戸建て住宅の夏・冬の電気代は?平均額より高い理由や節電法を紹介
戸建ての電気代の平均や夏・冬場の電気代が気になっていませんか?
戸建て住宅は集合住宅より高額ですが、紹介する節約法を試すだけで光熱費を削減できます。
本記事では、世帯人数や季節別の電気代の平均額や節電対策を解説していきます。
目次
戸建て住宅【世帯人数別】の電気代の平均額は?
「CO・OP 電気ガス料金調査」によると、戸建ての電気代の平均は8,546円です。
世帯人数別に分けると電気代の平均額は、下記の通りになります。
世帯人数別 | 電気代の平均額 | 電気代の差額 |
1人世帯 | 6,808円 | 0円 |
2人世帯 | 11,307円 | +4,499円 |
3人世帯 | 13,157円 | +1,850円 |
4人世帯 | 13,948円 | +791円 |
5人世帯 | 15,474円 | +1,526円 |
6人世帯 | 17,869円 | +2,395円 |
(2022年 家計調査 単身世帯 、2022年 家計調査 2人以上の世帯)
1人世帯と2人世帯の差額がもっとも高く、4,499円もの差がありました。
家族人数が増えるごとにアンペア数や使用量が上がるため、電気代が高くなることが分かりますね。
戸建て住宅【夏場・冬場】の電気代の平均額は?
夏場と冬場の平均額をまとめてみたところ、冬場の方が電気代が高いことが分かります。
冬場は外気温との差が大きい分、使用する電力量が多くなるので電気代が高くつきます。
【夏場】
1人世帯の電気代の平均額 | 2人世帯の平均電気代 | 3人世帯の平均電気代 | 4人世帯の平均電気代 | 5人世帯の平均電気代 | 6人世帯の平均電気代 | |
---|---|---|---|---|---|---|
7~9月の平均電気代 | 6,418円 | 10,446円 | 12,062円 | 12,922円 | 14,038円 | 15,874円 |
【冬場】
1人世帯の電気代の平均額 | 2人世帯の平均電気代 | 3人世帯の平均電気代 | 4人世帯の平均電気代 | 5人世帯の平均電気代 | 6人世帯の平均電気代 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1~12月の平均電気代 | 7,749円 | 13,216円 | 15,320円 | 16,286円 | 18,467円 | 21,186円 |
(引用元:2022年 家計調査 平均)
戸建て住宅の電気代が平均より高くなる理由や原因
戸建ての電気代が高くなる原因について解説していきます。
集合住宅との違いについても解説していますのでご覧ください。
部屋数が多くなると電気使用量も増加
部屋数が多いとエアコンや照明などの設置も増えるため、電気代が上がります。
1部屋あたりの使用時間が増えるほど、毎月の電気代は2倍・3倍と高くなるからです。
消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 1ヵ月の電気代(1日5時間の使用) | ||
エアコン(6畳用) | 555~570W | 15円 | 2,250円 | |
テレビ(32型) | 56W | 7円 | 1,050円 | |
照明(6畳用) | 74W | 10円 | 1,500円 |
また、集合住宅よりも天井が高い場合もあり、空間の広さも電気代がかかる原因としていえるでしょう。
アンペア数が高いほど基本料金も上がる
アンペア数が高くなるほど基本料金は、150円〜300円ほど上がります。
東京電力は4月より基本料金が、10円〜50円ほど値上がりしたので電気代が高くなってしまった理由だといえます。
基本料金 | |
10A | 約295円 |
15A | 約443円 |
20A | 約590円 |
30A | 約886円 |
40A | 約1,181円 |
50A | 約1,476円 |
60A | 約1,771円 |
集合住宅に比べて断熱性や気密性が低い
集合住宅は、上下左右に部屋に囲まれていたり、鉄筋コンクリートで囲まれていたりと、外気と接する面積が少なく、戸建てよりも断熱性や気密性が高いです。
断熱性や気密性が低いと、外気が部屋に入りやすくなり、室内の空気が逃げてしまうため電気代が高くなりやすいのです。
戸建て住宅の電気代が平均より高いのをおさえる節電方法
戸建て住宅の電気代を抑える方法を3つ紹介します。
