EVが蓄電池になる!?V2HとEV・蓄電池併用のメリットも!
省エネやエコの観点から、太陽光発電システムや蓄電池が注目を集めています。
今回は、電気自動車(以下EV)を蓄電池として活用することができる「V2H」や、EVを蓄電池として活用するメリットを紹介します。
ただし、EVやV2Hにはデメリットがあります。
特にV2HやEVを初めて導入する場合には、導入後にしっかり活用できるかどうかを検討しておきましょう。
目次
V2Hを導入することでEVが蓄電池に早変わり!
EVとV2Hを導入することでEVを「蓄電池」として利用することができます。
V2Hとは、EVを充電することができる住宅設備で、EVの充電だけではなく、EVから建物への給電を行うことが可能です。
V2HとEVを併用することで、自宅の蓄電容量を増やすことができ、光熱費削減や停電対策に役立ちます。
ポイント① 停電時にEV内の電気を使用することができる
V2HとEVを併用することで、停電が起きた時にEV内に充電してある電気を自宅で使用することが可能です。
すでに蓄電池を導入している家庭では、蓄電容量を増やすことができます。
蓄電池を導入していない家庭では、EVを蓄電池代わりに使用することが可能です。
ポイント② 蓄電池代わりに使用して電気代削減
EVとV2Hを併用することで、平常時にEVを蓄電池として使用することができます。
太陽光発電システムを導入済みの場合には、発電した電気をEVに貯めておいて、夜に使用することで夜間の電気代を節約することができます。
太陽光発電システムを導入していない家庭でも、夜間の安い電気を充電し、昼間に使用することで、電気代を抑えることが可能です。
頻繁に車を使わない家庭でも、EVに加えてV2Hを設置することで、 蓄電池として活用することができます。
ポイント③ 蓄電容量を増やすことができる
蓄電池や太陽光発電システムをすでに導入済みの場合には、V2HとEVを導入することで、実際に使用できる蓄電池の容量を増やすことができます。
蓄電池の容量が足りなくなってしまった場合や、家族人数が増えた場合、蓄電池の容量を後から増やせない場合であっても、EVを蓄電池として使用することが可能です。
ポイント④ 環境に優しい生活ができる
EVを蓄電池として活用することによって、電気を無駄にしない環境に優しい生活を実現することができます。
太陽光発電システムを導入していれば、太陽光で発電した電気をEVに充電することで、燃料や電気を環境に優しいものにすることが可能です。
ポイント⑤ 補助金制度を利用できる
2023年度は、蓄電池やV2H、EVの導入で補助金を受け取ることができます。
補助金は、国からだけではなく、都道府県や市町村からも受け取れるケースがあるので、事前にチェックしておきましょう。
補助金を利用することで、蓄電池やEVをお得に導入することが可能です。
EVを蓄電池として使用する場合にはデメリットもある
蓄電池としてEVを導入する場合には、デメリットもあるので注意が必要です。
特に、自家用車として使用する場合には、外出先で充電しにくいなどのデメリットがあるので、導入する時には注意しましょう。
デメリット① EVを使用中は蓄電池として使用できない
EVを蓄電池として使用する場合、EVを家族の誰かが使用している場合には蓄電池として電気を使用することはできません。
EVを頻繁に使用する場合には、EVを蓄電池として活用する場面が減ってしまうかもしれません。
デメリット② EVは外で充電しにくい
自家用車としてEVを使用する場合、外では充電しにくいことがデメリットです。
特に、遠出をする場合には、充電場所をあらかじめ確認しておく必要があるでしょう。
EVを充電する場合、急速充電では数十分、普通充電では満タンまで数時間かかるケースもあります。
数時間滞在する場所に充電スポットがあれば問題ありませんが、目的地前に充電しなければいけない場合には、計画的に行動する必要があります。
デメリット③ 初期費用が必要
EVをV2Hを導入する場合、数百万円の初期費用が必要になります。
ただし、EVやV2Hに対する補助金を利用することで、初期費用を抑えることができます。
EVを充電できるV2Hってどんな住宅設備?
EVを充電することができるV2Hですが、メリットに加えてデメリットがあります。
導入して後悔しないためにも、メリットだけではなくデメリットにも目を向けてみましょう。
V2HのメリットはEVを充電し蓄電池にできること
V2Hのメリットは、EVを充電し、蓄電池のように建物で電気を使うことができる点です。
また、V2Hは急速充電を行うことができます。
V2Hを導入すれば、従来の充電設備よりもストレスなくEVを充電することが可能です。
V2Hは対象外のEVがあることがデメリット
V2Hを導入しても、充電することができないEVがあります。
V2Hに対応していないEVは、輸入車と外国車です。
また、国産車でもV2Hで充電できない車もあります。
「EVはV2Hが使える」と決めつけるのではなく、EV購入前にV2Hで充電できるかどうかを、ディーラーや営業マンに確認しておきましょう。
【蓄電池として利用可能】EV・V2Hを導入する時の注意点は?
最後に、蓄電池としてEVを導入したい家庭に向けて、事前にチェックしておきたいことを紹介します。
特に注意して欲しいのが、設置スペースについてです。
チェック① 対象のEVに乗り続けるか?
V2Hのデメリットの1つに「対応していないEVがある」という点があります。
V2H対応のEVは、これから増えていくことが予想されます。
しかし、EVを乗り換える時に車種の選択肢が減ってしまう点には注意が必要です。
今後車を選ぶ時に、V2H対応のEVに選択肢が限られてしまって問題ないかを、今一度考えてみましょう。
チェック② 設置スペースはあるか?
EVに加えて、V2Hを導入する場合には車庫などにスペースがあるかを確認しましょう。
スペースが狭い場合には、V2Hが邪魔になってしまう可能性があるので注意が必要です。
また、EVやV2Hに加えて蓄電池を導入する場合にも、スペースの確認を必ず行いましょう。
チェック③ 初期費用は?
EVやV2Hを導入する場合には、初期費用を抑えるためにも補助金の利用がおすすめです。
EVやV2H導入の前に、国や都道府県、市町村の補助金の有無を確認しておきましょう。
補助金の併用が可能な場合、100万円以上お得に設備を導入できる可能性があります。
EVやV2Hは、一度に導入すると決して少なくはないお金が必要になる住宅設備です。
特に、今までEVやV2Hを使用していなかった家庭では、補助金を利用することで、設備導入のハードルを下げることができます。
V2HとEV導入で蓄電池として停電対策や電気代の削減を!
今回は、EVを蓄電池として使用することができるV2Hや、EVを蓄電池として使用するときのメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
EVを蓄電池として使用するためには、V2Hの導入が必須です。
V2H対応のEVは限られているので、対象のEVに乗り続けるかどうかなど、事前にチェックしておくと良いでしょう。
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!