パワーコンディショナーでエネルギー管理はできる?選び方も解説!
パワーコンディショナーは別名「太陽光パネルの心臓部」と呼ばれるほど、太陽光パネルを使う上で欠かせないシステムです。では、パワーコンディショナーでエネルギー管理はできるのでしょうか。
今回の記事では、パワーコンディショナーの主な役割を紹介すると共に、パワーコンディショナーの賢い選び方を紹介します。太陽光パネルで発電した電力を家庭でしっかり使うため、パワーコンディショナーの選び方には気を付けていきましょう。
目次
パワーコンディショナーはエネルギー管理が可能?主な役割を解説!
結論からいうと、パワーコンディショナーでエネルギー管理は可能です。そこで今回の章では、パワーコンディショナーの主な役割を紹介します。
パワーコンディショナーの役割①電力を変換できる
パワーコンディショナーは、電力を変換できる場所です。太陽光パネルが発電するのは直流電力ですが、家庭で使える電力は交流電力です。したがって、直流電力を交流電力へ変換する作業が必要になります。その作業を担っているのが、パワーコンディショナーです。
パワーコンディショナーの役割②発電量を最大化できる
パワーコンディショナーは、発電量を最大化する役割も持っています。太陽光パネルは言わずもがな晴天時の発電量が最も高く、雨天時や積雪時の発電量が低くなります。天候によって発電量が左右されるのは仕方ないと割り切るしかないですが、発電量が日によってあまりにも増減すると、使い勝手が悪くなるでしょう。
パワーコンディショナーは、雨天などで太陽光パネルの発電量が少なくなると予想した場合、より多くの発電量を得るために勝手に行動を起こしてくれるのです。これが、電流と電圧を組み合わせて発電量を得るMPPT(最大電力点追従制御)になります。
パワーコンディショナーの役割③トラブルを事前に察知できる
パワーコンディショナーは、トラブルを事前に察知する役割も持っています。
太陽光パネルで発電した電力は電圧や周波数がバラバラで、万が一、何らかのトラブルが発生してしまうと、電線を通じて他の家に被害を与えてしまい兼ねません。このようなリスクを最小限にするため、パワーコンディショナーが何らかのトラブルを感じた場合は、太陽光発電設備を電気系統から瞬時に切り離します。つまり、パワーコンディショナーのおかげで最悪の事態を避けることが可能なのです。
パワーコンディショナーでエネルギー管理ができる!賢い選び方は?
前章で紹介した通り、パワーコンディショナーはエネルギー管理ができます。だからこそ、パワーコンディショナー選びには細心の注意を払う必要があるのです。
そこで今回の章では、パワーコンディショナーの賢い選び方を紹介します。ぜひ参考にしてください。
選び方①過積載できるもの
パワーコンディショナーの賢い選び方として、過積載できるものがおすすめです。過積載とは、具体的に「パワーコンディショナーの容量<太陽光パネルの容量」という意味になります。
一般的には、パワーコンディショナーの容量よりも太陽光パネルの容量を小さくします。太陽光パネルが発電した電力をパワーコンディショナーで変換しなくてはならないので、当然のことといえるでしょう。一方で過積載をすると、単純に太陽光パネルの発電量が少し増えるので、太陽光発電設備を導入する費用対効果が高くなります。
過積載の注意点として、メーカーによって過積載の保証範囲を決めていること、太陽光パネルの初期費用が高くなることが挙げられます。受けられるメリットと痛感するであろうデメリットを天秤にかけ、過積載するのか否かを決められると良いでしょう。
選び方②変換効率が良いもの
変換効率が良いものも、パワーコンディショナーの賢い選び方のひとつです。
パワーコンディショナーの変換効率の平均は、95%前後といわれています。ただ、中には97%、98%という非常に高い変換効率のパワーコンディショナーを販売しているメーカーもあります。
変換効率が良ければ、その分、太陽光パネルが発電した電力を家庭で多く使えるということ…。納得できるものをきちんと選び抜けると良いでしょう。
選び方③太陽光パネルと同一メーカーのもの
パワーコンディショナーは、太陽光パネルと同一メーカーのものを選ぶと安心です。
