エネカリ(東京ガス)の評判は?太陽光・蓄電池の初期費用0円リースのメリット・デメリットを徹底解説
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太陽光発電や蓄電池、エコキュートの導入を検討する際、数百万円にもなる初期費用が最大のネックとなりがちです。この課題を解決する選択肢として注目されているのが、東京ガスグループが提供する「エネカリ」です。
エネカリは、初期費用0円で最新の住宅設備を導入できるリース(サブスクリプション)サービスです。しかし、「本当に得なのか?」「契約期間や総支払額はどうなのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、住宅設備領域の専門ライターが、エネカリのサービス内容、メリット・デメリット、そして購入やローンとの違いについて、中立的な立場で詳しく解説します。
- エネカリとは: 東京ガスグループが提供する住宅設備のリースサービス。太陽光発電、蓄電池、エコキュートなどが対象。
- 最大のメリット: 初期費用(機器代・工事費)が0円で、契約期間中のメンテナンスや修理費用も月額料金に含まれる。
- 最大の注意点: 総支払額が購入より割高になる可能性、原則として中途解約ができない(高額な違約金)、契約終了まで所有権がない点。
エネカリがご自身の家庭にとって最適な選択肢か、購入やローンと比較しながら判断する材料にしてください。
目次
エネカリとは? 東京ガスが提供する住宅設備リースサービス
「エネカリ」は、東京ガスリース株式会社(東京ガスグループ)が提供する、家庭用住宅設備のリースサービス(サブスクリプション)の総称です。高額な初期費用がかかる省エネ設備を、月々定額のリース料金で利用できる仕組みを提供しています。
エネカリの仕組み
エネカリの基本的な仕組みは「リース契約」です。利用者は、機器を購入するのではなく、リース会社(東京ガスリース)から定められた期間(主に10年または15年)借り受けて使用します。
- 申し込み・審査: 利用者が希望する設備を選び、申し込みます。リース会社による審査が行われます。
- 契約・設置工事: 審査通過後、契約を締結。提携する工事店が設備を設置します。この際、利用者が支払う初期費用は原則0円です。
- 利用開始(リース料支払い): 設備の利用を開始し、毎月定められたリース料金を支払います。
- 契約期間終了: 契約期間(10年または15年)が満了すると、「無償譲渡」「再リース(契約延長)」「機器の返却」のいずれかを選択します(※契約プランにより異なります)。
対象となる主な住宅設備
エネカリは多様な住宅設備に対応していますが、特に太陽光発電、蓄電池、エコキュートといった高額な省エネ設備が中心となっています。
- 太陽光発電システム: 屋根に設置する太陽光パネルとパワーコンディショナなど。
- 家庭用蓄電池: 太陽光発電と連携するタイプや、単体で導入するタイプ。
- V2H(Vehicle to Home): 電気自動車(EV)のバッテリーを家庭用電源として利用する機器。
- エコキュート(自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機): 大気の熱を利用してお湯を沸かす高効率給湯器。
- ハイブリッド給湯器(エコワンなど): ガスと電気(ヒートポンプ)の良いところを組み合わせた給湯器。
- その他、エネファーム(家庭用燃料電池)や乾太くん(ガス衣類乾燥機)なども対象となる場合があります。
章のまとめ:エネカリは、東京ガスグループが提供する住宅設備のリースサービスです。初期費用0円で太陽光発電や蓄電池などを導入でき、月額料金を支払って利用します。
エネカリの主なメリット(利点)
エネカリが選ばれる最大の理由は、初期費用の負担をなくし、かつ利用期間中の安心を提供する点にあります。具体的なメリットを3つの側面に分けて解説します。
1. 初期費用0円で最新設備を導入可能
最大のメリットは、初期費用が原則0円であることです。
通常、太陽光発電システムや蓄電池を導入する場合、機器代金と工事費用を合わせて数百万円単位の初期投資が必要です。エネカリでは、これらの費用がすべて月額のリース料金に分割されるため、まとまった資金がなくてもすぐに最新の省エネ設備を導入できます。
2. 契約期間中の修理・メンテナンス費用が原則無料
家電製品や住宅設備には故障がつきものですが、エネカリは契約期間中の「動産総合保険」や「メーカー保証(延長保証含む)」が自動付帯しています。
これにより、万が一の故障やトラブルが発生した場合でも、修理費用や交換費用は原則としてリース会社(東京ガスリース)の負担となります。利用者(お客様)は、予期せぬ出費を心配することなく設備を使い続けることができます。
