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ニチコンのV2H「EVパワー・ステーション」を紹介【スペックを徹底解説】

EV・V2H 2024年01月04日更新

今回はニチコンのV2H(Vehicle to Home)について解説していきます。

V2Hとは、電気自動車と家の電気を共有するために用いられる機器のことです。

本記事では、ニチコンのV2Hの性能や機能を紹介します。

V2Hの購入を検討している方にオススメの内容です。

ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてください。

ニチコンはどんな企業?

そもそもニチコンとはどのような企業なのでしょうか。

パナソニックや日立と比べると知名度は劣りますが、売上高が1,000億円を超えている立派な大企業です。
1950年に設立された老舗企業で、京都府京都市に本社を構えています。

元々はアルミニウム電解コンデンサという電子部品の製造業からスタートしました。
現在は、家電に用いられる電子部品の研究開発や、蓄電システムの販売事業を展開しています。

そして、V2Hにおいては、ニチコンが世界初の販売に成功しました。
ニチコンにとってV2Hは、まさに目玉事業だといえそうです。

ニチコンのV2Hの性能

ニチコンはV2Hの「EVパワー・ステーション」を販売しています。

EVパワー・ステーションのラインナップは以下の通りです。

  • VCG-663CN3(スタンダードモデル)
  • VCG-663CN7(スタンダードモデル)
  • VCG-666CN7(プレミアムモデル)

VCG-663CN3とVCG-663CN7の違いは、ケーブルの長さにあります。
VCG-663CN3は
約3.7m、VCG-663CN7は約7.5mです。

また、スタンダードモデルとプレミアムモデルの違いは、自立出力時の放電機能と、スマートフォンの連携機能の有無にあります。

希望小売価格(税抜)は、VCG-663CN3が398,000円、VCG-663CN7が448,000円、VCG-666CN7が798,000円です。
これに別途で工事費が発生します。

また、部材価格の高騰や調達コストの上昇の影響で、2022年6月から、スタンダードモデルの価格が10万円値上がりします。
購入を検討している方は購入タイミングに注意しましょう。

ニチコンのV2Hの4つの機能

ニチコンのV2Hの主な機能は4つあります。

  • スムーズに電気を利用できる
  • 太陽光発電の電力を車で利用可能
  • 充電がスピーディー
  • スマートフォンで操作可能

それぞれ解説していきます。

機能①:スムーズに電気を利用できる

ニチコンのV2Hは系統連系と呼ばれるシステムなので、スムーズに電気を利用することができます。

EVから電気を給電中でも、電力会社や太陽光発電で発電した電気を用いて発電することが可能になります。
そのため、EVの電力を利用しながらでも、いつも通りの快適な生活を過ごすことが可能です。

機能②:太陽光発電の電力を車で利用可能

V2Hを利用すれば、太陽光発電の余剰電力をEVに充電することが可能です。
太陽光発電の余剰電力のみで運転することができれば、完全なエコドライブが実現できるでしょう。
もちろん、EVに充電した電力を家庭で利用することも可能です。

V2Hがあれば、電気自動車を蓄電池のように利用することが可能になります。
普通に蓄電池を導入するよりも、電気自動車の方が安上がりになるケースもあるので、蓄電池の導入を検討している方は、EVの購入も検討するといいでしょう。

機能③:充電がスピーディー

ニチコンのV2Hには倍速充電機能があります。
通常の200Vの普通充電の2倍の速度で電力を充電することが可能です。

また、家庭で利用される消費電力をリアルタイムにモニタリングし、充電可能な電力量を自動で制御するインテリジェント充電機能も搭載されています。
スマートな充電が可能となっているのです。

機能④:スマートフォンで操作可能

プレミアムモデル限定の機能ですが、スマートフォンの専用アプリでV2Hをらくらく操作することができます。
EVへの充電のオンオフを遠隔で操作可能です。稼働状態も確認できます。

また、ECHONET Liteを採用することで、将来的にVPP(バーチャルパワープラント)を利用することができます。
VPPとは
仮想発電所のこと。
従来は大規模な発電所が一括で電気を管理していましたが、IoT技術を活用することで、各住宅の発電設備を統合し、大規模な発電所のように扱うことができるようになるとされています。

将来的にVPPを活用したいという方は、プレミアムモデルの購入を検討するといいでしょう。

ニチコンのV2Hを利用するメリット3選

ニチコンのV2Hを利用するメリットは3つあります。以下の通りです。

  • 高機能で低価格
  • 家庭に合わせた設定
  • バックアップ電源で利用可能

それぞれ解説していきます。

メリット①:高機能で低価格

先ほども紹介しました通り、ニチコンのV2Hは最低でも約40万円〜50万円で導入可能となっています。
ニチコンのV2Hは、間違いなく世界トップレベルの性能ですが、低価格で利用することが可能です。

蓄電池とパワーコンディショナを導入するよりも、EVとV2Hを導入した方が安くなるケースも多く見受けられます。
V2Hを導入するのであれば、とりあえずニチコンのV2Hを検討するようにしましょう。

メリット②:家庭に合わせた設定

V2Hを活用すると、電気代が安い夜間に電気を蓄電し、電気代が高い時間帯で利用することで、電気代全体を節約することが可能になります。
ニチコンのV2Hであれば、タイマー予約機能で運転モードを変更できるので、シチュエーションに合わせた使い方が可能です。

メリット③:バックアップ電源で利用可能

V2Hがあれば、停電時でもEVに蓄電された電力を利用することができます。
一般的な40kWhモデルの電気自動車でも、フル充電状態であれば、
一般家庭3日分の電力を賄うことが可能です。

また、電気自動車を用いることができると、電力を移動させることが可能になります。
例えば、近隣地域が停電になってしまっても、EVを用いてちょっと遠くの充電ステーションでフル充電して、それを家庭で利用することができてしまいます。

まとめ

それでは本記事をまとめていきます。

  • ニチコンが世界初のV2H販売を手がけた
  • ニチコンのV2Hは高機能低価格
  • スタンダードモデルとプレミアムモデルが存在する

ニチコンはV2Hのリーディングカンパニーということで、V2Hを購入する際には無視できない存在です。
V2Hを購入する際は、まずはニチコンの製品の購入を検討するのがよさそうです。

また、蓄電池の導入を検討している方も、EV+V2Hの導入を検討してほしいところです。

今回は本記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ参考にしてみてください。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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