2024年版!太陽光発電投資のメリット・デメリット|安全な始め方
太陽光発電投資はリスクが低く、収入も安定していますが、儲からないとの噂も。
大事なのは仕組みや特徴を理解し、後悔しないようにすることです。
今回は、太陽光発電投資と他の投資の仕組みの違いや、初心者でも始められる方法まで解説します。
目次
太陽光発電投資とは?家庭用の太陽光発電・他の投資との違いを解説
太陽光発電投資って実際に何をするのか気になりますよね。
実際には、投資の種類によって特徴が大きく異なります。
ここからは、太陽光投資の特徴や他の投資との違いについて紹介します。
太陽光投資は「太陽光で電力を作り出すためにお金をかけること」
太陽光投資は、「太陽の光で電気を作るためにお金を使う」投資です。
投資家は太陽光パネルやパワコンなどを使って、太陽の光を電力に変える発電所を建てて運営します。
そして、収益が長く安定して得られ、個人でも手軽に参加できます。
投資を始めると税金が減少し、政府の支援も受けられるため、リスクが低く魅力的な投資です。
家庭用の太陽光発電と太陽光投資の違い
家庭用の太陽光発電と太陽光発電投資の違いは、以下のとおりです。
用途 | 所有権 | 規模 | 目的 | |
家庭用の太陽光発電 | 自家消費や売電収入を得るために設置 | 家庭や建物の所有者 | 小規模なシステム (~50kW未満) | 電気料金の節約や売電収入 環境負荷低減 |
太陽光発電投資 | 売電して収益を得るために設置 | 投資家や事業者 | 大規模な発電施設 (50kW以上) | 売電収益を得るための投資 |
家庭用太陽光発電は自宅で電気を作るための屋根にパネルを設置し、太陽光投資は大きな発電所を建設して売電収入を得るためです。
どちらが良いかは、自分の目標や予算、環境への関心によって異なります。
株式投資と不動産投資との違い
太陽光投資と株式投資と不動産投資の違いを以下の表でまとめました。
投資対象 | 利益の出所 | リスク | 運用期間 | 投資額の大きさ | |
太陽光投資 | ・太陽光発電施設 ・関連設備(パワコンや架台など) | ・売電収入 ・政府の補助金 | ・天候や技術の進化 ・政府政策の変化 | FIT期間:20年間 | 高額な初期投資が必要 |
株式投資 | 企業の株式 | 株価の変動や配当 | ・企業業績や市場の変動 ・経済状況など | ・短期的な取引 ・資産を長い時間保有することも可能 | 少額から始めることが可能 |
不動産投資 | 不動産物件(土地や建物) | ・家賃収入 ・不動産価格の上昇 | ・地域の需要変動 ・空室率 ・修繕費用など | 長期的な運用 | 高額な初期投資が必要 |
太陽光投資は、環境に貢献しつつ安定した収益を目指す人に向いていますが、同時にリスクも忘れずに考えましょう。
一方、株式投資は成長を目指す人にピッタリですが、市場の変動にはリスクがつきものです。
また、不動産投資は安定した収益を求める人におすすめですが、物件管理や市場の動きにもリスクがあります。
投資先を選ぶときは、自分の目標やリスクへの耐性、お金の状況などをよく考えて、慎重に判断しましょう。
お金と地球にやさしい!太陽光発電投資の優れたメリット
太陽光発電投資のいいところは、収入が増えることと地球に良い影響を与えることです。
しかし、その他にも、さまざまなメリットがあります。
ここからは、太陽光発電投資で得られるメリットについて紹介します。
高い利益の見込み
太陽光発電投資を始める最大のメリットは、高利回りが期待できることです。
たとえば、投資額が300万円で、10%の利回りが見込まれる場合、1年間に得られる利益は30万円になります。
このように、高い利回りが期待される太陽光発電投資は、投資家にとって魅力的な選択肢の一つです。
シミュレーション通りの安定収益
太陽光発電投資は、安定した収入が見込めるため、投資しやすいメリットがあります。
FIT制度により、20年間安定した価格で電力を売れるため、投資リスクが低くなります。
