【浴室リフォームDIY】自分でできる範囲は? 費用・手順とプロに頼むべき境界線

「お風呂のリフォームをしたいけれど、業者に頼むと高いからDIYで安く済ませたい」と考えていませんか? ホームセンターやネット通販で便利な補修材が手に入るようになり、浴室の壁や床を自分で張り替える方も増えています。
しかし、浴室は水回りの中でも特に施工難易度が高く、安易なDIYが「水漏れ」や「土台の腐食」といった重大なトラブルを招くリスクもあります。この記事では、DIYで安全にできる範囲とプロに任せるべき境界線、費用の目安について解説します。
【この記事の結論】
- DIY可能な範囲:壁・床のシート貼り、水栓のパッキン交換、コーキングの打ち替えなど「表面的な補修」。
- プロに依頼すべき範囲:浴槽の交換、給排水管の移動、給湯器(エコキュート等)の設置、在来工法からユニットバスへの変更。
- 最大のリスク:防水処理の不備による階下への水漏れや、シロアリ・カビによる構造体の腐食。不安な場合は見積もり比較が安全。
1. 浴室リフォームでDIYできる範囲とできない範囲
浴室リフォームにおいて、DIYで対応できるのは基本的に「見た目の改善」や「消耗品の交換」までです。構造に関わる部分や、専門資格が必要な工事は必ずプロに依頼しましょう。
DIYで可能なリフォーム(難易度:低〜中)
以下の作業は、適切な材料と道具を揃えればDIYでも可能です。ただし、下地処理を丁寧に行わないとすぐに剥がれてしまうため、根気強い作業が必要です。
- 壁・床のシート貼り:浴室専用の防水シート(バスナフローレ等)やカッティングシートを既存のタイルや壁の上から貼る方法。冷たさの軽減やデザイン変更に有効です。
- 水栓パーツ・パッキン交換:シャワーヘッドの交換や、蛇口の水漏れ修理(コマ・パッキン交換)。
- コーキング(シーリング)の打ち替え:浴槽と壁の隙間などのゴム状の目地材を剥がして新しく打つ作業。防水性を保つために重要です。
- 鏡・収納棚の交換:既存のビス穴を利用するか、強力な接着剤・両面テープを使用します。
プロに依頼すべきリフォーム(難易度:高・資格必須)
以下の作業は、電気工事士や給水装置工事主任技術者などの資格、または高度な防水知識が必要です。失敗すると数百万円単位の損害賠償(マンションの水漏れ等)に繋がる恐れがあります。
- 浴槽(バスタブ)の交換:据え置き型なら可能な場合もありますが、埋め込み型は解体・防水工事を伴うためプロ必須です。
- ユニットバス本体の交換:サイズ選定、解体、搬入、組立、配管接続など、全ての工程で専門知識が必要です。
- 給湯器・エコキュートの交換:ガス、電気、水道の接続にはそれぞれの国家資格が必要です。無資格施工は違法です。
- 在来工法(タイル張り)からユニットバスへの変更:土間のコンクリート打設や寸法調整が必要なため、DIYでは不可能です。
DIYかプロか迷ったら? まずは費用の妥当性を確認
「プロに頼むと高いイメージがあるけれど、実際いくらかかるの?」「提示された見積もりは適正価格?」 DIYのリスクを負う前に、まずはプロに依頼した場合の適正な相場を知ることが重要です。無料のセカンドオピニオンなら、専門のアドバイザーがあなたの希望条件に合わせて見積もりの妥当性を診断します。
2. 浴室DIYの費用目安と失敗リスク
DIYの最大のメリットは「材料費のみ」で済むことですが、専用の道具を揃える費用や、失敗した際のリスクも考慮する必要があります。
主なDIY材料費の目安
| 項目 | 材料費目安 | 必要な主な道具 |
|---|---|---|
| 浴室用床シート | 15,000円〜30,000円 | カッター、圧着ローラー、専用接着剤、コーキング材 |
| 壁用シート・パネル | 30,000円〜60,000円 | カッター、定規、強力両面テープ、接着剤 |
| コーキング打ち替え | 2,000円〜5,000円 | コーキングガン、マスキングテープ、カッター |
| 水栓交換(本体代含) | 15,000円〜40,000円 | モンキーレンチ、ドライバー、シールテープ |
見落としがちな3つの重大リスク
浴室DIYで最も恐ろしいのは「水」の扱いです。以下のリスクを十分に理解した上で判断してください。
- 1. 階下への漏水(マンション・アパートの場合)
- 床の防水層を傷つけてしまったり、排水管の接続が甘かったりすると、階下へ水漏れが発生します。修繕費用や損害賠償で数百万円を請求されるケースもあり、DIYによる事故は保険適用外となることも多いため非常に危険です。
- 2. 内部腐食とシロアリ被害(戸建ての場合)
- タイルの隙間やコーキングの切れ目から水が浸入し、壁裏の木材や土台を腐らせることがあります。表面だけ綺麗にしても、内部でシロアリ被害が進行し、家の寿命を縮める原因になります。
- 3. カビの発生と剥がれ
- 浴室は湿度が高いため、下地処理(汚れや水分の除去)が不十分だと、貼ったシートがすぐに浮いてきたり、内部でカビが繁殖したりします。一度カビが生えると除去は困難で、結局全面リフォームが必要になります。
失敗してからでは遅い! リスクを避ける賢い選択
「自分でやって水漏れしたらどうしよう…」「結局プロに頼んだ方が安上がりだったかも?」 水回りのリフォーム失敗は、家の資産価値を損なう大きなリスクです。プロに依頼した場合の「適正価格」を知ることで、無理なDIYを避ける判断ができます。まずは無料診断で、安心できるリフォーム計画を立てませんか?
