IHの原理をわかりやすく解説!使用時の注意点やメリットを深掘り
「IHはどうやって加熱しているのか?」と疑問に感じている人も多いでしょう。
IHの仕組みを理解することで、省エネや光熱費の削減にもつながります。
今回は仕組みやメリット、注意点なども解説していますのでぜひご覧ください。
目次
IHクッキングヒーターの原理とは?電気を使って加熱する仕組み
IHクッキングヒーターが加熱する仕組みについて解説していきます。
火を使わないで利用できる構造を見ていきましょう。
加熱する仕組み①コイルに電気を流して磁場を発生させる
IHには細いエナメル線の渦巻き状のコイルが、トッププレートの下に埋め込まれており、電気を流すと磁場が発生します。
磁場を使って鍋やフライパンなどの金属を発熱させるため、火を使わず調理できます。
加熱する仕組み②調理器具の底面の電気抵抗で発熱する
コイルから発生した磁力線が鍋をとおり、渦巻き状の電流になって鍋の底面を加熱します。
IH自体は熱を出さずに、上に置かれた鍋の底面が、電気抵抗によって加熱する仕組みです。
そのため、加熱中は持ち手が熱くなりにくく、金属製の取っ手も使いやすい特徴もIHならではといえます。
IHクッキングヒーターとガスコンロどっちが経済的にお得?
ガスとIHのランニングコストを料金で比較すると、都市ガスの方が低コストです。
IHは電気プランによって時間帯の料金も変わるため、夜間の電力量を増やすことで安く電気を利用できるでしょう。
種類 | 契約の種類・時間帯 | 料金 |
ガスコンロ | 都市ガス | 16.72円 |
プロパンガス | 23.37円 | |
IHクッキングヒーター | 昼間の電気 | 33.69円 |
夜間の電気 | 24.22円 |
(引用元:石油連盟 1kWhあたりのエネルギー別単価比較!)
IHクッキングヒーターの5つのメリット
IHクッキングヒーターのメリットを5つ紹介します。
それぞれのメリットについて、見ていきましょう。
火力調整が的確にできる
IHは、コイルに流す電流を調節して火力をコントロールできます。
設定温度は1〜10段階で細やかにボタン一つで変えられるのも便利です。
ただ、ガスコンロに慣れていると、視覚的な火加減がむずかしい場合もあります。
たとえば、お鍋の周りにオレンジやレッドで温度管理ができるタイプなら火加減が分かりやすく慣れるのも早いでしょう。
熱効率が高くしっかり加熱できる
IHは約90%と熱効率が高く、加熱エネルギーを無駄なく調理に活用できます。
対してガスコンロは、53.6%と熱効率が低く、ロスした熱エネルギーはキッチンの温度を上げる原因になります。(参照:省エネ性能カタログ 2023年5月)
IHにすると、部屋の温度が熱くならず、光熱費を安くすませることができます。
一酸化炭素中毒のリスクがない
IHは火を使わないため、加熱時に発生する「一酸化炭素中毒」になる心配がありません。
ガスより熱効率が高い分、キッチンに熱がこもりにくいので、夏場も快適に調理できます。
また、トッププレートに紙をのせても出火することがないため、火が燃え移る火災リスクも低いというメリットがあります。
調理のアシスト機能が豊富
アシスト機能があるIHは、音声サポートで最適に調理できます。
調理時は自動で火加減を調節するので、食材が焦げてしまう心配がありません。
機種によっては凍ったままグリル調理できるため、時間の時短になり、手間のかかる調理も効率よくこなせます。
毎日のそうじも楽チン
IHのトッププレートはガラス板でフラットのため、そうじが楽チンです。
調理後に、水拭きや中性洗剤を含ませた布で簡単に汚れが拭き取れます。
毎日のそうじで頑固な油や焦げ付きを予防できるので、いつでも清潔さをキープできます。
IHクッキングヒーターを使用するときの注意点
IHクッキングヒーターを使用する際に気をつけたいポイントを解説します。
導入後も安全に使うためにも、事前に理解しておきましょう。
200V電源を増設する工事が必要
3つ口のビルトイン型を使いたい場合、200V電源の工事が必要です。
戸建てにはIH用の分電盤が用意されていることもあるので、200Vコンセントを新たに設置しなくてすむケースもあります。
電気工事は電源工事士の資格が必要なため、DIYでやらずにプロの専門業や電気屋さんに依頼しましょう。
IH対応の調理器具なのか確認
使用する調理器具は、SGマーク付きの調理器具がおすすめです。
SGマークは「一般財団法人 製品安全協会」が定めた基準のため、安全性を重視したい人に向いています。
長く安全に使うためにも「SG-IH」または「SG-CH・IH」マークのものを選ぶようにしましょう。
使用直後はプレートに触れない
IHの使用直後は高温のため、ヤケドのリスクが高まります。
使用直後は鍋の熱で高温状態になっているので、スイッチを切って数分後にお手入れをするようにしましょう。
IHクッキングヒーターはガス料金なしで光熱費が抑えられる
IHクッキングヒーターの原理やメリット、注意点について紹介しました。
コイルに電気を流して加熱できるので、火を使わず安全性が高いのが魅力です。
また、IHに買い替えると、ガス料金なしで光熱費が抑えられたり、オール電化プランの切り替えで、電気料金がお得になったりします。
ガスコンロからの切り替えを考えている人は、ぜひIHを検討してみてくださいね。
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