に住むことができる可能性が高く、平常時と非常時両方で使える代物といえます。
電気料金の明細が高くてビックリ!電気使用量を極力減らす生活を!
今回の記事では、電気料金の明細の内訳や見方、電気代の節約方法を紹介しました。
年々高くなる電気代。だからこそ、電気代を効率的に下げていきたいですよね。
今回の記事で紹介した電気代の節約方法を、少しでも真似してもらえたらと思います。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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