伊藤忠商事の蓄電池は買うべき?特徴やスペック、販売価格や保証内容を解説!
日本を代表する総合商社として有名な「伊藤忠商事」ですが、家庭用蓄電池の取り扱いメーカーとしての一面も持っていることをご存じでしょうか?
本記事では、伊藤忠商事の蓄電池の特徴やスペック販売価格や保証内容、2024年に利用できる補助金制度などをわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、伊藤忠商事の蓄電池だけが持つ「3つのメリット」や、購入前に気をつけたい「2つのデメリット」もご紹介していますので、メーカー選びにお悩みの方はぜひご覧ください!
目次
伊藤忠商事の蓄電池の特徴やスペック・利用できる補助金をご紹介!
まずはじめに、伊藤忠商事の蓄電池の特徴やくわしいスペック、気になる販売価格や保証内容、2024年に使える補助金制度についてご紹介していきます。
伊藤忠商事の特徴やスペック
伊藤忠商事が販売する蓄電池「Smart Star」は、日本の蓄電池メーカー「NFブロッサムテクノロジーズ」が製造を手掛けるOEM製品です。
Smart Starならではの特徴は以下のとおりです。
- 蓄電容量が「9.8kWh」と大きく、停電時は家中の電力をバックアップ可能
- 停電時の「3kVA・200V出力」に対応しており、エアコンも使用できる
- 高性能AI「gridshare」が毎日の充電量を自動でコントロールしてくれる
ほかにも、「スマホで充電状況が確認できる」「ネット回線を利用した見守りサービス」など、はじめて蓄電池を購入する方でも安心して活用できる点も特徴的です。
つづいて、Smart Starのスペックについて確認していきましょう。
型名 | LH3098S |
蓄電容量 | 9.8kWh |
タイプ | 単機能型 |
通常時の出力 | 3kVA / 200V対応 |
停電時の出力 | 3kVA / 200V対応 |
外形寸法 | 幅762mm x 高さ1,145mm x 奥行440mm |
重量 | 約180kg |
設置環境 | 屋外 |
使用可能温度 | -10〜45℃ |
保証期間 | システム保証 15年 自然災害補償 10年 |
「自然災害補償」とは、台風などによる損壊を補償する仕組みのことで、他メーカー品では保証内容に含まれないケースが大半です。
伊藤忠商事の蓄電池の価格相場はいくらくらい?
公式カタログによると、伊藤忠商事の蓄電池「Smart Star」のメーカー希望価格は「363万円(税込)」と設定されています。
販売店や施工業者によっては「1〜3割」程度の値引きを行うケースもあるため、実際の販売価格は「254.1〜326.7万円」程となるでしょう。
一般的な蓄電池の価格相場が「1kWhあたり19〜25万円(11.5kWhなら186〜245万円)」であることを考えると、伊藤忠商事の価格設定は多少割高といえそうです。
伊藤忠商事の蓄電池に使える2024年の補助金制度
2024年に伊藤忠商事の蓄電池を購入する場合、「子どもエコホーム支援事業」「DR補助金」「DER補助金」という3つの国の補助金制度で初期費用を節約できます。
3種類の蓄電池補助金でもらえる金額や、申請期間の目安は以下のとおりです。
補助金制度の名称 | 家庭用蓄電池の補助金額 | 申請期間 |
子育てエコホーム支援事業 | 1台あたり定額64,000円/p> | 2024年3月中旬〜2024年12月31日(予定) |
DR補助金 | 容量1kWhあたり3.2〜5.2万円 (上限60万円) | 2024年1月31日〜2024年12月22日(予定) |
DER補助金 | 容量1kWhあたり2.7〜4.7万円/p> (上限60万円) | 2024年7月中旬〜2024年12月22日(予定) |
地方自治体によっては独自の蓄電池補助金を実施している場合もあり、国の補助金と両方申請すれば「両方受け取る」ことも可能です。
伊藤忠商事の蓄電池ならでは!「3つのメリット」を徹底解説!
