太陽光パネルの廃棄費用はいくらかかる?活用法も紹介!
太陽光発電システムの廃棄には、産業用や住宅用を問わずに廃棄費用が必要になります。
今回は、産業用と住宅用の太陽光発電システムの廃棄費用や、廃棄の際の注意点を解説します。
記事の最後には、太陽光発電システムを廃棄する前に活用する方法を紹介していますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
太陽光パネルは産業用廃棄物として捨てる必要がある!
太陽光発電システムは、取り外したからといって簡単に捨てることができるものではありません。
太陽光発電システムには有害物質が含まれている場合があり、産業廃棄物として適切に廃棄する必要があります。
産業廃棄物は個人で捨てることはできません。
太陽光発電システムに限らず、産業廃棄物を廃棄したい時には、取り外し作業を依頼する会社などに廃棄をお願いする形になることが一般的です。
太陽光発電システムの廃棄に必要な費用項目は主に5つ!
太陽光発電システムを廃棄するのに必要な費用項目は主に5つです。
産業用と住宅用で廃棄費用が大きく異なるので注意しましょう。
また、容量の大きい太陽光発電システムを廃棄するほど、廃棄費用が高くなるので注意が必要です。
① 足場代
屋根に設置してある太陽光パネルや周辺設備の取り外しのためには、足場をかけなければいけません。
足場をかけるのに必要な費用は、1㎡1,000円前後(1日あたり)です。
広く足場をかける場合には、足場代が高くなってしまうので注意が必要です。
② 解体費用
設置してある太陽光発電システムを解体するための解体費用は、10万円から15万円程度です。
解体費用とは、太陽光パネルやパワコンなどの周辺設備を取り外す際の人件費や作業代のことを指します。
自然災害などで太陽光パネルが破損している場合には、廃棄業者に必ず伝えておきましょう。
もし、作業員が気づかず触ってしまった場合、思わぬトラブルや事故に発展しかねません。
③ 太陽光パネルの廃棄費用
太陽光パネルの廃棄費用は、パネルの枚数によって異なります。
また、業者によっても太陽光パネルの廃棄費用が異なるので、事前に見積もりを取って確認しておくと安心です。
④ 屋根の補修費用
太陽光パネルが設置してあった架台を取り外した後、そのまま家に住む場合には、屋根の補修費用が必要になります。
再度太陽光パネルを設置する場合には、屋根の補修費用ではなく、太陽光パネルの導入費用が必要です。
架台を取り外した後、屋根が破損してしまっている場合には、放置すると雨漏りなどのトラブルの原因となってしまう可能性があります。
⑤ 運搬費用
廃棄する太陽光パネルを運搬する距離によって、運搬費用が必要になります。
運搬費用も業者によって異なるので、必ず事前に見積もりをチェックしておきましょう。
住宅用太陽光発電システムの廃棄費用相場は?
住宅用の太陽光発電システムを廃棄する場合の費用は、10万円から数十万円程度です。
屋根の補修が必要な場合や、太陽光パネルの枚数が多い場合には、100万円以上の費用が必要になってしまうケースもあります。
しかし、費用を抑えたいからといって、安すぎる業者に取り外しや廃棄をお願いするのはおすすめできません。
太陽光パネルの取り外しには、電気工事や屋根の補修が含まれるので、必ず信頼できる業者にお願いしましょう。
産業用太陽光パネルは2022年から廃棄費用の積立が義務化!
2023年現在、産業用太陽光発電システム売電価格には、廃棄費用が含まれています。FIT制度が開始された2012年から、太陽光発電システムの廃棄費用の積立に関する積み立て義務がありました。
しかし、実際に積立をしている業者が少なかったことから、2022年に積立が半強制的に行われることになりました。
産業用太陽光パネルの廃棄には1kWあたり2万円程度
産業用太陽光発電システムの廃棄費用は、1kWあたり2万円程度が相場です。
10kWの太陽光発電システムで20万円程度、50kWの太陽光発電システムで100万円程度の廃棄費用が必要になる計算です。
太陽光パネルを廃棄した後に注意が必要な点も!
太陽光発電システムを廃棄した後の注意点は、屋根・雨漏り・土地に関することです。
太陽光パネルや周辺設備を廃棄する前に、屋根の補修や土地をどうするかを決めておくと安心でしょう。
注意点① 屋根の補修
太陽光発電システムを廃棄した後、再度太陽光発電システムを取り付ける予定がない場合には、屋根の補修は必ずしておきましょう。
太陽光パネル取り外し後の屋根の補修は、屋根の素材や補修範囲によって異なります。
屋根の素材によっては、屋根の補修だけで100万円前後の費用が必要になるので、必ず事前に屋根の補修費用を確認しておきましょう。
住宅の太陽光パネルを取り外した後、中古住宅として販売する場合であっても屋根の補修は必要です。
屋根の補修をせず住宅を販売してしまった場合、トラブルになってしまう可能性が高いので注意しましょう。
注意点② 雨漏りが起きてないか等のチェック
屋根の上の太陽光発電システムを取り外した場合、雨漏りが起きていないかチェックしましょう。
また、屋根に破損が起こっていないかなども合わせて確認できると安心です。
破損や雨漏りが起きた場合には、太陽光発電システムの取り外しや廃棄を頼んだ業者へすぐに連絡しましょう。
注意点③ 土地をどうするか?
土地の上にそのまま太陽光パネルを載せている場合、太陽光パネル廃棄後に土地をどうするかを決めなければいけません。
更地のまま土地を残しておく場合には、固定資産税が高くなってしまう可能性があるので注意しましょう。
【廃棄前にチェック】太陽光パネルの活用法はある?
最後に、太陽光発電システムを廃棄する前にできる活用方法を紹介します。
太陽光発電システムを有効活用するためにも、破損していないのであれば活用方法を探すことがおすすめです。
近年、燃料費の高騰などから電気代が高騰しています。
電気代をなるべく抑えるためにも、使える太陽光発電システムは使い続けた方が安心です。
活用法① リユース&リサイクル
使用済みの太陽光発電システムは、リユースやリサイクルすることが可能です。
太陽光パネルだけではなく、パワコンなどの周辺設備もリユースすることができるので、買取業者に相談してみましょう。
また、太陽光パネルをリサイクルしてくれる業者も存在します。
太陽光パネルをリサイクルできる業者は限られているので、自分でリサイクル可能な業者を探す必要があります。
活用法② 自家消費
まだ使用できる太陽光発電システムの場合、発電した電気を売電ではなく自家消費に回すことが可能です。
自家消費することで、月々の光熱費が安くなります。
FITが終わったからといって太陽光発電システムを取り外すのではなく、なるべく長く使用することでエコにも繋がるでしょう。
活用法③ 非常用電源
停電が起こった時などに備えて、太陽光発電システムを残しておくのも良いでしょう。
太陽光発電システムを活用することで、長期的な停電が起こっても、発電した電気を使うことができます。
太陽光パネルの廃棄費用は高い!廃棄前に有効活用を!
今回は、太陽光発電システムの廃棄費用について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
太陽光発電システムの廃棄には、10万円以上の費用が必要になります。
産業用・住宅用問わず、廃棄費用を自分で積み立てておくと安心です。
また、太陽光発電システムの廃棄したいと思ったら、必ず見積もりを取り、何にいくらかかっているのかを確認することが大切です。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
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