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太陽光発電の寿命が来たらどうなる?デメリットや対策方法を解説!

太陽光発電 2024年01月04日更新

適切に運用すれば20年、30年と長く活躍してくれる太陽光発電ですが、交換時期が近づくにつれて「発電量の不安定化」などが起こる可能性が高まることをご存じでしょうか?

特に、「パワコンや架台から異音がする」などの不具合は、「火災やパネルの落下」といった重大なトラブルにつながる恐れもあるため、放置するのは危険といえます。

本記事では、太陽光発電の「寿命」により起こり得るデメリットや対処法、修理や交換を行う時期の目安についてわかりやすく解説していきます。

記事の後半では、太陽光発電の寿命が来る前に検討するべき「3つの対策法」についてもご紹介していますので、設備の老朽化でお困りの方もぜひご覧ください!

太陽光発電の寿命で起こり得るトラブル・デメリットとは?

まずはじめに、太陽光発電の寿命によって起きるトラブルや、経年劣化によるデメリットの一例をご紹介していきます。

トラブル①:太陽光パネルの発電量が低下する

太陽光発電の寿命が近づくと、「例年より発電量が少ない」「発電量が安定しない」などの不具合が発生する可能性が高まります。

以上のトラブルは単純に「パネルの性能低下」が原因であることも多いですが、ケーブルの断線やパワコンの故障など、業者による修理や交換が必要なケースもあります。

故障を放置したまま使用を続けると「システム全体の故障」に発展しかねないため、発電量の不具合を発見したらなるべく早く、プロによる点検を依頼しましょう。

トラブル②:経年劣化による故障が増える

太陽光発電の交換時期が近づくにつれ、「経年劣化」による各部の故障やトラブルが起きる頻度も高まります。

特に、精密部品で構成される「パワコン」は太陽光パネルより早く故障するケースが多いため、あらかじめ交換費用を用意しておかないと急な出費で困る事態になりかねません。

パワコンの故障を放置するとシステム全体に悪影響が及ぶだけでなく、「火災」を引き起こす可能性もあるため、定期的な点検・メンテナンスの実施でリスクを回避しましょう。

トラブル③:災害による損壊・落下の危険性が上がる

長年使い続けた太陽光パネルは架台部分に「金属疲労」が起きている可能性があり、台風や地震などの衝撃を受けた際にパネルが落下してしまう恐れがあります。

太陽光パネルが屋根から落下すると「感電」や「火災」などの重大な二次被害に発展するだけでなく、歩行者にケガをさせてしまう最悪の事態も起こり得ます。

素人が架台や接続部品の強度チェックを行うのは困難ですので、安全のためにも数年に一度は業者による点検やボルトの増し締めなどの作業を依頼しましょう。

知っておくと安心!太陽光発電の寿命はどれくらい?

つづいて、一般的な太陽光発電の寿命の目安や、寿命と「法定耐用年数」との違いについて解説していきます。

太陽光パネルの寿命は25〜30年以上!

近年販売されている太陽光パネルの寿命は「25〜30年以上」が目安とされており、設置費用や経済効果を考えると非常にランニングコストに優れた再エネ設備といえます。

千葉県佐倉市にある京セラの太陽光発電所をはじめとして、全国各地には「35年」を超えても現役として活躍している太陽光パネルが数多く存在します。

一方で、太陽光エネルギーを電気に変換するパワコンの寿命は「10〜15年」ほどと短いため、システムの運用期間中に一度は交換が必要となります。

太陽光発電の「法定耐用年数」は17年

税法上における太陽光発電の「法定耐用年数」は17年と定められており、実際の太陽光パネルの寿命とは10年以上もの差があります。

法定耐用年数とは、初期費用を分割して申告する「減価償却」が可能な年数のことであり、売電収入を目的とした産業用の太陽光発電所を運営する際に重要となります。

太陽光パネルの総出力が「10kW」を超えると、家庭用設備でも固定資産税の対象となるため、場合によっては減価償却を行う必要性が生じてきます。

太陽光発電の寿命が来る前に検討すべき対策法とは?

さいごに、太陽光発電に寿命が来る前の段階で実施しておくべき、「3つの対策法」についてご紹介していきます。

対策法①:故障によるコストが増える前に交換する

太陽光発電の寿命が近づくにつれ故障による修理コストが増えるため、適切なタイミングで新品への交換や撤去、売却などを検討しましょう。

家庭用の太陽光発電で年間に節約できる電気代は「10〜20万円」ほどですので、経年劣化などにより修理する機会が増えると「赤字」になってしまう可能性もあります。

老朽化した太陽光発電は一箇所を直しても別の箇所が壊れる可能性も高いため、修理に余分なお金をかけるより、早めに新品に交換したほうがお得といえるでしょう。

対策法②:保証期間のうちに点検・修理を済ませておく

太陽光発電を交換時期まで現役として活用するためには、「保証期間が切れる前に点検や修理を依頼しておく」という対策法もおすすめです。

メーカー保証期間である20〜25年後には、目立った故障がなくても何かしらの不具合が発生している可能性があるため、プロの目線で診断してもらう価値は充分にあります。

点検や修理と同時に「架台の強度チェックや清掃」を依頼すれば足場費用なども節約できますので、保証期間のうちに一度販売店などに相談してみるとよいでしょう。

対策法③:産業用太陽光発電なら「売却」もおすすめ

産業用太陽光発電の老朽化でお困りの場合は、撤去を検討する前に「売却できる業者がないか探してみる」ことをおすすめします。

近年の電気代高騰により「中古の太陽光発電所」のニーズは高まっており、10年〜20年以上経ったシステムでも買い取る業者は数多く存在します。

買取業者によっては「故障したシステムでも売却OK」「売却手数料が無料」などさまざまな好条件を提示していますので、撤去前にいろいろな業者に問い合わせてみましょう。

まとめ:太陽光発電の寿命に要注意!早めに交換・売却を検討しよう

本記事でくわしく解説してきた「太陽光発電の寿命で起こり得るトラブルと対処法」についての重要ポイントを、以下にもう一度まとめていきます。

  • 一般的な太陽光パネルは「25〜30年以上」、パワコンは「10〜15年」ほどが寿命の目安
  • 太陽光発電の寿命が近づくと、発電量の不安定化経年劣化による故障が起きやすくなる
  • 架台や接続部品の金属疲労により落下するリスクも高まるため、定期点検は必ず実施したい
  • 老朽化で修理が増えると「赤字」になる恐れもあるため、適切な時期に新品に交換するべき
  • 産業用の太陽光発電は年数が経っていても売却できる可能性が高く、撤去するよりお得

太陽光発電の運用期間が長いほど故障やトラブルが起こる可能性が高まるため、安全のためにも適切なタイミングで交換や売却を行いましょう。

老朽化した太陽光発電の交換にはまとまった費用が必要ですが、最近では「10〜15年」で回収できるほど価格が下がっていますので、ぜひ前向きに検討してみてくださいね!

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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