停電発生後どれくらいで復旧する?停電対策で有効なものはなに?
停電が発生すると、復旧までにどれくらいの時間を要するのかが気になりますよね。
今回の記事では、停電した場合、復旧までにどれくらいの時間がかかるのか、停電対策として必要なものは何なのかを紹介します。
目次
停電の復旧はどれくらいかかる?停電発生時にすべきことは?
停電はいつ発生するか分かりませんが、在宅中に停電に見舞われた場合、外出中に停電に見舞われた場合、それぞれやるべきことが異なります。
まずは、停電発生時にすべきことを紹介します。
在宅中に停電が発生した場合にやるべきこと
在宅中に停電が発生した場合、やるべきことは主に以下の通りです。
- 周りの家の停電状況を確認する
- 電力会社のサイトを確認する
- 発火の危険性がある家電のプラグをコンセントから外す
- スマホを省電力モードに切り替える
- 太陽光発電や蓄電池を使う準備を整える
真っ先に行うべきは①です。
周りの家も停電していたら、台風や地震などの天災による影響で停電が発生している可能性が極めて高いので、②を確認できると良いでしょう。
反対に、周囲の環境が平常通りの場合、停電の理由は自宅内にある場合がほとんどです。
分電盤を確認し、電気を使い過ぎて一部のブレーカーが落ちているのか、家全体のブレーカーが落ちているのかを確認しましょう。
③に関しては、特に暖房器具や電気ポッドは、予期せぬ通電で発火の危険性を伴います。
停電が発生した場合、真っ先にプラグをコンセントから外しましょう。
④に関しては、仮に停電が長期化した場合、スマホは身内との連絡手段や情報収集のために役立つアイテムです。
だからこそ、無駄な電力を使わないために省電力モードに切り替えておきましょう。
⑤に関しては、停電が長期化するのであれば、太陽光発電を自立運転モードに切り替える必要があります。
蓄電池に関しては、停電発生時にモードが自動で切り替わるタイプが多いですが、自動で切り替わらないタイプをご使用の場合は手動でモードを切り替えるようにしてください。
外出中に停電が発生した場合にやるべきこと
外出中に停電が発生した場合、やるべきことは主に以下の通りです。
- 交通状況に気を付けて歩行or車を運転する
- エレベーターに閉じ込められてもドアをこじ開けない
①に関しては、信号が消灯している場合の対処法です。
自身が歩行者の場合も車の運転手である場合も、周りの状況をしっかり見て、いつも以上に安全歩行や安全運転を心掛けましょう。
警察官が誘導している場合は、警察官の指示に忠実に従ってください。
②に関しては、突然の停電でエレベーターに閉じ込められたらパニックに陥ってしまうことかと思います。
しかし、エレベーターのドアを無理にこじ開けてしまうと、かえって危険です。
昨今のエレベーターは、非常を察知すると最寄りの回で自動的にドアが開くシステムを採用している場合がほとんど。
したがって、エレベーター乗車時に停電が発生しても、エレベーターが自動で止まるまで心を落ち着かせて待ちましょう。
停電したら復旧までにどれくらいかかる?停電復旧までの時間は?
停電が発生したら、復旧までにどれくらいの時間がかかるのか気になりますよね。
ここからは、過去に発生した停電で、復旧までにかかった時間を紹介します。
過去の停電復旧までにかかった時間を紹介
日本は、諸外国に比べて大規模停電が少ないといわれている国です。
しかし、日本のしっかりした電力網をもってしても自然災害には打ち勝てません。
直近では、以下のような大規模停電が発生しています。
災害発生日時 | 災害の原因 | 停電した最大戸数 | 停電復旧までに かかった時間 |
2018年7月 | 西日本豪雨 | 8万戸 | 4日 |
2018年9月 | 台風21号 | 240万戸 | 5日 |
台風24号 | 180万戸 | 3日 | |
2019年9月 | 台風15号 | 93万戸 | 12日 |
台風19号 | 52万戸 | 4日 |
日本は地震大国といわれていますが、こうやって見ると近年では台風被害が深刻化していることが分かりますね。
ちなみに、直近で発生した大地震「東日本大震災」では、最大466万戸が停電。
しかし、地震発生から8日で約94%の復旧に成功しています。
被害の大きさで停電復旧までの時間は左右する
先ほどの表を見ると、一概に「停電した最大戸数が多い=停電の復旧までに時間がかかる」とはいえないことが分かります。
実は、停電復旧までの時間を決めるのは、送電設備の被害の大きさです。
たとえば、停電の復旧までに12日もの時間を要した2019年の台風15号では、電柱が約2,000本も損壊しています。
一方、2018年に発生した台風24号では、強風などの影響で送電線が広い範囲で切れ、最大180万戸が停電になりました。
しかし、わずか3日で復旧しています。
要は、電柱が損壊するほどの大規模災害であれば、停電復旧までに時間がかかりますし、送電線が切れる程度の災害であれば、停電復旧までにそれほど時間はかからないということです。
停電の復旧はどれくらいかかる?停電対策として必要なものは?
