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マンションで蓄電池は設置できる?おすすめの蓄電池を紹介!

2024年01月04日更新

「非常時の停電に備えたい!」

そう考えている人にとって有力な選択肢となるのが蓄電池です。

一戸建てであれば、費用と設置場所があれば蓄電池が設置できます。

しかし、マンションに住んでいると簡単に設置するわけにもいきません。

今回はマンションで蓄電池が設置できるかをテーマに、設置できる蓄電池のタイプや具体的な機種、マンションで蓄電池を設置するメリット、設置時の注意点などについてまとめます。

マンションで蓄電池は設置できるか?

マンションで蓄電池は設置できるのでしょうか。
結論を言えば、大きな蓄電池の設置は困難です。
その理由と、マンションでも設置できる蓄電池のタイプについてまとめます。

大きな蓄電池の設置は難しい

一般的に、マンションで蓄電池を設置するのは困難とされます。

その理由は以下の2つです。

  • 設置時の騒音
  • 原状回復ができない

蓄電池の設置には大きな騒音が伴います

一戸建てとは違いすぐそばに隣人がいるマンションのような環境では、工事が入ると上下左右に音が響き、近隣に迷惑が掛かってしまいます。
事前に騒音が発生しそうな場所と交渉することもできますが、かなり手間がかかります。

原状回復も大きな障害です。
原状回復とは賃貸契約で登場する言葉の一つで、入居前のもとの状態に戻すというものです。
経年劣化する壁紙や床などの原状回復義務はありませんが、入居者の故意や過失で建物を傷つけたとき、原状回復の対象となります。

蓄電池が大きいほど重量がかさむため、床や壁に傷やへこみなどをつけてしまいます。
場合によっては転居時に高額の原状回復費を求められますので、賃貸マンションで大きな蓄電池を設置するのは困難です。

分譲マンションの場合は原状回復の義務はないので、大きな蓄電池でも設置可能です。
ただ、工事の騒音も併せて考えると、周辺住民の理解が得られてから設置したほうがよいといえます。

非系統連系型やポータブル型なら設置可能

マンションで大きな蓄電池の設置をするには色々な障害を乗り越えなければなりません。
しかし、比較的小型の蓄電池であれば設置可能です。

 

系統連系型

非連携型(定置)

非連携型(ポータブル)

売電

できる

できない

できない

設置

定置

定置

移動できる

容量

4~16kw

1~5kw

1kw前後

価格

150~350万円

130万円以内

10万円以下

蓄電池には売電も可能な系統連系型と売電ができない非連携型(スタンドアロン型)の2種類があります。
マンションに設置できるのは非連携型の2種類です。

非常時に必要最低限の電力(スマホの充電など)をするのであればポータブルで十分です。
しかし、停電時に家電を動かしたいのであれば、非連携型でも定置型を選択したほうがよいでしょう。

マンションでも設置できる蓄電池

マンションで設置できる蓄電池にはどのようなものがあるのでしょうか。

今回は3つの蓄電池を紹介します。

パナソニック「LJSF35」

1つ目はパナソニックの「LJSF35」です。
緊急時の電源確保を想定した蓄電池で、震度6強クラスの地震にも対応しています。
アダプターがなくても充電できるUSBコンセントがあるので、スマートフォンの充電にも便利です。

蓄電容量は3.5kWhで必要最小限の家電を動かすには十分な容量です。
また、深夜料金に合わせて充電するよう設定できるので経済的メリットもあります。

住友電工 「POWER DEPO Ⅳ」

2つ目は住友電工のPOWER DEPO Ⅳ」です。
蓄電池のサイズがコンパクトで、他社製品より一回り小さいのが特徴です。
当然、重さも少し軽くなりますのでマンションで設置するのに向いている機種だといえます。

必要に応じて増設できるのも魅力です。
小型・軽量ではあるものの、容量が3.3kwと少し小さいというのがPOWER DEPO Ⅳの弱点ですが、2台に増設することで容量を6.6kwまで増やせます

エリーパワー 「POWER YIILE 3」

3つ目はエリーパワーの「POWER YIILE 3」です。
エリーパワーは高い安全性を追求する国産蓄電池メーカーです。
エリーパワー蓄電池の特徴は高い安全性と耐久性
事故の少なさと電池寿命の長さに定評があります。

POWER YIILE 3は軽量・小型で工事が不要というまさにマンション向きのメリットを持っています。
静音設計のため、稼働音が静かであることも大きな特徴です。
蓄電池の容量は2.5kwhと小さめですが、最低限の家電を非常時に稼働させる容量としては十分といえるでしょう。

マンションで蓄電池を利用するメリット

マンションで蓄電池を利用するメリットは次の2つです。

  • 電気料金を節約できる
  • 災害時に電気を使用できる

電気料金のプランによっては、夜間・深夜の電力料金が安くなるプランがあります。
こうしたプランを利用して夜間に蓄電池に充電し、昼間に電力を使用するという方法があります。
ただし、昼間に多くの電力を使う人の場合は、かえって割高になる可能性があるので、自分のライフスタイルに合っているか確認したほうがよいでしょう。

災害時に電気を利用できるのは蓄電池の大きなメリットです。
災害発生時にスマートフォンやラジオ、テレビで情報収集するための電力として有効活用できます。

また、短時間であれば冷蔵庫を動かすこともできますので、食料保存という点でも役立ちます。

マンションで蓄電池を導入する際の注意点

マンションでも設置できる蓄電池があることがわかりました。

しかし、導入する前に注意すべき点が2つありますので解説します。

設置前に管理会社や大家に相談する

1つ目は設置前に管理会社や大家に相談することです。

系統連系型のような大規模な工事が必要なくても、蓄電池はそれなりに重く、床にダメージを与える可能性があります。

工事の業者が入ることで周辺住民が驚く可能性もあります。

いきなり購入・設置と話を進める前に、管理会社や大家と相談したほうがよいでしょう。

騒音に注意

2つ目は騒音に注意することです。

蓄電池を稼働させるとわずかではありますが駆動音がします。

マンションの苦情の多くを占めているのが音に関することであることから、騒音対策は無視できない要素です。

最近はどの会社も音が静かであることをうたっていますので、以前よりも心配しなくてよいかもしれません。

もし、駆動音が心配であれば蓄電池の販売店で蓄電池が稼働しているときの音を聞かせてもらうよう相談してもよいでしょう。

まとめ

今回はマンションで蓄電池が設置できるか、マンションでおすすめの蓄電池はどれかといった内容を中心にまとめました。

蓄電池は停電時の備えとして非常に有効ですが、マンションであれば設置できる機種が限られます。

大きさや重さなどの観点で見ると、パナソニックの「LJSF35」、住友電工の「POWER DEPO Ⅳ」、エリーパワーの「POWER YIILE 3」がおすすめです。

設置を決めたら、マンションの管理会社や大家と相談し、蓄電池が設置可能かしっかりと確認したほうがよいでしょう。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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