エコキュートが壊れた!?水は出るけどお湯が出ない!原因と対処法
いつも通り使用していた機器が突然故障。
突然起きる機械の故障でビックリした経験はありませんか?
長期間使用するエコキュートのような機器でも、突然のトラブルに見舞われることがあります。
今回はこうしたトラブルのうち、水は出るけれどもお湯が出ない4つの理由と対処法などについて徹底解説します。
目次
エコキュートでお湯が出ないのはナゼ?
よくあるトラブルとして「お湯が出ない」「水圧が弱い」「お湯の温度が安定しない」といったことがありますが、「水は出るけれどもお湯が出ない」といったトラブルもよく聞きます。
どうして、水は出るのにお湯は出ないのでしょうか。
タンク湯切れの状態だから
最初に考えなければならないのはタンクの湯切れです。
一般的なエコキュートは夜間にお湯を沸かして昼に使います。
昼の使用量が多ければ、温めたお湯を使い切ってしまうことがあり、そうなるとお湯ではなく水しか出なくなります。
湯切れが原因かどうか判断するには、タンク内の湯量を確認しなければなりません。
湯量が0または0付近になっていたら、お湯の使い過ぎで湯切れを起こしたせいだと判断できます。
給水ストレーナーが詰まっているから
タンクにゴミが入らないようにするフィルターの部品を給水ストレーナーといいます。
ここにゴミが詰まってしまうと、お湯の出が悪くなってしまうことがあります。
タンク内が湯切れしてないときは給水ストレーナーのゴミを掃除し、目詰まりを解消するとお湯が出やすくなります。
給水ストレーナーの掃除方法は機種ごと異なりますので、掃除をする前に説明書をしっかり確認してから行いましょう。
寒冷地で配管が凍結しているから
貯湯タンクに貯まったお湯を通す配管が凍結していると、お湯を出せなくなります。
寒冷地であれば室内の配管が凍ってしまうこともあります。
前日までトラブルがなかったのに、よく冷えた朝にお湯が出ないときは凍結の可能性が高いといえます。
凍結を少しでも早く解消しようと配管にお湯をかけるのはNGです。
お湯をかけることで配管にダメージが与えられ、かえって損傷する可能性が高いからです。
自然に解凍するのを待つか、業者に依頼して解凍してもらわなければなりません。
エコキュートの機械が壊れているから
湯切れの確認、給水ストレーナーのゴミチェックをおこない、凍結でないことを確認してもお湯が出ない場合は、エコキュート本体の故障が考えられます。
故障するとエラーメッセージが表示されることがありますので、すぐに業者を読んで対応してもらいましょう。
お湯が出ないときはどうすればいい?
エコキュートのお湯が出ない原因は湯切れ、給水ストレーナーの目詰まり、配管の凍結、本体の故障であることがわかりました。
実際に、お湯が出ないトラブルに遭遇したらどうすればよいのでしょうか。
湯切れにならないよう設定を変更する
湯切れの原因はお湯の使い過ぎです。
お湯の使用量を減らしたり大きなタンクにしたりすることでも解決できますが、「自動沸き増し機能」を使うのも効果的です。
この機能があれば、タンクの湯量が足りなくなってきたときに、自動で沸き増しをしてくれます。
また、学習機能つきのタイプであれば、直近数週間分の使用データから、必要な湯量を自動で割り出し、それに応じてお湯を沸き上げてくれますので、湯切れの確率を減らせます。
お湯の使い方を見直す
お湯の使い方を見直すのも一つの方法です。
通常の使い方なら問題ありませんが、無駄にお湯を使っていることが原因で湯切れになっているのであれば、使い方を見直すことで湯切れを防ぐことができます。
配管から水が漏れていないか確認する
お湯の使用量が増えていないにもかかわらず、お湯が出てこないトラブルが発生しているときは配管からの水漏れの疑いがあります。
エコキュートの寿命は10〜15年とされていますが、配管が老朽化して破損することもあります。
配管周りを見直して水漏れ箇所がないか調べますが、特に注意する場所は本体の下です。