実は、太陽光パネルとパワーコンディショナーは、別々のメーカーでも設置は可能です。しかし、保証の対象外になったり、正常な動作が保証されなかったりのリスクがあります。
太陽光パネルとパワーコンディショナーのメーカーが同じであれば、とても使い勝手が良く、保証もそれぞれしっかり適用されます。万が一のことを考えて、太陽光パネルとパワーコンディショナーは同一メーカーで揃えておけると安心でしょう。
パワーコンディショナーを使って10年以上経過している場合は交換がおすすめ▼
選び方④設置場所が確保できる大きさのもの
設置場所が確保できる大きさのものであることも、パワーコンディショナー選びで重要なポイントです。
パワーコンディショナーは熱に弱い性質を持っているため、屋外設置の場合は日陰への設置が推奨されています。とはいえパワーコンディショナーは、標準的な容量のものであっても幅60㎝×高さ30㎝×奥行20㎝前後のものが多く、それなりに設置スペースを必要とします。だからこそ、設置場所が確保できる大きさのものから選ぶ必要もあるでしょう。
選び方⑤地域対応型のもの
パワーコンディショナーは、地域対応型のものを選ぶのもおすすめです。
一般的な住宅街にお住まいの方であれば、パワーコンディショナーの仕様に対して特に注視する必要はありません。ただ、塩害地域や豪雪地域にお住まいの方は、塩害地域対応・豪雪地域対応のパワーコンディショナーを購入すべきです。場合によっては、パワーコンディショナーを自然災害から守るために屋内設置への検討もすべきでしょう。
選び方⑥自立運転モードが搭載されているもの
自立運転モードが搭載されているものを選ぶのも、パワーコンディショナーの賢い選び方のひとつです。
パワーコンディショナーが停電を察知した場合、連係保護装置が作動してパワーコンディショナー自体の稼働が停止します。つまり、太陽光パネルを所有しているにも関わらず、自宅は停電を避けられないということです。
ただ、自立運転モードが搭載されているパワーコンディショナーであれば、付属のコンセントに電化製品を繋ぐことで、その電化製品に電力を送ることができます。一度に送れる電力は1500Wである場合がほとんどなので注意が必要ですが、冷蔵庫を稼働させつつテレビで停電情報を確認し、スマホの充電もできるといった安心感を実感できるでしょう。
選び方⑦静音性の高いもの
パワーコンディショナーの賢い選び方として、静音性の高いものもおすすめです。
通常のパワーコンディショナーは、エアコンの室外機と同程度の動作音を発します。際立っての煩さはないものの、エアコンと違ってパワーコンディショナーは毎日稼働するもの…。だからこそ、静音性の高いものを選べると近隣住宅にも迷惑をかけることなく、パワーコンディショナーを安心して使っていけるでしょう。
選び方⑧メンテナンスしやすいもの
メンテナンスしやすいものを選ぶのも、おすすめです。
パワーコンディショナーは基本的に屋外に設置するため、虫や雑草、強風や豪雨などの影響で汚れが溜まる可能性があります。パワーコンディショナーに汚れが溜まると、紹介したパワーコンディショナーの主な役割を果たせない可能性が浮上します。最悪の場合、パワーコンディショナーの故障に繋がる恐れも…。
だからこそ、メンテナンスしやすいパワーコンディショナーを選ぶべきなのです。具体的には、フィルタや冷却用ファンなどの部品を簡単に取り外せるものを選ぶと良いでしょう。
※ご自身(DIY)メンテナンスするのは控えましょう。参考記事▼
パワーコンディショナーでエネルギー管理できる!性能の良いものを!
今回の記事では、パワーコンディショナーの主な役割と賢い選び方を紹介しました。エネルギー管理ができるパワーコンディショナーだからこそ、しっかりと賢い選び方をしたいところです。第2章で紹介したポイントを振り返って、家庭に合ったパワーコンディショナーを購入できると良いのではないでしょうか。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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