この安定した売電収入は、投資家にとって予測可能で信頼性の高い収入源となるのです。
土地を所有しなくても始められる
太陽光発電投資は、土地を所有しなくても始められます。
なぜなら、専用の土地を必要とせず、建物の屋根や空きスペースに太陽光パネルを設置して施設を建てることができるからです。
建物の屋根を有効活用することで、既存の施設でも投資を始められます。
メンテナンスはプロにおまかせ
太陽光投資のメンテナンスは、管理会社に頼ることができます。
分譲型太陽光発電では、メンテナンスが管理会社によって行われるため、所有者は発電量の確認などの作業が不要です。
そのため、本業や生活に支障をきたさずに投資できます。
借り入れがスムーズ
ソーラーローンを使うと、大きな金額を借りることができます。
太陽光発電の投資専用ローンは、安定した収入があるサラリーマンなどでも返済が確実なため、フルローンでの借り入れも可能です。
ただし、金利は2.5%~3%前後と他のローンよりもやや高めなので、物件の利回りを重視した探し方が大切です。
中古設備なら高い売電価格でスタート
中古の太陽光発電システムは、売電価格が過去の高い価格で適用されるため、収益が高くなりやすいのが特徴です。
稼働実績があれば、過去の発電量や売電収入などのデータが利用できるので、将来の収支を見積もる際により具体的な予測が立てやすくなります。
ソーラーパネルの寿命が長くて安心
太陽光発電を導入すると、20~30年間も電気を作り続けられます。
そのため、長い期間にわたって利益が得られるのが特徴です。
将来の利益を見越して、長期的に運用するのがお得な投資だと言えるでしょう。
経済や市場変動に強く、運営が安定
太陽光発電投資は、他の投資にくらべて経済や市場の変動に強いです。
株式投資や不動産投資は価格が不安定ですが、太陽光発電投資は売電価格が一定期間保証されているので、収益が安定します。
また、環境に優しいという点もあり、多くの投資家にとって魅力的な要因となっています。
税金の節約手段に有効
太陽光発電には、「再生可能エネルギー投資支援制度」があり、税金を節約する方法もあります。
具体的には、減価償却や特別償却、消費税の還付などです。
これらの特典は法人だけでなく、個人事業主にも利用できます。
個人や法人の融資をスピーディに実現
太陽光発電投資は、銀行から融資を受けることができます。
なぜなら、太陽光発電は安定した収入が期待できるため、銀行などの審査が通りやすくなるからです。
太陽光発電投資は安定した収益が期待できるので、融資を受けやすく、手軽に始めやすいのが魅力です。
失敗しないために知っておきたい!太陽光発電投資のデメリット
太陽光発電に投資する前に、「何に気をつけたらいいの?」と思う方も多いでしょう。
ここで、太陽光発電投資のデメリットと注意点について簡単に紹介します。
売電価格が下がると収入も減る
FIT終了後は、売電収入が不安定になり、収入も減りやすくなります。
期間が終了すると、売電価格が急激に下がるので、20年間で投資を回収して利益を得るように計画を立てる必要があります。
FIT終了後に収益を確保するためには、自家消費や他の販売先を見つけることが大切です。
天気が悪いと発電が不安定になる
太陽光発電投資は、太陽の光を使って利益を得られますが、日射量が少ない地域では収益が制限されます。
長期間の設置に備えて、自然災害による故障リスクも考える必要があります。
そのため、メーカーが提供する保証付きの設備を選ぶことが安心です。
規模を変えると収入への影響が出る可能性も
太陽光パネルを設置する時に、予期せぬ出費が発生することがあります。
たとえば、地盤が不安定な湿地や沼地などは、基礎工事が必要になるかもしれません。
土地が軟らかい場合、追加費用がかかる可能性が高いので、土地の特性を確認して追加費用が必要かどうか調べることが大切です。
FITからFIPへの変更で不安定になるリスクも
FIP制度はFIT制度と比べて収益が不安定になりやすいのが特徴です。
なぜなら価格交渉で問題が起こったり、投資のリスクが高まったりする可能性があるからです。