※ただし、利用者の故意・過失による故障や、天災(プランによる)の一部は対象外となる場合があります。契約内容の確認は必須です。
3. 太陽光発電の売電収入は利用者が得られる
太陽光発電システムをエネカリで導入した場合、発電した電気のうち、自家消費して余った分の電気は電力会社に売電できます。
この売電収入は、リース料金の支払いとは関係なく、全額利用者が受け取ることができます(※PPAモデルとは異なる点です)。リース料金の支払いの一部に充てることで、実質的な負担感を軽減することが可能です。
章のまとめ:エネカリのメリットは「初期費用0円」「期間中の修理保証」「売電収入の獲得」の3点です。特に初期投資を抑えたい、故障時の出費をなくしたいというニーズに強く応えるサービスです。
エネカリのデメリットと契約時の注意点
初期費用0円という大きなメリットがある一方で、エネカリ(リース契約)には特有のデメリットや注意すべき点が存在します。契約後に後悔しないよう、必ず以下の点を理解・納得した上で判断してください。
1. 総支払額は購入(一括・ローン)より割高になる可能性
最も重要な注意点です。リース料金には、機器代金や工事費に加え、リース会社の金利・手数料、保険料、固定資産税などが含まれています。
そのため、契約期間(10年または15年)で支払うリース料金の総額は、自己資金で一括購入したり、低金利のソーラーローンを組んだりする場合と比較して、割高になるのが一般的です。
「初期費用0円」の代わりに、リース会社の手数料を上乗せして分割払いしている、と理解するのが適切です。
2. 原則として中途解約ができない(高額な違約金)
エネカリは10年または15年という長期契約です。この期間中に、利用者の都合で中途解約することは原則として認められていません。
もし、引っ越しや家の売却などでやむを得ず解約する場合、残りのリース期間分の料金に相当する高額な「リース損害金(違約金)」を一括で支払う必要があります。これは、ソーラーローンの残債を一括返済するのと似ていますが、手数料が含まれる分、より負担が大きくなる可能性があります。
3. 契約期間終了まで所有権がない
リース契約であるため、契約期間が満了するまで、設置した設備の所有権はリース会社(東京ガスリース)にあります。利用者はあくまで「借りている」立場です。
これにより、設備の処分や移設を自由に行うことはできません。また、家の売却時には、リース契約の残債処理や、購入者への契約引き継ぎなど、複雑な手続きが必要になる場合があります。
4. 契約終了後の扱い(無償譲渡か否か)
契約プランによりますが、10年や15年のリース期間が終了した後、設備の扱いは主に以下のパターンに分かれます。
- 無償譲渡: 契約満了後、利用者に所有権が移転されます。
- 買取: 利用者が残価(設定されている場合)を支払うことで買い取ることができます。
- 再リース: 割安なリース料金で契約を延長します。
- 返却: リース会社が設備を撤去します(撤去費用が発生する場合あり)。
多くのプランでは「無償譲渡」が前提となっていますが、契約時に「契約終了後はどうなるのか」を明確に確認しておく必要があります。
章のまとめ:エネカリのデメリットは「総支払額が割高になる可能性」「中途解約不可(高額な違約金)」「所有権がない」点です。長期的な視点でのコストと契約条件の拘束を理解することが不可欠です。
リース契約の総支払額や所有権のデメリットを知り、やはり「購入」を軸に検討したいと思われたかもしれません。迷ったら、まずは無料で「太陽光発電の基礎知識 E-BOOK」を読み、太陽光発電の仕組みや採算性の基本を再確認しておくと判断がしやすくなります。 ※発電量や経済効果は、設置条件や電力プランにより異なります。
エネカリ(リース)と購入(一括・ローン)の比較
太陽光発電や蓄電池を導入するには、エネカリ(リース)以外にも、自己資金での「一括購入」や、金融機関の「ソーラーローン」を利用する方法があります。どの方法がご自身の状況に最適か、評価軸を設けて比較します。
前提として、「一括購入」は補助金を活用し、「ローン」は一般的なソーラーローン(金利1.5%〜2.5%程度)を想定しています。
| 導入方法 | 初期費用 | 総支払額(目安) | 所有権 | メンテ・修理 |
|---|---|---|---|---|
| 一括購入(補助金利用) | 高額(数百万円) ※補助金で軽減可 | 最も安価 (本体価格のみ) | 契約時から本人 | 自己負担 (メーカー保証期間内は無償) |
