IHクッキングヒーターの寿命は?交換費用・長持ちのコツも解説!
豊富なグリル機能や便利なオート調理などで人気の「IHクッキングヒーター」ですが、高価なモデルも多いので「寿命」が気になる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、「IHクッキングヒーターの寿命」をテーマに、役立つ以下のポイントを解説していきます。
- IHクッキングヒーターの寿命の目安・修理や交換のタイミング
- IHクッキングヒーターの故障を見分ける「3つのサイン」
- IHクッキングヒーターの寿命を延ばす「5つの長持ちのコツ」
結論からいえば、IHクッキングヒーターは正しくお手入れしながら使えば「10年、15年」とガスコンロより長持ちさせることができます!
ガスコンロからの買い替えを迷っている方はもちろん、「最近IHの調子が悪い…」とお困りの方もぜひ記事の内容を参考にしてみてくださいね。
目次
IHクッキングヒーターの寿命は?修理・交換のおすすめ時期も解説!
まずはじめに、IHクッキングヒーターの平均的な寿命や、修理・交換のおすすめタイミングについて解説していきます。
【耐用年数】IHクッキングヒーターは「約7年〜15年」が寿命の目安
一般的なIHクッキングヒーターの寿命は「約7年〜15年」ほどが目安であり、種類によって以下のように分類できます。
種類 | 寿命の目安 |
据え置き型IHクッキングヒーター | 約10年〜15年 |
ビルトイン型IHクッキングヒーター | 約10年〜15年 |
卓上型IHクッキングヒーター | 約7年〜10年 |
IHクッキングヒーターは耐久性や機能が日々進化しているため、定期的なお手入れで長持ちさせれば、15年を過ぎても使い続けることは充分に可能です。
一方で、10年以上経過したモデルは修理の部品が手に入らないことが多く、故障したらもれなく交換することになります。
【修理の目安】購入してから「約3年〜4年」なら修理がオススメ
IHクッキングヒーターの購入価格にもよりますが、基本的には設置してから「約3年〜4年」のうちなら、故障は修理することをオススメします。
メーカーや施工業者に修理を依頼した場合の総費用は「約2万円〜6万円」くらいが相場ですので、部品が入手可能な限りは修理したほうが安いでしょう。
一方で、最近では「省エネ性能」に優れた新型モデルも続々リリースされており、多少出費が増えても買い替えたほうが経済メリットが大きい場合もあります。
IHクッキングヒーターの本体価格は「約3万円〜38万円」と非常に幅広いため一概には言えませんが、数年程度であれば修理したほうがお得なケースがほとんどです。
【交換の目安】「約8年〜10年」経ったら交換したほうがメリット大
IHクッキングヒーターの設置から「約8年〜10年」以上経過していたら、軽微な故障でも新品と交換したほうがメリットが大きいでしょう。
8年も経つと内部のパッキンや可動部分の消耗が進んでいるため、1か所を直しても他の部分がまた故障する可能性は充分にあるからです。
また、各メーカーには「交換部品の保持期限」が設けられており、ほとんどの会社が「約10年」を過ぎると修理自体が難しくなってしまいます。
10年を過ぎても販売店や施工業者がパーツを保有している可能性もありますが、探す手間を考えても交換してしまったほうがお得といえます。
IHクッキングヒーターの故障を見極める「3つのサイン」に要注意!
つづいて、IHクッキングヒーターが不具合を起こす際によくある「3つの故障サイン」をご紹介していきます。
【故障サイン①】温度調整がうまくいかない
「お湯が沸きにくい」「温度が安定しない」など、IHクッキングヒーターの温度調整がうまくいかないときは故障している可能性があります。
「設定した温度と実際の温度が違う」ケースは特に要注意。
突然高温になり、機器全体の故障につながる恐れもあるため、早めの修理がおすすめです。
また、温度調整が不安定だと調理に時間がかかりますので、そのぶん余計に電気代がかさんでしまうというデメリットもあります。
IHクッキングヒーターにとって温度調節は、家族の安全や料理の質を支える重要な要素です。
異変を放置せず、なるべく早くプロの点検を受けましょう。
【故障サイン②】グリル機能・オート調理機能の不調
各種ボタンの動作やグリル機能・オート調理機能などに不調が見つかった場合は、そのまま連鎖的にどんどん故障が広がる可能性があります。
精密部品も多いIHクッキングヒーターの内部は「水」や「塩分」などに弱く、汚れや吹きこぼれを放置すると意外とかんたんに壊れてしまいます。
特に、「オート調理の仕上がりがバラつく」ときには使用を控えて点検を依頼するべきです。
食材がムダになるだけでなく、異常加熱により重大なトラブルにつながることも。
「ボタンがひとつ調子が悪いだけだから」と放置せずに、その都度修理したほうが結果的に余計な出費を減らせるでしょう。
【故障サイン③】料理中・待機中に変な音が聞こえる
IHクッキングヒーターには内部の温度を下げるための「ファン」が付いており、調理後に回転音が持続するのは本来、問題ありません。
一方で、「待機中なのに異音がする」「ファンの音が大きすぎる」などの症状は正常とはいえず、故障のサインと判断して良いでしょう。
「カラカラ」「カタカタ」などの接触音が聞こえる場合は内部でパーツが破損し、あるべきでない場所に入り込んでしまっている場合もあります。
異音がしたまま使用を続けるのは危険ですので、メーカーや施工業者の点検を受け、早急に原因を突き止めましょう。
IHクッキングヒーターの寿命を延ばす「5つのコツ」を徹底解説!