節電意識をアップさせることで、電気代が今よりも安くなるでしょう。
節電効果が高い家電に買い替える
「一般社団法人 家電製品協会」によると、10年前の家電製品から省エネタイプに買い替えるだけで年間の電気代を大幅に節約できます。
いつも通りの使用でも、しっかり節約できるので節約対策に大きなメリットがあります。
電化製品 | 10年前→省エネに買い替え(年間の節約額) |
照明 | 1,840~2,510円 |
テレビ(32型・40型) | 680〜1,650円 |
エアコン | 2,920円 |
電力会社を変更してみる
大手電力プランから新電力に乗り換えるのも大きな節約対策になります。
新電力会社によっては、基本料金なしで利用できたり、ポイントの付与や特典などが受けられたりとお得に電気代の節約ができます。
また、大手電力と電気の質は変わらないため、安心して利用できるでしょう。
太陽光発電で断熱性を高め節電や売電を始めてみる
太陽光発電を屋根上に乗せるだけで、直射日光を防ぎつつ売電収入も得られます。
真夏でも天井面の温度を防ぎ、室内の温度を下げるのに効果的です。
発電した電力は、自家消費に回せたり、余った電気は売電できたりと電気代の高騰対策になります。
戸建て住宅の電気代が太陽光発電でおさえられるメリット
戸建て住宅は、太陽光発電を屋根に乗せて自家発電が可能です。
集合住宅と違って屋根の上に太陽光発電を乗せられるため、自家発電・自家消費が自由にできるメリットがあります。
そこで、戸建て住宅に太陽光発電を載せる大きなメリットを3つ紹介します。
直射日光の影響を受けず断熱効果が高くなる
太陽光発電を屋根上に乗せるだけで、天井の熱を防げるため、夏場や冬場の電気代の節約につながります。
「環境省」のデータによると、太陽光発電と断熱材を組み合わせることにより日射の遮蔽効果が高まると発表しています。
夏場は涼しく冬場は温かくなるので、エアコンの設定温度を下げても快適です。
設定温度を1℃下げるごとに、約10%の消費電力を削減できるので、電気代の節約に貢献できます。
電気代の節約や売電収入が得られる
太陽パネルを導入した場合、下記の条件でどれくらい元がとれるのか計算してみました。
- 太陽パネル:5kW
- 発電量:5,398kWh
- エリア:東京都練馬区
- 世帯人数:4人家族
- 1ヵ月の電気代:13,157円
- 屋根の向き:南向き
1年間の売電収入 | 1年間の節約電気料金 | 1年間の合計 (売電収入+節約電気料金) | 10年間の合計 (売電収入+節約電気料金) |
53,890 | 116,030 | 169,920円 | 1,214,190円 |
1ヵ月あたりの電気節約料金は9,669円、売電収入は4,491円、両者を足すとおよそ14,160円の節約になるので、電気代をほぼタダにすることができます。
節電料金や売電収入は、太陽パネルの発電効率や日射量、屋根の向きなどで発電や売電収入は変わるため、おおよその目安として参考にしてみてくださいね。
昼間の余剰電力を蓄電池に貯めて夜間に使用できる
蓄電池との組み合わせで、発電して余った電力を貯めることが可能です。
昼間に発電した電力を蓄電池に貯めることで、夜間や明け方に電気をタダで利用できるので電気代の節約に大きなメリットがあります。
また、曇りや雨の日で発電量が低い場合も、蓄電池があれば割安な電気料金で充電できるので翌日に使う電力に困らずにすみます。
蓄電池との組み合わせは、お得な電気料金で利用できたり、発電時の電力の無駄を減らしたりするのに期待ができる組み合わせだといえます。
戸建ての電気代は節約できる!【太陽光パネルの設置に最適】
今回は戸建て住宅の世帯人数・季節の電気代、高くなる理由について解説しました。
電気代の高騰によって、家計の負担は大きくなりますよね。
電気代の値上がりは避けてとおれないため、ひとり一人が節約意識をつけるのが大切です。
最後に紹介した太陽光発電は、電気代の高騰に大きく貢献してくれるため、戸建て住宅の方に1番おすすめしたい方法です。
導入費用の一部は補助金を活用できる場合もあり、負担額を減らせるためぜひ検討してみてくださいね。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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