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トリナソーラーはどんな会社?メリット・デメリットを徹底解説!

太陽光発電 2024年01月04日更新

電力価格が高騰する中、太陽光発電に再び注目が集まっています。

かつては、太陽光発電設備の価格が高く、なかなか手が出ませんでしたが、近年は技術開発が進み低コストでの設置が可能となっています。

太陽光パネルの分野で大きく躍進したのが中国勢です。

トリナソーラーは中国のメーカーの一つで世界的にも大きなシェアを有している企業です。

今回はトリナソーラーのメリット・デメリットや価格、保証について解説します。

トリナソーラーはどんな会社?

トリナソーラーは1997年に創業した中国の太陽光発電会社です。

太陽光発電パネルの生産や発電設備の研究・開発を行っています。

2020年には上海証券取引所のスターマーケットへの上場を果たしました。

2021年12月までに83GW分の太陽光パネルを出荷する巨大企業で、世界100か国と取引しています。

東京、シンガポール、チューリッヒ、ドバイ、フリーモント、マイアミに地域拠点を構え、世界各地に販売網や生産拠点を構築しています。

トリナソーラーのメリット

世界各地に販売されているトリナソーラーの太陽光パネルですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

コスト、性能、発電効率の3つのポイントに着目して解説します。

コストが安い

1つ目のポイントはコストの安さです。

1kWあたりの価格は25万円前後で、シャープやパナソニックの30万円前後、長州産業やカナディアンソーラーの20万円台後半に比べると割安です。

コストを抑えたい人向けのメーカーだといえます。

太陽光パネルの性能が高い

2つ目はパネル性能の高さです。

中国製品というと、安いが品質が悪いといったイメージを持たれがちです。

しかし、トリナソーラーの太陽光パネルは優れた品質を誇っています。

積雪荷重は6,600Paで一般的な積雪地域での荷重である5,000Paを超えています。

風にも強く、秒速62.6メートルの風が吹いても耐えられます

直径35mmの雹が降っても耐えられる強度があります。

太陽光パネルの性能が高い理由は、世界各国の研究機関と共同研究しているからです。

シンガポール太陽光エネルギー研究所やオーストラリア国立大学との共同研究で発電効率のアップを目指しています。

トリナソーラーのパネル品質は国際的な評価機関であるPV Evolution Labs(PVEL)でも高く評価され、トップパフォーマーに認定されています。

検査項目には温度サイクルや高温・高湿度下の機能、バックシートの耐久性なども含まれ、総合的に審査されました。

PVELでトップパフォーマーに認定されるのは8年連続で、品質の高さが継続していることがわかります。

加えて、太陽光発電の特許を1,300件以上出願するなど、新たな技術の開発にも余念がありません。

発電効率が高い

3つ目は発電効率が高いことです。

2019年11月、トリナソーラーの太陽光パネルは発電効率23.22%という世界記録を樹立しました。

平均的な太陽光パネルの発電効率は約20%ですので、平均よりも高い発電効率です。

2022年4月、トリナソーラーの日本法人であるトリナソーラージャパン株式会社は、210mm×210mmの「i-TOPConセル」で、最大変換効率25.5%を達成したと発表しました。

今後も、世界的な太陽光パネルメーカーとして品質を向上させていくことが期待できます。

トリナソーラーのデメリット

トリナソーラーの太陽光パネルは低コストで高品質であることがわかりました。

しかし、全くデメリットがないわけではありません。

国内での知名度が低い

1つ目のデメリットは国内での知名度の低さです。

トリナソーラーは世界シェアでトップ3に入るメーカーですが、日本での知名度は非常に低いのです。

テレビCMなどを積極的に行っていないことも知名度が低い理由でしょう。

しかし、企業の中では取り入れる動きも広がっています。

たとえば、大手電機メーカーの日立は、トリナソーラー製パネルをOEMで提供しています。

こうした動きが広がれば、認知度が高まるかもしれません。

生産拠点が海外にある

2つ目のデメリットは生産拠点が海外にあることです。

生産拠点は中国本土やベトナム、タイにあるため、必要な製品や部品を海外から取り寄せなければなりません。

輸送コストや時間的なロスが発生する可能性があるため、在庫状況によっては、早めの手配が必要になるかもしれません。

ロシアによるウクライナ侵攻やその他の地政学的リスク円高など世界経済の動きによっては価格が引き上げられる可能性もありますので要注意です。

中国政府の政策の影響を受ける

3つ目のデメリットは中国政府の動向に左右される点です。

近年、中国が政治・経済・軍事で存在感を増しており、アメリカと対立する場面が目立っています。

2018年、米中貿易摩擦が発生。互いに報復関税を課し続ける事態に発展しました。

また、中国が台湾を攻撃するとされる台湾有事のような事態が起きれば、トリナソーラー製品の入手が困難になるかもしれません。

トリナソーラーの価格

トリナソーラーの太陽光パネルの価格はオープン価格です。

そのため、小売業者によって価格に幅があります。

2020年段階の価格は1kWあたり25万円前後でした。

格安で販売する業者であれば、それ以下の価格で取り扱っている可能性があります。

ただし、取付工事費やその他の諸経費などを含めると、本体価格以上の予算が必要となりますので、設置業者と話し合うときは合計金額についてしっかり確認する必要があります。

トリナソーラーの保証内容

トリナソーラーの太陽光発電パネルには製品保証出力保証の2つの保証がついています。

製品保証は太陽光パネルのガラス自体、またはモジュールそのものが故障した時の保証で、パネル本体以外のシステム周辺機器も保証対象となります。

製品保証は12〜15年と設定されています。

出力保証は25年です。

2つの保証とも長期間ですので、安心して使えます。

ただし、この保証年数は2020年6月1日以降のものですので、それ以前の製品についてはトリナソーラーの代理店に問い合わせなければわかりません。

一般的に太陽光パネルの寿命は20年以上、パワーコンディショナーなどの周辺機器で10〜15年以上とされていますが、パネルの出力保証が20〜25年ついていますので、保証期間の面でも十分ではないでしょうか。

まとめ

今回は中国の太陽光パネルメーカーのトリナソーラーについて解説しました。

国産メーカーに比べると知名度が低いため、心配する方もいらっしゃると思いますが、この会社の製品は国際的に品質保証されていますので、性能面で不安になる必要はないでしょう。

ただ、供給面では中国政府の動向の影響を大きく受けます。

購入する前に、設置業者と十分打ち合わせし、メリット・デメリットに納得出来てから導入したほうがよいでしょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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