パワコン交換費用の内訳はいくら?交換費用を抑える節約法3選
卒FITを迎える人でパワコンの交換を検討していませんか?
そのまま使い続けると経済的損失や火災リスクがぐんと上がるため、寿命を迎える前に交換するのがおすすめ。
本記事では交換費用の内訳やメリットなどを解説していきます。
目次
パワコンの寿命はいつ?【10年~15年が使用の目安】
パワコンの寿命は、およそ10年〜15年が使用目安だと言われています。
太陽光発電の寿命は、20年〜30年程度といわれるので、1回〜2回の買い替えが必要となります。
太陽光発電を使い続けるためには、パワコンの買い替えは避けられないので交換費用の知識を付けておくと安心です。
パワコン交換費用の内訳の目安
パワコンの交換費用の内訳は、大きく分けて4つあります。
- 取付工事の費用
- 本体価格
- 事務手数料
- パワコン以外の別途費用
それぞれの費用について詳しく解説していきます。
①取付工事の費用
パワコンの工事費用は、10万円前後が目安です。
設置場所や故障内容によって工事費用は変わるため、事前に施工業者に見積りをとり確認しておきましょう。
②価格相場【1台30万円前後】
「資源エネルギー庁」によると、パワコン1kWあたりの費用は、3.3万円と公表しています。
パワコンの容量は3.0kW〜5.5kWまであり、およそ10万〜20万円前後が相場です。
また、販売業者によって相場より安くすむ場合もありますが、高い費用かかる場合もあるので積立貯金をしておくと安心ですね。
③手続きの事務手数料
パワコン交換の手続きは、1万円程度の事務手数料が発生します。
パワコンの選定や電力会社、経済産業省へ申請しなければならず、本体費用や設置工事以外に事務手数料がかかります。
④パワコン以外にかかる別途費用
パワコンの設置から10年以上たっている場合は、別途費用がかかる場合があります。
見積り時にパワコン以外の費用を割り出してもらうようにしましょう。
別途費用の種類 | 相場価格 |
ブレーカーの交換 | 5,000円~30,000円 |
配線の交換 | 30,000円前後 |
PFD管等保護部材の交換 | 10,000円~20,000円 |
足場代(壁一面分) | 80,000円前後 |
パワコンを交換せずに使い続けたらどうなる?
パワコンを使い続けた場合に起こるリスクについて2つ解説していきます。
売電収入や自家が消費分の電力量はどっと減る
パワコンを交換しないまま使用し続けると、少しずつ変換効率が下がり発電量の減少につながります。
パワコンは、太陽光発電で生み出した「直流電力」→「交流電力」に変えるため、変換効率が下がってしまうと発電量が減り、売電収入や電気料金に影響をあたえます。
発電量を下げないためにも、設置後10年〜15年を目安に交換するようにしましょう。
故障による火災のリスクが増える
パワコンを交換せず使い続けると、経年劣化による故障や火災に発展する可能性が高いです。
定期点検をおこなっていない場合は、内部の回路や半導体、配線が故障してしまい最悪な場合だと火災の原因につながります。
定期的なメンテナンスをおこなうことで、維持費を安くおさえることができます。
パワコンを新しく交換するメリット
パワコンを新しく交換すると、発電量が上がり売電収入をUPさせることができます。
ここからは、売電収入以外のメリットについても解説していきます。
手間なくまとめて交換できる
新しいパワコンに交換することで、部分的な修理費用なしでまとめて交換できます。
費用は高くつきますが、10年前後に故障した場合は買い替えた方が安上がりになることも少なくありません。
結果的にパワコンの変換効率もグンと上がり、発電量も上がるため、売電収入や電気料金の節約に期待が持てるでしょう。
保証期間をリセットできる
新しいパワコンに交換すると、保証期間がリセットされるため5年〜10年の保証がつくのが一般的です。
パワコンの寿命は10年前後なので、保証期間内であればメーカーが無償で交換してくれます。
また、メーカーによって保証期間を有償で延長できるため、アフターフォローを長く利用したい人におすすめです。
メーカーを揃えなくてもOK
