蓄電池はいつつける?太陽光発電と併用開始のタイミングを紹介!
蓄電池の導入を検討する上で、いつつけるのかを大きく悩んでしまうでしょう。そこで今回の記事では、蓄電池を太陽光発電と同時につける場合、後付けする場合、それぞれどういったメリットとデメリットがあるのかを徹底解説します。どちらのパターンも一長一短あるので、家庭に合ったタイミングを見つけられるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
蓄電池はいつつける?太陽光発電と同時につける場合の特徴!
蓄電池を太陽光発電と同時につけようと考えている方も多いでしょう。では、蓄電池と太陽光発電を同時につけるのは、本当にメリットなのでしょうか。今回の章では、蓄電池と太陽光発電を同時につけるメリットとデメリットを紹介します。
蓄電池と太陽光発電を同時につける主なメリット
蓄電池と太陽光発電を同時につける主なメリットは、以下の通りです。
設置工事費用を抑えることができる
設置工事費用を抑えることができるのも、蓄電池と太陽光発電を同時につける場合に感じるメリットです。蓄電池と太陽光発電を同時につける場合、同じ工事会社が同じ日に蓄電池と太陽光発電の設置工事を行います。つまり、
- 人件費
- 部材調達費用
- 部材の運搬費用
などを1日分にまとめることが可能です。設置工事費用を抑えられるのは当然でしょう。
補助金制度を利用できる
蓄電池と太陽光発電を同時につける場合、補助金制度を利用できるのもメリットです。
太陽光発電が全国普及した昨今、太陽光発電を単独で自宅につける場合、補助金制度を受けられない可能性が高いです。しかし、省エネ・エコ生活に繋がる何らかの設備を同時につけることで、太陽光発電の初期費用に対する補助金制度を受けることができる可能性が高まります。太陽光発電とセットで使われるものとして最もポピュラーなのが、蓄電池です。蓄電池と太陽光発電をセットで使えば、電気代の節約効果や停電対策が実感できるからです。
つまり、それぞれの初期費用を少しでも安くするためには、蓄電池と太陽光発電を同時につけて、それぞれに補助金制度を適用させる必要があります。補助金制度は、いつまで継続するかわかりません。蓄電池、太陽光発電、それぞれの導入を検討しているのであれば、早めの行動が功を奏するでしょう。
早いうちから強固な停電対策ができる
早いうちから強固な停電対策ができるのも、蓄電池と太陽光発電を同時につける場合のメリットです。蓄電池と太陽光発電が家庭に導入されているというのは、つまり電力を自給自足できる家ということです。
蓄電池だけをつける場合、蓄電残量がなくなってしまえば停電は避けられません。太陽光発電だけをつける場合、停電を免れることができるのは日中のみです。つまり、より強固な停電対策を望むのであれば、蓄電池と太陽光発電を同時につけるのが良いのです。
蓄電池と太陽光発電を同時につける主なデメリット
続いて、蓄電池と太陽光発電を同時につける主なデメリットを紹介します。
初期費用が高い
蓄電池と太陽光発電を同時につけるデメリットとして、初期費用が高いことが挙げられます。具体的には、蓄電池は50万円前後、太陽光発電は100万円前後の初期費用が必要です。補助金制度が適用されるとしても、一度に数百万円規模の出費を余儀なくされるのは、家計に大打撃です。蓄電池と太陽光発電を同時につけるメリットは多いですが、初期費用だけを見て難色を示す家庭が多いのも納得できるでしょう。
それぞれにメンテナンス費用がかかる
それぞれにメンテナンス費用がかかるのも、蓄電池と太陽光発電を同時につけるデメリットです。
蓄電池のメンテナンス費用は、保証期間内であれば無料もしくは微々たる額で済みます。しかし、部品の交換の場合は5〜10万円の出費を余儀なくされますし、機器の交換が必要になれば100万円単位での出費を考えなくてはなりません。
太陽光発電は基本的にメンテナンスフリーで大丈夫ですが、設備を導入している以上、万が一に備えておく必要はあります。
太陽光発電に合わせた蓄電池の購入が必要
太陽光発電に合わせた蓄電池の購入が必要なのも、蓄電池と太陽光発電を同時につけるデメリットです。基本的に、蓄電池と太陽光発電は同一メーカーが推奨されています。つまり、より発電量を伸ばせそうな太陽光発電メーカーがあったとしても、その太陽光発電メーカーが蓄電池を販売していなければ購入はできません。
それぞれの選択の幅が狭くなるので、蓄電池と太陽光発電を同時につけるのはデメリットといわれています。
蓄電池はいつつける?太陽光発電に後付けする場合の特徴!
続いて、太陽光発電を最初につけ、数年後に蓄電池を後付けする場合の特徴を紹介します。こちらも一長一短あるので、しっかり目を通してください。
蓄電池を後付けする主なメリット
蓄電池を後付けする主なメリットは、以下の通りです。
卒FIT後の電力の活用がうまくいく
蓄電池を後付けすると、卒FIT後の電力の活用がうまくいくメリットを実感できます。
蓄電池は、太陽光発電をつけた10年後を目途に後付けするのが一般的です。太陽光発電には、最初の10年間で利用できる売電単価が割高のFIT制度があるからです。最初の10年間は、太陽光発電が発電した電力を積極的に売電し、売電収入を得るのが得策になります。
ちなみに、卒FIT後(FIT制度終了の意味)は売電単価が半額程度に下落します。だからこそ、このタイミングで蓄電池を後付けする家庭が多いのです。卒FITのタイミングで蓄電池を後付けすれば、太陽光発電が発電した電力を自家消費できるので、電気代の大幅削減ができます。収入を得る経済メリットではなく、支出を減らす経済メリットを実感できるようになるでしょう。
初期費用を分散できる
初期費用を分散できるのも、蓄電池を後付けするメリットです。
紹介した通り、蓄電池と太陽光発電はそれぞれ初期費用が高額です。だからこそ、初期費用を分散できる蓄電池の後付けは、とても大きなメリットといえるでしょう。
蓄電池を後付けする主なデメリット
続いて、蓄電池を後付けする場合に痛感する主なデメリットを紹介します。
設置工事費用が2設備分かかる
蓄電池を後付けすると、設置工事費用が2設備分かかるというデメリットを痛感するでしょう。
蓄電池と太陽光発電を同時につける場合、設置工事費用を抑えることが可能と説明しました。蓄電池を後付けする場合はその逆で、設置工事費用がそれぞれに必要になります。
購入タイミングの見極めが難しい
購入タイミングの見極めが難しいのも、蓄電池を後付けするデメリットです。
先ほど、太陽光発電の卒FITのタイミングで蓄電池を後付けするのが良いと説明しました。ただ、太陽光パネルが発電した直流電力を、家庭で使える交流電力に変換するパワーコンディショナー(以下・パワコン)の寿命が15年前後で、この部分の見極めが非常に難しいのです。
蓄電池の後付けのタイミングとしては、
- 太陽光発電の卒FITのタイミング
- パワコンが寿命を迎えるタイミング
以上の2つがあります。どちらが良いのかは家庭によって異なるため、家族でしっかり話し合えると良いでしょう。
蓄電池はいつつける?家庭に合ったタイミングで検討を!
今回の記事では、蓄電池をいつつけるのかを紹介しました。太陽光発電と同時につけるのも、蓄電池を後付けするのも、メリットとデメリットがあります。だからこそ、蓄電池をいつつけるのかを家族でしっかり話し合い、家庭にとって最適なタイミングで蓄電池をつけられると良いでしょう。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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