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4月から電気料金が値上げする?理由や値上げ額・節約方法を紹介!

その他リフォーム 2024年03月04日更新

年々値上がりしている電気料金。2024年4月から再び値上げされるのをご存じでしょうか。そこで今回の記事では、電気料金が4月から値上げされる主な理由や値上げ額、家庭でできる電気料金の節約方法も紹介します。

4月から電気料金が値上げされるって本当?値上げの主な理由3選!

冒頭で紹介した通り、残念ながら2024年4月より電気料金の値上げが確定しています。では、理由は何なのでしょうか。今回の章では、4月より電気料金が値上げされる主な理由を3つ紹介します。

値上げの理由①託送料金制度が見直しされるから

電気料金が値上げする理由は、託送(たくそう)料金制度が見直しされるからです。

託送料金制度は、2023年4月より導入されている送配電網設備の利用料のことで、電力の小売業者(主に新電力)が送配電事業者(主に大手電力会社)に対して支払い義務があります。電力の小売業者は、消費者の電気料金から託送料金を捻出しています。

2024年4月以降は、送配電事業者も託送料金を支払うことが義務化されます。つまり、電力の小売業者が負担する発電費用が必然的に増えるので、私たち消費者の電気料金も値上げするのです。

託送料金は以下の表の通り、エリアによって異なります。

電力会社

2024年4月以降の値上げ額

北海道電力

+62円

東北電力

-24円

東京電力

-2円

中部電力

+38円

北陸電力

+5円

関西電力

+65円

中国電力

+27円

四国電力

-3円

九州電力

+23円

沖縄電力

+35円

託送料金制度が見直しされるといっても、すべての地域で電気料金が大幅値上げするというわけではありません。

値上げの理由②容量拠出金が発生するから

容量拠出金の発生も、電気料金が値上げする理由のひとつです。

「将来にわたって見込まれる電力供給力を効率的に確保する」目的で作られた、容量市場という考えがあります。容量市場があることで、電気事業者は中長期的に安定した事業運営ができ、電力の消費者である私たちもふり幅の少ない安定した電気料金で電力を使うことが可能です。容量拠出金は、容量市場をしっかり運営していくために電力の送配電業者・配電事業者・小売電気事業者が負担する費用になります。

容量拠出金の制度自体は、2020年に始まっています。しかし、4年後の電力供給力とそれに対する約定価格が定められる制度なので、私たちの電気料金に反映されるのは制度が始まってから4年後の2024年というわけです。

容量拠出金の支払いが増える分を消費者の電気料金に転嫁するか否かは、各電力会社によって異なります。金額面についても各電力会社によって様々。詳しくは、契約している電力会社の公式ホームページを確認してください。

値上げの理由③国の電気料金補助が終了するから

国の電気料金補助が終了することも、電気料金が値上げする理由のひとつです。

国は「電気・ガス価格激変緩和対策事業」として、2023年1月より電気料金とガス料金の補助を行っています。しかし、2024年6月以降に制度が継続されるのかは未定です。仮に制度が廃止されると、補助されていた金額分の電気料金が高くなるということ。末恐ろしい事実といえるでしょう。

ちなみに、一般家庭における電気料金の補助金額は以下の通りです。

時期

補助金額(1kWhあたり)

2023年1~8月使用分

7円

2023年9~2024年4月使用分

3.5円

2024年5月使用分

1.8円

補助金額が少しずつ少なくなっていることがわかります。補助がなくなることを想定すれば、補助があるだけ有難いといえますね。

参考までに、一般的な4人家族の1か月あたりの電気使用量の平均は、一戸建て住宅で436kWhです。2024年2月現在、国の電気料金補助は1kWhあたり3.5円なので、単純計算で1,526円の割引を受けられているということ。

お世辞にも、そこまで大きな補助金額とはいえません。しかし、当たり前に受けられていた補助がなくなってしまう可能性があるのは、色々な物価が上昇している今、とても痛いことであるのは明確です。

4月から電気料金が値上げする!家庭でできる電気料金の節約方法は?