停電の復旧の目途は、停電の原因となっている災害の規模で決まります。
相手は自然災害ですから、私たちは自然災害に立ち向かえるだけの準備をしておく必要があるのです。
最後に、停電対策として必要なアイテムをいくつか紹介します。
太陽光発電や蓄電池
停電対策として、太陽光発電や蓄電池がおすすめです。
理由は、太陽光が出てさえくれれば発電が可能ですし、蓄電池を併用することで、太陽光発電が発電した電力を夜間も使用できるからです。
太陽光発電と蓄電池を同時導入しようとすると初期費用が200〜300万円ほどかかってしまいますが、今は補助金制度も充実しているので、ぜひ購入を前向きに検討してください。
ちなみに、太陽光発電と蓄電池は、非常時だけ恩恵を感じられるものではありません。
平常時には、電力会社からの買電が減って電気代を削減できるという恩恵を受けることが可能です。
さらに、導入から10年で元が取れるといわれているのも嬉しいポイント。
太陽光発電と蓄電池の両者を設置できる場所がある家庭は、購入をぜひ前向きに検討してみてください。
飲料水や非常食
飲料水や非常食も、停電対策として重要です。
とはいえ、家族全員分の飲料水や非常食を10日前後も確保するのは、お金の面でも保管場所の面でも無理がありますよね。
したがって、国や自治体からの支援が始まるとされている3日を目途に、家族分の飲料水や非常食を用意するのがベストです。
カセットコンロがあると、停電時でも温かい食べ物を胃に入れることができるのでおすすめです。
常備薬
停電対策として、常備薬も忘れてはなりません。
普段、服用している薬などは、常に持ち出せる範囲に置いておきましょう。
また、停電が発生すると、普段とは異なる環境で過ごすことになるので体調を崩しやすくなります。
できれば、風邪薬も一緒に防災グッズの中に入れておけると良いでしょう。
体調管理ができるもの
体調管理ができるものも、停電対策には必要です。
たとえば、以下のようなものは、防災グッズの中に必ず入れておきましょう。
- アルコールタイプのウェットティッシュ
- ノンアルコールタイプのウェットティッシュ
- 除菌スプレー
- 水いらずで手や歯を磨ける非常用アイテム
停電が発生すると、稀に断水が誘発するケースがあります。
したがって、停電と断水のダブルパンチを食らっても良いように、除菌できるアイテムや、手や口などを拭けるノンアルコールタイプのウェットティッシュも常備しておきましょう。
情報を得るためのアイテム
停電対策として、情報を得るためのアイテムも必要不可欠です。
具体的には、防災ラジオになります。
停電が発生すると、当然のごとくテレビは視聴できません。
また、スマホで情報を得ようとしても、状況によってはインターネットに接続ができず情報収集が困難な場合があります。
防災ラジオは、乾電池式・手回し式・ソーラー式など、家庭に合うタイプを選んで購入することが可能です。
防災ラジオとしての機能だけではなく、同時にライトを使えるものなど、プラスαの機能が付いたものを選ぶとより安心できるでしょう。
停電の復旧はどれくらい?10日前後の停電を覚悟して準備しておこう!
今回の記事では、停電の復旧にかかる時間や停電対策アイテムを紹介しました。
停電の復旧にかかる時間は、災害の規模によって異なります。
いつ大規模災害が起こっても良いように、予め十分な備えはしておきたいですね。
まずは、手軽にできる飲料水や非常食、体調管理ができるものや情報収集できるアイテムを揃え、余裕があったら太陽光発電や蓄電池の導入も前向きに検討してみてください。
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
無料お見積もりも承っております。見積もり依頼はこちら。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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