さいごに、IHクッキングヒーターの寿命を最大限に延ばすために今すぐできる「5つのコツ」を順番に解説していきます。
【長持ちのコツ①】天板のガラスを割らないように注意する
IHクッキングヒーターの天板ガラスが割れると、誤って水をこぼしてしまった際に内部がショートする恐れがあります。
天板ガラスを割らないように、「鍋を移動するとき」や「フライパンを振るとき」には強くぶつけないように特に注意しましょう。
また、換気扇やフードを掃除するときに「天板の上に乗る」「過度に体重をかける」のもNGです。
めんどうでも脚立などを使って掃除してくださいね。
【長持ちのコツ②】各部が汚れたらすぐに拭き取る
天板や操作パネル、グリルの庫内などが料理中に汚れたときは、その都度こまめに拭き取ることで故障を予防することができます。
汚れを放置するとグリルに固着して不具合の原因になるほか、嫌なニオイが染み付いて取れなくなるなどさまざまなデメリットが発生します。
天板の「排気口」の汚れも放置は厳禁です。
取り外せる機種は外してお手入れし、外せない機種は説明書に従って定期的に掃除をしましょう。
【長持ちのコツ③】吹きこぼれないように工夫する
鍋から吹きこぼれてしまったお湯や料理がIHクッキングヒーターの内部に浸透すると、精密部品が故障してしまう可能性があります。
特に、塩分の強い料理が入り込むと金属パーツを腐食させることもあるため、「鍋の容量ギリギリまで作らない」など吹きこぼさない工夫が必要です。
万が一、吹きこぼれてしまった場合は「すばやく拭き取る」ことで被害を最低限に抑えられます。
麺類などを茹でるときには特に気をつけてくださいね。
【長持ちのコツ④】IH専用の鍋やフライパンを使用する
鉄やホーローなどの調理器具には、IH非対応でも加熱できてしまうものもありますが、トラブルに繋がる可能性が高いため必ずIH対応品を使いましょう。
たとえ加熱できたとしても温度調節がうまくいかない場合も多く、高温になりすぎて故障したり、最悪の場合火災の原因になってしまうことも。
「IH非対応の鍋を捨てるのはもったいない!」と無理して使用し続けると、機器が故障して余計にお金がかかるのでやめるべきです。
【長持ちのコツ⑤】グリルの「おそうじ機能(空焚き)」を活用する
「グリルおそうじ機能」や「空焚き機能」が搭載されている機種なら、約2か月〜3か月に一度は空焚きして庫内のトラブルを未然に防ぎましょう。
空焚き機能を使えば庫内に固着した「しつこい油汚れ」を焼き切ることができるため、金属パーツの腐食による故障の可能性を減らせます。
グリルのヒーター部分にソースなどが固着すると温度にムラができてしまうことも。
こまめな拭き取り掃除とあわせて、定期的な空焚きを習慣づけましょう。
【まとめ】IHクッキングヒーターの寿命は約10年!メンテで長く使おう
本記事でくわしく解説してきた「IHクッキングヒーターの寿命」についてのポイントを、以下にもう一度まとめていきます。
- 一般的なIHクッキングヒーターの寿命は「約7年〜15年」が目安
- 購入してから約3年〜4年なら、約2万円〜6万円で「修理」したほうがコスパが高い
- 8年以上経つと部品の保持期限が切れ、修理が難しくなるため「交換」がおすすめ
- 「温度調整が不安定」「異音」「一部機能の不調」などを発見したら修理・交換のサイン
- 「天板を割らない」「吹きこぼさない」「こまめな掃除」などでIH調理器の寿命は延ばせる
ガスコンロより高額になることが多いIHクッキングヒーターですが、こまめなメンテナンスを習慣化すれば10年、15年も長持ちします。
毎月の光熱費はガスコンロよりIHクッキングヒーターの方がはるかにお得ですので、ガス代が高騰し続ける今こそ設置を検討してみてくださいね!
リノベステーションでは多くのメーカーの蓄電池や太陽光発電を取り扱っております。
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この記事の監修者
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