中国電力の値上げ額はいくら?高騰する理由や損しない方法も解説!
2023年に入ってから相次ぐ値上げが問題視されている電気料金。「ずっと中国電力を利用しているけど、最近請求額が上がった気がする…」とお困りの方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、中国電力の料金改定の詳細や値上げが続く理由、電気料金の今後の展望について徹底解説していきます。
記事の後半では、中国電力の値上げで損しないための「3つの対策法」もご紹介していますので、光熱費の節約に興味がある方はぜひご覧ください!
中国電力の値上げ情報まとめ!料金改定の理由もくわしく解説
まずはじめに、中国電力がこれまで実施してきた「2023年の値上げの詳細」について順番に解説していきます。
【2023年3月末】口座振替割引の廃止で実質「55円」の値上げ
中国電力では「従量電灯A・B」「ファミリータイム」プランなどの契約者に対し、支払いに口座振替を選択することで「毎月55円」が割引されるサービスを実施していました。
以上の「口座振替割引」は2023年3月31日をもって廃止されてしまったため、サービス利用者にとっては実質「年間660円」の値上げとなります。
【2023年4月】全プランで「約400円」の値上げ
2023年2月28日に、中国電力は「託送(たくそう)料金」の高騰の影響による電気料金の値上げを発表し、4月1日から実施されることになりました。
託送料金とは、電力会社が各家庭に電気の供給を行う際、「送電事業者」に支払う送電ネットワーク使用量のことで、電気料金の3〜4割ほどのコストを占めています。
今回の値上げはプランや使用量によって異なるものの「平均377円」ほどとアナウンスされており、単純計算で「年間4,524円」もの負担増となります。
【2023年4月】燃料費調整額が値上がりする可能性
中国電力は2023年4月1日以降に「燃料費調整制度」の見直しを行ったため、電気料金に含まれる燃料費調整額が値上がりする可能性があります。
燃料費調整制度とは「石炭や天然ガスなど、燃料価格の変動を電気料金に反映させる制度」のことで、現在は高騰しているため消費者には不利な状況といえます。
今後、燃料の価格相場が下がれば燃料費調整価格も安くなる可能性も充分あるため、毎月発表される中国電力のプレスリリースなどで動向を確認しておきましょう。
【2023年6月】従量電灯プランなどが「約26%」値上げ
2023年6月1日をもって、従量電灯A・Bなどの「規制料金」と呼ばれるプランに対し平均して「26%」もの値上げが実施されました。
参考までに、従量電灯Aプランの料金改定後の単価を以下にご紹介していきます。
旧単価 | 新単価 | ||
基本料金 | 589.91円 | 712.67円 | |
電力量料金 (1kWhあたり) | 15〜120kWh | 24.65円 | 32.83円 |
120〜300kWh | 31.33円 | 39.51円 | |
300kWh〜 | 33.45円 | 41.63円 |
たとえば、一か月の電気使用量が260kWhの場合は「1,667円」の値上げになるため、年間で換算すると「約2万円」も負担が増えてしまいます。
中国電力の値上げの理由とは?値上げは今後も加速する?
中国電力の値上げが続く最大の理由は、2022年に発生したロシアのウクライナ侵攻により、石油や天然ガスなどの調達費用が大幅に高騰しているからです。
また、「近年の円安による燃料コスト増大」「国内の原子力発電所の停止による取引価格の高騰」なども、中国電力が値上げに踏み切った理由といわれています。
中国電力は2022年の決済で「1,850億円」もの赤字を計上しており、ウクライナ情勢が現在も解決していないことを考えれば、電気料金の値上げは今後も続くと予想できます。
中国電力の値上げで損しないための「3つの対策法」をご紹介!
つづいて、中国電力の値上げの影響を最小限に抑えるために検討すべき「3つの対策法」についてご紹介していきます。
対策法①:中国電力よりお得な電力会社に切り替える
中国電力などの大手電力会社に比べて、「新電力会社」と呼ばれる新規参入企業は基本料金や従量料金がお得なプランが多いため、契約を切り替えることで請求額を抑えられます。
たとえば、毎月の電気使用量が300kWhを超える家庭なら、「TERASELでんき」をはじめとする「3段階料金」が割安なプランがおすすめです。
年間を通して電気使用量が少なく、出張や旅行などで家を空ける機会が多い方なら、「Looopでんき」などが提供している「基本料金0円プラン」が候補となるでしょう。
切り替えには違約金や手数料などは発生しないケースが大半ですし、お得を実感できなければ中国電力と再度契約することもできますので、気軽に検討してみてはいかがでしょうか?
対策法②:電気使用量の多い家電の使い方を見直す
エアコンや冷蔵庫など、一日の使用時間が長い家電の使い方を見直して節電することで、中国電力の値上げのデメリットを軽減することができます。
たとえば、エアコンの設定温度を「夏は28℃・冬は20℃」を目安に調整し、運転時間を毎日1時間短くするだけでも、年間10,000円以上の節約につながるといわれています。
10年以上前の冷蔵庫やテレビ、照明器具などを使い続けている方なら、最新型の省エネモデルに買い替えれば電気使用量を「40〜80%」も減らすことが可能です。
「節電タップなどを利用して待機電力を減らす」などのちょっとした工夫を実践するだけでも年間の電気料金は確実に節約できますので、今できることから始めてみましょう。
対策法③:太陽光発電や蓄電池の設置を検討する
電気料金の高騰は今後も続くことが予想されるため、根本的に解決するためには「太陽光発電」や「蓄電池」の設置を検討することも重要です。
太陽光発電で作った電気を自家消費すれば日中の電気代を「ほぼ0円」まで抑えられるうえに、余った電気は電力会社に売電できるためムダがありません。
「深夜電力プラン」「オール電化プラン」などを契約し、深夜のお得な電気を蓄電池に充電すれば、日中の電気代を「2〜3割」も抑えることができます。
太陽光発電や蓄電池は「高額な設置費用」がネックとなりますが、節約できる電気代を考えればどちらも「10〜15年」で元が取れるといわれています。
まとめ:中国電力の値上げ率は約3割!電力会社の切り替えがおすすめ
本記事でくわしく解説してきた「中国電力の値上げの詳細と対策法」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 電気の託送料金の値上げにともない、中国電力は2023年4月に全プラン一律「約400円」の値上げを実施
- 2023年6月には従量電灯プランなどで「約26%」の値上げを発表し、大きな話題となった
- ウクライナ情勢による「燃料費の高騰」は未解決のため、今後も電気料金の値上げは続く見込み
- 新電力会社のプランは中国電力よりお得なケースも多いため、切り替えれば電気料金が安くなる
- 太陽光発電や蓄電池を設置して自家消費を徹底すれば、毎月の電気料金を大幅に節約できる
中国電力の電気料金の値上げは今後も続くことが予想されるため、「新電力会社の切り替え」や「節電の徹底」などで対策しないとますます損失が大きくなってしまいます。
節約効果に優れる太陽光発電や蓄電池の購入費用は「国や地方自治体の補助金制度」で軽減することも可能ですので、安く買える今のうちにぜひ検討してみてくださいね!
▼関連記事はこちら
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
光熱費削減コンサルタント
中田 萌ご相談やお見積もりは
完全無料です!