FIT制度では固定価格で電気を買い取るのに対し、FIP制度では市場価格によって収益が変動するので、電力市場を効率化するための移行が必要です。
出力制御で電力を制限される
出力制御によって売電が制限される可能性があります。
対象エリアは日本の大手電力会社10社です。
- 北海道電力
- 東北電力
- 北陸電力
- 中部電力
- 東京電力
- 関西電力
- 中国電力
- 四国電力
- 九州電力
- 沖縄電力
制限されると投資の収益が不安定になり、リスクが増すかもしれません。
また、出力制御を導入するには追加費用がかかり、運用コストが増える可能性があります。
容量の大きさによって収入額が軽減する
太陽光発電の売電方法は、発電量に応じて変わります。
10kW未満や10kW以上〜50kW未満の場合は余剰売電で売電量が制限されます。
しかし、50kW以上の太陽光発電システムを導入すると、余剰電力を全て売電できるため、収益が増えます。
したがって、投資を始める際は50kWh以上の容量を選ぶことがおすすめです。
太陽光発電の投資に向いている人・向いていない人の特徴
太陽光発電の投資に適した人とそうでない人の特徴を説明します。
太陽光発電の投資に向いている人
太陽光発電の投資に適した人の特徴は、次のとおりです。
- 将来の安定した収入源を築きたい人
- NISAやiDeCoなどの投資に慣れた経験者
- 投資に興味を持っている人
- リスクを抑えながら高いリターンを望む人
- 収益の安定性を重視したい人
- 税金対策を重視したい人
- 手入れや管理の手間をかけたくない人
- 空いている土地を有効活用したい人
- 市場や経済の変動に強い投資商品を求めている人
上記の特徴に当てはまる場合、太陽光発電への投資がおすすめです。
特に「リスクを抑えながら高いリターンを望む人」です。
太陽光発電は比較的低リスクな投資でありながら、安定した収益が期待できるでしょう。
太陽光投資に向いていない人
太陽光投資に向いていない人の特徴は次のとおりです。
- 資金が少ない人
- すぐにお金を得たいと思っている人
- 技術や市場をよく知らない人
- 気象条件に不適切な地域に住む人
- 環境への投資にあまり関心がない人
- 借金することに嫌悪感や不安を感じる人
上記の特徴に当てはまる場合、太陽光発電への投資はおすすめできません。
太陽光投資は、「資金が少ない人」と「すぐにお金を得たいと思っている人」には向いていない傾向です。
初期投資が必要で収益までに時間がかかるため、すぐに利益を求める人や資金に余裕のない人には適していないでしょう。
輝く未来への投資!太陽光発電で成功する3つの鍵
太陽光発電の投資で成功する方法は、大まかに以下の3つです。
- FIT認定案件を選ぶ
- 中古物件の購入
- 自家消費に使う
FIT(固定価格買取制度)認定案件を選ぶと、太陽光発電での売電収入が確保されます。
中古物件を買って太陽光パネルを設置し、発電した電力を自家消費することで、電気料金を削減し、再エネ利用を促進します。
その結果、投資リターンが上がり、同時に環境負荷も低減できます。
太陽光投資を始める前に注意したいこと
「太陽光投資を始めたいけど、何に気をつければいいの?」そんな疑問を持っている方へ、注意点について簡単に説明します。
周辺のトラブルや問題を確認する
太陽光発電の投資を検討する際には、周辺環境やトラブルの有無を確認することが重要です。
近所トラブルがあると、太陽光発電の運用に支障が出るかもしれません。
たとえば、隣近所とトラブルがあれば、発電設備の設置や使い方に制限がかかる可能性があります。
そのため、周囲の状況を事前によく調査し、トラブルを未然に防ぐことが大切です。
低金利の金融公庫を利用する
太陽光発電の投資で借り入れをする場合、低金利の金融公庫を利用することが大切です。
日本政策金融公庫の「国民生活事業」は、サラリーマンでも低金利で融資を受けられます。
年収によって金利は異なりますが、最低金利は0.7%と非常に低く、全国に支店があるので便利です。