| ソーラーローン | 0円または少額 | 中程度 (本体価格+金利) | 契約時から本人 (※完済まで担保設定の場合あり) | 自己負担 (メーカー保証期間内は無償) |
| エネカリ(リース) | 0円 | 割高 (本体+金利+手数料+保険料) | リース会社 (期間終了後に譲渡) | リース会社負担 (契約期間中) |
それぞれの方法が向いている人
上記の比較から、それぞれ以下のような人に向いていると考えられます。
- 一括購入が向いている人
-
- まとまった自己資金(キャッシュ)に余裕がある人。
- 総支払額を最も抑えたい人。
- 補助金を最大限活用したい人。
- 所有権を最初から持ちたい人。
- ソーラーローンが向いている人
-
- 初期費用は抑えたいが、総支払額もリースよりは安くしたい人。
- 所有権を最初から(または早期に)持ちたい人。
- 低金利のローン(提携ローンや住宅ローンなど)を見つけられる人。
- エネカリ(リース)が向いている人
-
- とにかく初期費用を0円にしたい人。
- 手元の現金を残しておきたい人(教育費や他の投資など)。
- 故障時の修理費用など、突発的な出費のリスクを避けたい人。
- メンテナンスの手続きなどを一任したい人。
- 総支払額が割高になることを許容できる人。
章のまとめ:総支払額の安さを最優先するなら「一括購入」、初期費用0円とメンテナンスの安心感を最優先するなら「エネカリ(リース)」、その中間が「ソーラーローン」という位置づけになります。
エネカリに関するよくある質問(FAQ)
Q1. エネカリの月額料金の目安は?
エネカリの月額リース料金は、導入する機器(太陽光の容量kW、蓄電池の容量kWh、エコキュートの機種など)や、契約期間(10年または15年)によって大きく変動します。
あくまで一例ですが、太陽光発電システム(例:4kW〜5kW)と蓄電池(例:5kWh〜7kWh)をセットで15年リースする場合、月額1万円台後半〜3万円程度が目安となるケースが多いようです。エコキュート単体の場合は、月額数千円からとなります。
※正確な金額は、設置条件や選択する機種に基づいた見積もりが必要です。
Q2. エネカリの契約期間終了後はどうなりますか?
契約プランによって異なりますが、多くのプランでは契約期間(10年または15年)満了後、設備が無償で利用者に譲渡されます。
ただし、プランによっては「再リース(契約延長)」や「リース会社による撤去(有償または無償)」が選択肢となる場合もあります。契約時に、満了時の条件が「無償譲渡」であることを必ず確認してください。
※無償譲渡された後は、設備の所有権は利用者に移りますが、それ以降の修理・メンテナンスは自己負担となります。
Q3. エネカリは途中で解約できますか?
原則として、中途解約はできません。
リース契約は、金融商品におけるローン契約と同様に、長期の支払いコミットメントです。引っ越しや家の売却など、やむを得ない事情で解約が必要となった場合は、「リース損害金(違約金)」を一括で支払う必要があります。これは、残りのリース料金総額に相当する高額な費用となるため、契約は慎重に行う必要があります。
出典:エネカリの各プラン重要事項説明書(要確認)
Q4. エネカリ利用時に補助金は併用できますか?
補助金の種類によります。国や自治体の補助金制度の中には、「リース(エネカリ含む)」での導入も対象となる場合があります。
ただし、補助金制度の多くは「設備の所有者(購入者)」を申請者としているため、リース会社(東京ガスリース)が補助金を受け取り、その分をリース料金に反映(割引)する形が一般的です。利用者が直接補助金を受け取ることは難しいケースが多いです。
※補助金の適用可否や方法は、制度の要綱とエネカリのプランによって異なります。必ず契約前に確認してください。
出典:一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)(補助金執行団体)
Q5. 太陽光発電の売電収入はどうなりますか?
エネカリ(リース契約)の場合、発電した電気は設備の利用者(お客様)のものとなります。そのため、自家消費した後の余剰電力の売電収入は、全額利用者が受け取ることができます。
これは、初期費用0円の他のモデル、例えば「PPA(第三者所有モデル)」との大きな違いです。PPAでは、設備の所有者(PPA事業者)が売電収入を得る(または自家消費分を買い取る)のが一般的ですが、エネカリ(リース)では売電収入が利用者のメリットとなります。
この記事の監修者

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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