本体の下に水たまりがあるときは、配管からの水漏れを疑いましょう。
水漏れを発見したら、可能な限り専門業者に依頼したほうがよいでしょう。
なぜなら、水漏れが複数個所に及んでいる可能性があるからです。
機械にエラーメッセージが表示されていないか確認する
最も深刻なトラブルは本体が故障しているときです。
故障するとリモコンにエラーメッセージが出ることがありますので、見つけたらすぐに業者に連絡しましょう。
エラーが一時的なものであれば、原因を解消するとすぐに使えるようになります。
原因不明や老朽化なら買い替えを検討
湯切れ、給水ストレーナー詰まり、凍結のいずれの状態でもなく、エコキュートの設定変更や配管の水漏れチェックでも異常がない場合、エコキュートそのものが寿命を迎えているかもしれません。
その場合は買い替えを検討しなければなりません。
エコキュートの寿命
エコキュートの寿命は一般的に10年程度とされています。
もちろん、使用状況によって10年以上長持ちするケースもあれば、それより短い期間で修理不能となるケースもありますので、10年というのはあくまでも目安と考えてください。
以下のような事象が発生した場合、交換しなければならない可能性があります。
- 漏電遮断器が作動してオフになる
- 焦げ臭いにおいがする
- 異音やいつもと違う振動がする
- 本体や配管から水が漏れる
こういった事柄が発生したら迷わず専門業者に修理を依頼しましょう。
修理で直ればよいのですが、修理できなかったときはいよいよ交換しなければなりません。
買い替えで利用できる補助金
エコキュートが壊れてしまったとき、頼りにしたいのが国や地方公共団体の補助金です。
2023年に国が実施している補助金は給湯省エネ事業とこどもエコすまい支援事業です。
両方とも国庫から支出しているので、どちらか一つしか受給できません。
給湯省エネ事業
給湯省エネ事業では、エネファームやエコキュートなどの高効率給湯器を導入すると補助金が受けられます。
エコキュート1台あたりの補助金は50,000円です。
補助金を受けるには省エネに関する2025年度の目標基準をクリアしなければなりません。
ただし、太陽光発電の余剰電力を使って昼間にわき上げる「おひさまエコキュート」は基準値以下でも補助金の交付を受けられます。
設置前に、補助金対象機種かどうか、設置業者に確認しておきましょう。
こどもエコすまい支援事業
新築住宅の建設やリフォームなどで使用できる補助金ですが、給湯省エネ事業との重複受給はできません。
エコキュート1台あたり27,000円、一定の条件をクリアしたエアコン1台あたり19,000~25,000円の補助金が受けられます。
エコキュート以外にエアコンや空気清浄機も設置したいのであれば、こちらの補助金の方がお得です。
まとめ
今回はエコキュートのトラブルのうち、水は出るがお湯は出ないときにどうすればよいかについてまとめました。
お湯が出ないときは湯切れ・給水ストレーナーにゴミが詰まっている・配管が凍結したといった可能性があるので、それぞれに該当していないか確認しましょう。
湯切れであれば設定変更や貯湯タンクの交換、お湯の使い方の再検討などで改善します。
給水ストレーナーの目詰まりは、ごみを取り除くことで改善します。
しかし、配管の水漏れなら業者による修理が必要ですし、配管凍結なら自然解凍を待つか業者を読んで解凍してもらうしかありません。
これらの措置を行ってもお湯が出ない場合、エコキュート本体の老朽化が考えられます。
エコキュートの寿命は10年前後ですが、繰り返し修理を行っているような場合は、新しく買いなおしたほうがよいでしょう。
その際に活用してほしいのが国や地方公共団体の補助金です。
特に、2023年は給湯省エネ事業でエコキュート1台あたり50,000円の補助金が交付されますので、利用しない手はないでしょう。
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