ただし、審査には時間がかかることもありますが、低金利で利用できるのは大きなメリットです。
利回りを事前に計算して計画を練ろう
太陽光発電の投資を検討する前に、計算して計画を立てることが大切です。
利益を見込むためには、「表面利回り」と「実質利回り」を計算して確認することが必要です。
・表面利回り:年間の売電収入 ÷ 初期費用 × 100
150万円(年間の売電収入) ÷ 1,500万円(初期費用) × 100 = 10%
・実質利回り:「年間の売電収入-ランニングコスト」÷ 初期費用 × 100
「150万円(年間の売電収入)-10万円(ランニングコスト)」÷ 1,500万円(初期費用) × 100 = 6.7%
表面利回りは、10%、実質利回りは6.7%と求めることができます。
投資家は、実際の利益を示す「実質利回り」を見ます。
太陽光投資の物件ページには表面利回りが載っていますが、実際の利益はランニングコストを差し引いた実質利回りで計算します。
実質利回りを計算しておけば、物件選びでしっかり利益を確保できるでしょう。
設備を守る保険に加入しよう
投資家が設備を守る保険に入る理由は、投資に関連するリスクを軽減するためです。
加入する火災保険や動産総合保険は、資産を守るために必要な保険です。
火災保険は建物や設備の損害をカバーし、動産総合保険は盗難や急な損害に対応します。
これらの保険に入ることで、投資家はリスクを減らし、安心して投資を続けることができます。
土地付きの太陽光発電投資を選ぼう
土地付き太陽光発電では、土地と太陽光発電がセットで販売されるので、土地選びや手続きの手間が省けます。
また、太陽光発電のデータをメンテナンス会社と共有することで、問題が起きた時にすぐ対応してもらえます。
これにより、初心者でも安心して始めやすくなります。
高効率のパネルを選んで投資を進めよう
高効率の太陽光パネルを選ぶのは、投資において大切なことです。
同じ広さでたくさんの電力を作れるので、同じお金でより多くの利益を得られます。
高効率のパネルを使うと、土地の使い方も効率的になり、たくさんのお金を稼げるようになります。
信頼性の高い業者を選んで、安心して進めていこう
太陽光発電投資を安心して進めるためには、信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。
品質の良い太陽光パネルや設備を提供してくれる業者を選ぶと、投資の安定性や長期的な利益確保につながります。
また、信頼性のある業者は、設備の品質や耐久性を保証し、トラブルや故障のリスクを減らしてくれます。
したがって、太陽光発電投資を安心して進めるには、信頼性の高い業者を選ぶことが不可欠です。
FIP制度の変更を考えるなら、蓄電池も検討しよう
FIT制度からFIP制度の変更を考える場合は、蓄電池の設置がおすすめです。
FIT制度では売電を続けてもペナルティはありませんが、一方でFIP制度では電力の需要と供給に応じて売電価格が変動するため、蓄電池を使って電力の調整が必要です。
したがって、FIP制度に移行する場合は、蓄電池の導入も検討しましょう。
低リスクでスタート!太陽光発電投資は初心者にもおすすめ
今回は、太陽光発電投資のメリット・デメリット、始め方まで紹介しました。
太陽光発電投資は、初心者でも手軽に始められる投資方法で、お金を稼ぎながら地球にも良い影響をもたらすことができます。
大規模な収入を増やしたい場合は、50kWh以上の発電所を建てることがおすすめです。
自宅の電気代を減らしたい場合や少しの収入を得たい場合は、自宅に太陽光パネルを設置するのがベストです。自分に合った方法を見つけて、太陽光発電投資に挑戦しましょう!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
光熱費削減に関するお悩み等ございましたら、お気軽にご相談下さい。
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