V2Hの配線工事の流れを解説!設置するメリット・選び方もご紹介
「充電時間が早くなる」「停電対策に使える」などメリットいっぱいのV2Hですが、「そもそもどんな設備?」「どんな工事を行うの?」など、疑問点も多く浮かびますよね。
そこで本記事では、V2Hの特徴や配線工事の流れ、2024年の価格相場や選び方のコツ、販売店を決める際の注意点などをわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、V2Hをあなたの家庭に導入するメリットや、確認しておくべきデメリットも解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
V2Hの配線工事の流れを解説!設置費用や注意点・選び方もご紹介
まずはじめに、V2Hの特徴や配線工事の流れ、本体価格や工事費用の相場や、失敗しない選び方のポイントについてご紹介していきます。
そもそも「V2H」ってどんな設備?
V2H(Vehicle to Home)とは、EVと家庭の間で自由に電気のやり取りができる設備のことです。
V2Hがなければ「家庭からEVへの充電」しかできませんが、V2Hの設置により「EVバッテリーで家電を動かす」ことが可能となります。
以下の表で、V2Hの便利な活用法の一例を確認していきましょう。
停電対策 | 停電時にEVバッテリーで家庭の電力をバックアップする |
電気代の節約 | 深夜電力でEVを充電し、日中や夕方に家電に使用して電気代を節約する |
太陽光発電との連携 | 太陽光発電で作った電気をEVに充電し、家庭の電力として利用して電気代を節約する |
さらに、V2Hのモデルによっては、「通常の約2倍のスピードでEVを充電できる」という便利機能も利用できます。
V2Hの配線工事の流れをステップ別に解説!
一般的なV2Hの配線工事の手順・流れは以下のとおりです。
- 工事スタッフとともに事前に決定した設置場所を再確認する
- コンクリートやブロックなどで基礎工事を行う
- 分電盤とV2Hの配線ルートを確認する
- アンカーボルトなどでV2H本体を基礎に固定する
- V2H用のブレーカーや切り替えスイッチボックスを設置する
- 事前確認したルートに従い配線工事を行う
- システム全体が正常に動作するか確認する
- 設備の使い方を施主に説明して作業終了
基礎にコンクリートを使う場合は乾燥まで2〜3日かかりますが、基本的には以上の作業は「半日程度」で完了します。
V2Hの本体価格・工事費用はいくらくらい?
2024年にV2HやV2Xを導入する場合、本体価格や工事費用の相場は以下のとおりです。
V2HやV2Xの本体価格 | 約50〜183万円 |
工事費用 | 約30〜40万円 |
V2Hの本体価格は「購入するモデル」はもちろん、「契約する販売店」によっても変わるため、お得に設置するには複数の見積もりを比較することが大切です。
2024年度は「国や地方自治体のV2H補助金」が豊富ですので、うまく利用すれば「100万円以上」もの初期費用を節約できます。
【注意点】配線工事の満足度は「選ぶ業者」で大きく変わる
V2Hの配線工事や設置工事の品質はもちろん、アフターサービスも含む満足度は、「契約する販売店や施工業者」によって大きく変わります。
あまりにも見積もり価格や工事費用が安い業者は、コストを抑えるために「手抜き工事」や「雑な作業」を行う可能性があるため、充分な注意が必要です。
設置後に満足できる業者を選ぶためには、価格だけを比較するのではなく、業者の施工実績や口コミ・担当スタッフの人柄などもしっかり考慮しましょう。
後悔しない!V2Hの選び方のポイントとは?
V2Hを実際に導入前に確認しておきたい、機種の選び方のポイントは以下のとおりです。
確認する項目 | 注意すべきポイント |
停電時の出力 | ・廉価モデルは「停電時の200V出力」に非対応な場合がある ・200V出力対応モデルなら、停電時にエアコンなどが使えて便利 |
本体サイズ | ・V2Hのサイズによっては、駐車スペースを圧迫する可能性がある ・狭い場所には薄型モデルなど、環境に合わせて機種を選びたい |
販売価格 | ・販売経験や施工実績が豊富かつ、価格が良心的な業者が理想 ・アフターサービスや独自保証など、価格以外の付加価値も重要 |
V2Hを自宅に導入する「メリット・デメリット」を解説!
つづいて、V2Hならではのうれしいメリットや、導入前に注意しておくべきデメリットを解説していきます。
メリット①:蓄電池がなくても停電対策・電気代節約ができる
家庭にV2Hを導入する最大のメリットは、EVの豊富なバッテリー容量を「蓄電池の代用品」として利用し、停電対策や電気代節約ができることです。
EVバッテリーは蓄電池の数倍の容量を持っているため、自然災害などの影響で電力の復旧まで時間がかかる際でも、普段どおりの生活が維持できます。
また、深夜電力をEVに充電して電気代を節約する際にも、使用中に残量が切れて「電力会社から割高な電気を買う」リスクがほとんどありません。
メリット②:太陽光発電と連携すればEVの電気代も安くなる
太陽光発電とV2Hを連携することにより、家庭の電気代はもちろん、EVの充電費用もかしこく節約することができます。
太陽光発電で作った電気をEVに充電し、夕方以降に自家消費すればコストをかけずに電気が使えますし、停電対策としても活躍してくれます。
4〜5kWの太陽光パネルがあれば、一般的なEVを「数十km」走行させるエネルギーを生み出せますので、お金をかけずに買い物や家族の送迎などに活用できます。
デメリット:EVで外出している間は主な機能が利用できない
V2Hの導入前に確認しておくべきデメリットは、EVで外出している間に限り、停電対策や電気代の節約といった重要機能が使えなくなることです。
通勤などでEVを利用している方は「いざというときに停電対策として使えない」というリスクがありますので、サブ設備として蓄電池も導入したほうが良いでしょう。
蓄電池とV2Hを両方設置すれば、「家庭の蓄電容量が増える」「太陽光発電で作った電気を蓄電池にも貯められる」といった独自メリットも得られます。
V2Hの配線工事は家の外観に影響あり!信頼できる業者に相談しよう
本記事でくわしく解説してきた「V2Hの特徴や価格・配線工事の流れ」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- V2Hとは、EVのバッテリーから電気を取り出し、家電に利用できる設備のこと
- V2Hを導入すれば、停電時にEVバッテリーを使って家中の電力をバックアップできる
- 深夜電力でEVを充電し、日中・夕方に家電に使えば電気代を大幅に節約できる
- V2Hの本体価格は50〜183万円、工事費用は30〜40万円ほどが2024年の相場価格
- V2Hの配線工事の満足度は業者によって異なるため、実績豊富な販売店を選びたい
V2Hは屋外に設置する設備のため、配線工事の品質が悪いと「家の外観を損なう」可能性がゼロではありません。
見積価格が安すぎる業者を選んだら「手抜き工事」だったというケースも見受けられますので、気持ちよく使い続けるためにも業者選びは慎重に時間をかけたいところです。
創業年数が古く、施工実績や販売経験が豊富な業者を選べばリスクを軽減できますので、ぜひいろいろな販売店を比較してみてくださいね!
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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