【2022年度版】太陽光発電の売電価格はどうなる?利益を上げる方法も!
太陽光発電を設置すると、「売電」といって発電された電力を売ることができます。
売電価格は年度ごとに国が定めるものですが、2022年度の売電価格はいくらになるのでしょうか。
この記事では、太陽光発電の売電の仕組み、売電価格の過去と現在の比較、太陽光発電で利益を上げる方法について解説します。
目次
2022年の売電価格は?売電の仕組みとは?
太陽光発電を設置すると、太陽光発電で得たエネルギーを売ることができます。
いわゆる「売電」と呼ばれる制度になりますが、売電の仕組みはどういうものなのでしょうか。
まずは、太陽光発電の売電の仕組みを解説します。
太陽光発電で得たエネルギーを電力会社へ売ること
売電とは、太陽光発電で得たエネルギーを契約している電力会社へ売ることです。
太陽光発電で得たエネルギーの使い道には、「自家消費」と「電力会社に売電」の2通りがあります。
自家消費で経済的にプラスに持っていくためには、太陽光発電だけではなく蓄電池も併用する必要があり、初期費用が大きくかかってしまいます。
一方、電力会社に売電する方法であれば、蓄電池を購入する必要はありません。しかも「売電」なので、その対価として利益を得ることができます。
2021年12月現在、売電価格の単価は国が全国一律に定めています。これを、FIT制度(固定価格買取制度)と呼びます。
実は、売電の単価は年々減少傾向にあります。
電力を売った対価としてお金をもらうシステム
売電は、その名の通り「電力を売ること」です。
もちろん、売った分の対価を受け取ることができます。
太陽光発電は、設置に伴う費用が大きくかかりますが、売電で得た利益を数年分貯めれば太陽光発電の初期費用を回収、もしくは実質負担額が極めてゼロに近くなる期待ができます。
自宅では使わない余剰電力を売電しているだけなのに、毎月一定の利益を出せるのは嬉しいシステムですよね。
売電価格の推移!2022年度はいくら?
太陽光発電の売電価格は、実は年々減少傾向にあります。
2022年度の売電価格単価はいくらになるのでしょうか。具体的に解説します。
2022年度は2021年度に比べて売電価格が下がる
2022年度と2021年度の売電価格の比較は、以下の表をご覧ください。
1kWhあたりの売電価格 | 10kW未満 | 10~50kW未満 |
2021年度 | 19円 | 12円 |
2022年度 | 17円 | 11円 |
数円の違いではあるものの、2022年度のほうが安値であることがわかりますね。
たとえば9kW売電したとして、2021年度は171円の利益が出る計算になります。一方、2022年度は153円の利益になります。これを1年間(12か月)で計算してみると、2021年度の利益は2,052円、2022年度の利益は1,836円です。
同じ太陽光発電を使用しているにも関わらず、売電単価がたった2円低くなっただけで、年間の利益率が大きく減ってしまうのは痛手ですよね。
2022年度の売電価格は2012年度と比べて大幅下落
2022年度と2021年度では、売電価格にそこまで大きな差はありませんでした。
しかし、太陽光発電の固定価格買取制度が始まった2012年度と比べると、売電価格は年々大きく減少傾向にあるのがよくわかります。
以下の表は、2012年度から2019年度までの売電価格単価の推移です。
1kWhあたりの売電価格 | 10kW未満 | 10~50kW未満 |
2012年度 | 34~42円 | 40円 |
2013年度 | 31~38円 | 36円 |
2014年度 | 30~37円 | 32円 |
2015年度 | 27~35円 | 27~29円 |
2016年度 | 25~33円 | 24円 |
2017年度 | 25~30円 | 21円 |
2018年度 | 25~28円 | 18円 |
2019年度 | 24~26円 | 14円 |
太陽光発電の売電が始まった当初、1kWhあたり34~42円の高値で売電できていたのは驚きですよね。
とはいえ、売電価格単価が高い時期は、太陽光発電の初期費用が今以上にかかっていたという背景があります。
昨今、太陽光発電はとてもメジャーなものになっていますが、需要が伸びたからこそ、太陽光発電にかかる初期費用は以前ほど高くはありません。
多くの国民が手を伸ばせる購入価格に近づいているからこそ、太陽光発電の売電価格が年々減少傾向にあるということです。
つまり、太陽光発電にかかる総合的な負担額は、今と昔でそこまで大差はありません。
「売電価格が下落傾向だから太陽光発電の購入はやめておこう」という結論に至らないようにしてくださいね。
売電価格は2022年度も下落傾向が続く!利益を得るための対処法は?
太陽光発電の売電価格は、残念ながら今後さらに下落傾向が続くと予想されています。
もちろん、太陽光発電の設置費用も安くなる見通しではありますが、やはり少しでも利益を出したいところですよね。
ここからは、売電価格が下落を続ける太陽光発電で利益を得るための対処法を2つ紹介します。
家庭用蓄電池を導入する
太陽光発電で利益を得るため、家庭用蓄電池の導入をおすすめします。
最初の章で、太陽光発電で発電した電力の使い道は、「自家消費」と「電力会社に売電」の2通りだとお話ししました。
これまで電力会社へ売電していた余剰電力ですが、売電価格単価が下落傾向にあることで、売電する意味を見失ってしまうかと思います。
売電しないのであれば、「蓄電池を新たに購入して自家消費に回す」のがおすすめです。
蓄電池を新たに購入するに関しては、初期費用こそかかってしまうものの、余剰電力を蓄電池に溜めて必要な時に電力を使用できるという利点があります。
電力会社からの買電を減らすことができるので、毎月の電気代が安くなる期待が持てます。
さらに、蓄電池を家庭に導入することで、停電を免れることができます。
このように、太陽光発電+蓄電池のセット使いをすれば、無駄を省くことができる他、電気代が節約できたり災害時に安心を得ることができるといった利点があります。
とてもお得なのは、言うまでもありません。
できるだけ初期投資を抑える
できるだけ初期投資を抑えるのも、太陽光発電で利益を得るためには必要です。
初期費用を抑えることができれば、売電で得る収入や自家消費で浮く電気代が補填ではなく収益になるからです。
かつて、太陽光発電の寿命は17年前後と言われていました。
しかし昨今では、30年程度使える太陽光発電も販売されており、「初期費用を回収しやすくなった」というユーザーからの意見も目立ちます。
長寿命な太陽光発電だからこそ、早い段階で初期費用を回収してしまえば、その後は利益を得ることができます。
性能や保証内容などを見極める必要はあるものの、できるだけ初期投資を抑えられるような太陽光発電の購入を検討してみてください。
2022年の売電価格も下落傾向!お得を感じるために対処法を考えよう!
この記事では、太陽光発電の売電の仕組みや売電価格が下落傾向にあること、お得を感じるための対処法について解説しました。
太陽光発電は地球環境に良いとされているものだからこそ、積極的に採用していきたいですよね。
とはいえ、初期費用が大きくかかってしまいますから、できるだけ早くに初期費用を回収できるような太陽光発電を購入したり、より発電量を増やして売電量を増やせるような設置を検討してもらうのも一つの手です。
売電価格が下落傾向にはありますが初期費用も安くなっていますので、太陽光発電の導入を前向きに検討してみてください。
リノベステーションではニチコンやシャープを始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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