3. プロに依頼する場合の費用相場と安く抑えるコツ
DIYのリスクを避けるためにプロに依頼する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。一般的な相場と、費用を抑えるポイントを紹介します。
浴室リフォームの費用相場
| 工事内容 | 費用相場(工賃込) | 工期目安 |
|---|---|---|
| ユニットバス交換(全体) | 60万円〜150万円 | 3日〜5日 |
| 在来工法→ユニットバス | 80万円〜200万円 | 5日〜7日 |
| 壁・床の張り替え(パネル工法等) | 15万円〜40万円 | 1日〜2日 |
| 浴槽のみ交換 | 10万円〜30万円 | 1日 |
費用を抑えて賢くリフォームする3つのコツ
- 補助金を活用する:「子育てエコホーム支援事業」や「介護保険(手すり設置・段差解消)」など、国や自治体の補助金制度を利用することで、数万円〜十数万円の負担軽減が可能です。対象工事かどうか、業者に確認しましょう。
- グレードを調整する:ユニットバスのグレードを「ハイグレード」から「スタンダード」にするだけで、機能は十分なまま20万〜30万円コストダウンできることがあります。不要なオプション(浴室テレビやミストサウナなど)を見直しましょう。
- 複数社で見積もりを取る:リフォーム費用には「定価」がありません。同じ工事内容でも業者によって工賃や割引率が異なるため、必ず3社程度から相見積もりを取り、比較検討することが重要です。極端に安い業者は手抜き工事のリスクがあるため注意が必要です。
【簡単30秒入力】その見積もり、本当に適正ですか?
「A社とB社で金額が全然違う…」「この工事一式って何?」 リフォームの見積もりは専門用語が多く、素人目には適正か判断しにくいものです。リノベステーションのセカンドオピニオンなら、AIと専門家があなたの見積もりを徹底チェック。不当な高値や必要な工事の漏れがないか、第三者の視点で診断します。
よくある質問(FAQ)
Q1. 浴室リフォームDIYの費用相場は?
DIYで壁や床をシート補修する場合、材料費として3万円〜6万円程度が目安です。水栓交換は1.5万円〜4万円程度です。ただし、工具を新規に揃える場合は追加費用がかかります。また、失敗してプロにリカバリーを依頼すると、通常のリフォームより高額になる可能性がある点にご注意ください。
- 床シート:1.5〜3万円
- 壁パネル/シート:3〜6万円
※金額は材料のグレードや施工面積により変動します。
Q2. DIYで水漏れしたら保険は使える?
一般的に、火災保険や個人賠償責任保険は「突発的な事故」を対象としており、DIYによる施工不良(過失)が原因の水漏れは補償対象外となるケースが多いです。特にマンションで階下への損害賠償が発生した場合、全額自己負担となるリスクが高いため、水回りのDIYは推奨されません。
※保険契約の内容や保険会社の判断によります。
出典:日本損害保険協会
Q3. 浴室リフォームに補助金は使える?
はい、条件を満たせば利用可能です。「子育てエコホーム支援事業」では、高断熱浴槽や節湯水栓の設置が対象になります。また、介護保険を利用した手すりの設置や段差解消も一般的です。ただし、多くの補助金は「登録事業者による施工」が要件となっており、DIYは対象外となることがほとんどです。
Q4. プロに頼むべきか迷う基準は?
「水漏れのリスクがあるか」「構造に関わるか」が判断基準です。水栓のパッキン交換やカビ取りなどはDIYで問題ありませんが、給排水管の工事、電気工事、浴槽交換、ユニットバスの組立はプロ領域です。少しでも不安がある場合や、漏水リスクのある集合住宅の場合は、専門業者への依頼を強く推奨します。
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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