2024年4月から電気料金が値上げするのは、どうやら事実のようです。だとすれば、家庭でできる電気料金の節約方法を知りたいと思うでしょう。

今回の章では、家庭で簡単にできる電気料金の節約方法はもちろん、初期投資が必要なものの電気料金を大幅に節約できる方法も解説します。

電気料金の節約方法①電気使用量を抑える

家庭でできる電気料金の節約方法として、電気使用量を抑えることが挙げられます。今日からできる簡単な対策は、以下の通りです。

  • エアコンの稼働時間を短くする
  • エアコンの設定温度を最適なものにする
  • 冷蔵庫の開け閉めの回数を減らす
  • 早寝早起きを心がけて照明器具の使用時間を減らす
  • お風呂の追い炊き機能の使用頻度を減らす
  • 洗濯物は外干しを心がけて洗濯乾燥機の使用頻度を減らす
  • BGM化しているテレビは消す
  • 待機電力を減らすために不要なコンセントは抜く
  • 家族でリビングで過ごす時間を増やす

とても簡単なものばかり紹介しました。1つでも良いので、できることから始めていきましょう。

電気料金の節約方法②太陽光発電を導入する

太陽光発電を導入するのも、電気料金の節約方法のひとつです。

電気料金の大筋を決めるのは、月々の電気使用量です。電力会社からの買電量を減らすことができれば、以下の通り最終的に請求される電気料金も安くなります。

  • 電気使用量分の電気料金が安くなる
  • 電気使用量×再エネ賦課金単価で決定される再エネ賦課金が安くなる
  • 電気使用量×燃料費調整額単価で決定される燃料費調整額が安くなる

電力会社からの買電量を減らすためには、自家発電できる設備を整える必要があり、その主たるものが太陽光発電です。太陽光発電を導入することで、日中の電力を買電する必要はなくなります。在宅ワークが多い家庭、小さなお子さまや高齢者との同居で日中の在宅時間が多い家庭などは、太陽光発電の導入を積極的に検討してみましょう。

電気料金の節約方法③蓄電池を導入する

蓄電池を導入するのも、電気料金の節約方法のひとつです。

蓄電池を導入すると、電力会社との電力契約が「夜間:割安電力」「日中:割高電力」に変更されます。つまり、今までと同じ電力使用量だとしても、夜間の割安電力を使えるので電気料金の節約が可能になるのです。

先ほど紹介した太陽光発電を併用すれば、日中に自家発電した電力を蓄電できます。つまり、日中の割高電力の買電頻度を極限まで下げることができるのです。設備を併用することで、より強固な停電対策も可能になります。電気料金の節約はもちろん、停電対策のためにも、ぜひ蓄電池と太陽光発電を併用できる環境を整えてみてはいかがでしょうか。

電気料金の節約方法④電気自動車とV2Hシステムを導入する

電気自動車とV2Hシステムを導入するのも、電気料金を節約する方法のひとつです。

電気自動車は、蓄電池よりも大容量。したがって、太陽光発電が発電した電力を余すことなく蓄電できます。V2Hシステムは、電気自動車に蓄電された電力を家庭に送電できるシステムのことです。つまり、電気自動車を大容量蓄電池として利用できるので、電力の自給自足が叶うということ。電気料金の節約はもちろんですが、停電対策としても非常に有効です。

4月から電気料金が値上げする!家庭で積極的に節電を心がけよう!

今回の記事では、2024年4月からの電気料金値上げについて解説しました。見てきた通り、残念ながら電気料金の値上げはほぼ確実。だからこそ、日ごろからできる節電を心がけていかなければなりません。環境に問題がないのであれば、ぜひ太陽光発電・蓄電池・電気自動車・V2Hシステムなどの導入も前向きに検討してみてください。

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この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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中田 萌
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