パワコンは、太陽光発電のメーカーが違っても問題なく使用できます。
ただし、既設の太陽光発電にハイブリッド型の蓄電池を導入したい場合は、太陽光発電の保証期間が打ち切られてしまう可能性があります。
保証期間の影響を受けないためにもメーカーを揃えて導入するようにしましょう。
パワコンを交換するときのデメリットや注意点
パワコンの交換時に気をつけたいポイントは2つあります。
- 一時的に交換費用がかかる
- 発電モニターの交換が必要になる場合も
合わせて注意点も解説していきますのでぜひご覧ください。
一時的に交換費用がかかる
パワコンの交換費用は、30万円前後の費用がかかるのはネックですよね。
パワコンのみでは補助金は使えず自己負担になるのは避けたいところ。
しかし、ハイブリッド型の蓄電池を導入することで、パワコンを一体化でき、補助金を活用できるため負担額を減らせます。
保証のリセットを防ぐためにも太陽光発電のメーカーを合わせて検討するのも良い選択かもしれませんね。
発電モニターの交換が必要になる場合も
パワコンを新しいモデルに交換すると、配線の組み換えやモニターの交換が必要になるケースが多いです。
現在のモデルは、無線のモニターで壁に穴を空けずに設置できる一方、10年以上前のモデルは、有線のリモコンやモニターなので、取り外すと壁に穴が空いた状態になります。
こんなお悩みもカバープレートを付けて対処できるので心配なく交換できます。
パワコンの交換までにかかる時間や取付日数
パワコンの発注〜交換までにかかる時間や期間の目安は下記の通りになります。
交換にかかる時間や期間 | |
発注から交換まで | 2週間~1ヵ月以上 |
取付時間 | 1日 |
パワコンの発注は、メーカーや機種によって交換に時間がかかることもあります。
また、太陽光発電の設置が多い年末年始を避けて、導入するようにしましょう。
パワコン費用の節約法3つ【費用をおさえるコツも紹介】
パワコンの費用を節約する方法を3つ紹介します。
- 太陽光パネルの容量より小さめのパワコンを選ぶ
- ネットでパワコンを購入し施工業者に設置してもらう
- ハイブリッド型蓄電池を導入してみる
おすすめの対策法を厳選したので、気になる方は実践してみてくださいね。
太陽パネルの容量より小さいパワコンを選ぶ
パワコンは太陽パネルの容量より、少し小さい容量を選んだ方が費用対効果が高くなります。
1kW容量が増えると、3万円ほど価格が上がるため、費用を抑えたい人におすすめです。
ただし、できるだけ発電量を上げたい場合は、迷わず太陽光パネルの容量と合わせるようにしましょう。
ネットでパワコンだけ購入して施工業者に任せる
ネットでは、パワコンの本体価格をかなり安く購入できます。
ネット販売は、割引クーポンや支払い金額に応じてポイントが貯まります。
販売業者によって工事を任せることもできますが、不安な場合はネットで施工業者を探して設置工事だけ任せるという選択も可能です。
ハイブリッド型蓄電池を検討してみる
ハイブリッド型は、太陽光発電のパワコンを新しく交換できるため、保証が過ぎて交換を考えている人はハイブリッド型の蓄電池がおすすめです。
本体価格は高くつきますが、導入後のメンテナンスや交換費用を安く抑えることができます。
また、パワコンの交換は1回で済むため、長期的にみてもコスパが良いでしょう。
導入費用は補助金が使えるため、卒FITを迎える人にピッタリな選択だと言えます。
パワコンの交換時期なら蓄電池もアリ!電力をムダなく活用しよう
今回はパワコンの交換費用やメリット・デメリット、節約法について解説してきました。
補助金はパワコン単体では活用できないので、後付けや補助金が利用できるハイブリッド型の蓄電池がおすすめです。
導入することでパワコンを新しく交換できたり、太陽光発電と併用して電気代を抑えたりできるので卒FITの方には大きなメリットになります。
パワコンを検討している人は、ご家庭の状況にあうものを選びましょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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