つづいて、他メーカー品にはない、伊藤忠商事の蓄電池ならではの「3つのメリット」について徹底解説していきます。
メリット①:めんどうな操作は高性能AIにすべてお任せ
伊藤忠商事の蓄電池の特筆すべきメリットは、最新のAI技術「gridshare」により、特別な設定や操作をしなくても、毎日の充電量や電気の購入量を最適化できることです。
gridshareは「電気の消費パターン」や「翌日の天気予報」に合わせて充電量をコントロールするため、太陽光発電で作ったエネルギーをムダなく活用できます。
たとえば、「翌日が晴れで休日なら夜間にフル充電」「翌日が晴れで平日なら少なめに充電」など、曜日による電気使用量の違いもAIが自動的に判断してくれます。
伊藤忠商事の蓄電池を運用すれば、結果的により多くの電気代を節約できるようになるため、「高騰する電気代をなんとかしたい!」とお考えの方には特におすすめです。
メリット②:9.8kWhの大容量で長時間の停電にも強い
伊藤忠商事の蓄電池のメリットとして、蓄電容量が「9.8kWh」と大きいため、数時間にわたる停電でも安心して家電が使える点も挙げられます。
9.8kWhの容量があれば、たとえば停電時に以下の家電を使用できます。
使用できる家電の一例 | 使用可能な時間 |
冷蔵庫(400L) | 24時間 |
炊飯器(1,300W) | 1時間 |
電子レンジ(700W) | 0.5時間 |
洗濯機(200W) | 2時間 |
テレビ(210W) | 6時間 |
エアコン(700W) | 4時間 |
LED照明(40W) | 6時間 |
また、伊藤忠商事の蓄電池は「全負荷型」であり、停電時には家中の電力をすばやくバックアップできる点も大きなメリットといえます。
メリット③:停電時の「200V出力」対応で安心感が違う
伊藤忠商事の蓄電池の見逃せないメリットは、停電時の「3kVA・200V出力」に対応しており、エアコンやIHクッキングヒーターなどの高負荷な家電も使用できることです。
真夏や真冬の停電による室温変化は「熱中症」や「体調不良」の原因になりやすいため、停電中でもエアコンが使える蓄電池は非常に頼りになる存在といえます。
9.8kWhの容量を持つ伊藤忠商事の蓄電池なら、長時間にわたる停電が発生しても余裕を持ってエアコンが使えますので、小さな子供やお年寄りと同居する方にも最適です。
伊藤忠商事の蓄電池の「2つのデメリット」とは?
最後に、伊藤忠商事の蓄電池を実際に購入する前に、確認しておくべき「2つのデメリット」をご紹介していきます。
デメリット①:選べる製品ラインアップが「1種類」のみ
伊藤忠商事の蓄電池の気になるデメリットは、取り扱う蓄電池が「容量9.8kwの1種類のみ」であり、小型・中型の蓄電池が販売されていないことです。
家庭用蓄電池の設置費用は蓄電容量が大きいほど高くなるため、「最低限の容量の蓄電池で初期費用を抑えたい!」とお考えの方には、 伊藤忠商事の蓄電池は不向きといえます。
大容量で高出力な蓄電池をお探しの方には 伊藤忠商事はおすすめですが、「他メーカーの蓄電池は容量のラインアップが多い」ということも頭に入れておきましょう。
デメリット②:「ハイブリッド型」より太陽光発電の電力ロスが大きい
伊藤忠商事の蓄電池の注意すべきデメリットは、「ハイブリッド型」の蓄電池に比べて、太陽光発電で作ったエネルギーの電力ロスが大きいことです。
ハイブリッド型とは、太陽光発電と蓄電池を1台のパワコンで制御できるシステムのことで、別々の パワコンが必要となる単機能型に比べてより多くの発電量が期待できます。
日々の電力ロスは微々たるものとはいえ長期的に見れば大きな金額差が生まれるため、太陽光発電との連携を考えている方はハイブリッド型も検討することをおすすめします。
まとめ:伊藤忠商事の蓄電池は大容量でコスパ良好!補助金も使える
本記事で詳しく解説してきた「伊藤忠商事の蓄電池の特徴やメリット」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 伊藤忠商事の蓄電池は、国内メーカー「NFブロッサムテクノロジーズ」のOEM製品
- 9.8kWhの大容量と停電時の200V出力が特徴であり、停電対策として非常に頼れる
- 高性能AI「gridshare」を搭載しており、 毎日の充電量を自動でコントロール可能
- メーカー希望価格は「363万円」と割高だが、国の補助金を利用すれば安く購入できる
- ハイブリッド型蓄電池に比べて、太陽光発電の電力ロスが大きい点には気をつけたい
3〜4人家族の停電対策として充分な容量を持つ伊藤忠商事の蓄電池は、「停電に備えつつ、深夜電力の充電で電気代を抑えたい!」とお考えの方に特におすすめです。
販売店によっては魅力的な価格を提示している場合もありますので、コスパを重視する方もぜひ選択肢の一つに取り入れてみてくださいね!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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