蓄電池の電池別・用途別の特徴は?賢い選び方も解説!
電力を賢く運用する手段として蓄電池を活用する方が増えています。では、蓄電池にはどういった種類があり、購入する際にはどのようなポイントに気を付けるべきなのでしょうか。
そこで今回の記事では、蓄電池に使われる電池別の種類と使い方別の種類を紹介すると共に、家庭に合う蓄電池の賢い選び方の特徴をそれぞれ徹底解説します。蓄電池の購入を検討している方、必見です。
目次
蓄電池の種類は?使用される電池別の特徴を徹底解説!
蓄電池の購入を検討する中で、電池の種類の存在に気付くことでしょう。では、蓄電池に使われている電池には、どのような種類があるのでしょうか。具体的に解説します。
蓄電池の電池別の種類①リチウムイオン電池
昨今販売されている多くの蓄電池に使用されているのが、リチウムイオン電池です。小型化および高密度化ができるという特徴を持っていることから、蓄電池のみならず、スマホやノートパソコン、電気自動車などのバッテリーとしても使われています。1kgあたりに蓄電できる電力量が120Whと比較的大容量ということから需要が高まっており、今後も需要が増えると予想されています。
蓄電池の電池別の種類②ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は、過放電や過充電に強い特徴があります。ただ、1kgあたりに蓄電できる電力量が60Whと、リチウムイオン電池の半分程度というマイナス面の存在も…。かつては多くの蓄電池で利用されていたニッケル水素電池ですが、昨今はリチウムイオン電池にその地位を譲り、代わりにバッテリーカーで使われる頻度が上がっています。
蓄電池の電池別の種類③鉛蓄電池
最も歴史のある鉛蓄電池は、過充電に強かったり使える温度の許容範囲が広い特徴があります。ただ、1kgあたりに蓄電できる電力量が35Whと小さめなのがマイナス面…。とはいえ、平均寿命が長くて安価なため、フォークリフトや自動車のバッテリーとして使われています。
蓄電池の電池別の種類④NAS電池
NAS電池は、鉛蓄電池と同じ容量をおよそ3分の1程度のサイズ感で実現できる蓄電池です。NAS電池の最大の特徴は、メモリー効果がほとんどないこと。つまり、使用許容範囲に制限がありません。このようにとても魅力的な蓄電池ですが、家庭用蓄電池はそこまで大容量である必要はないため、主に自動車のバッテリーや電気自動車などに使われています。
蓄電池の使い方別の種類は?失敗しない選び方を徹底解説!
蓄電池の選び方として、蓄電池の使い方を先に決め、決めた使い方に適したものを選ぶのが良いとされています。では、蓄電池の使い方はどのように決めるべきなのでしょうか。使い方別の選び方について、徹底解説します。
蓄電池の使い方別の種類①ハイブリッド型or単機能型
蓄電池には、ハイブリッド型と単機能型の2種類があります。ハイブリッド型は、太陽光発電が発電した電力を無駄なく蓄電して家庭で使えるという特徴があるため、太陽光発電と連携する場合に購入可能な蓄電池です。具体的な購入タイミングは、以下の通りです。
- 太陽光発電と蓄電池を同時に購入する
- 太陽光発電のパワーコンディショナー(以下・パワコン)を交換する
つまり、購入時期の見極めが大切です。
一方で単機能型蓄電池は、太陽光発電と連携せずに使える蓄電池です。仮に太陽光発電と連携する場合、太陽光発電のパワコンの寿命が残っている場合に購入できます。ただ、ハイブリッド型に比べて1回分の変換ロスが生じてしまうので、発電した電力のほぼ全てを家庭で使いたいと思う人には不向きな商品といえるでしょう。
蓄電池の使い方別の種類②全負荷型or特定負荷型
蓄電池を停電時にどのように使いたいかによって、全負荷型もしくは特定負荷型どちらかの種類を選ぶ必要があります。
全負荷型蓄電池は、停電時に家庭内全ての回路に送電できるものです。つまり、停電時でも平常時と変わらぬ生活を送れるということです。ただ、特に必要のない回路にまで送電してしまうため、停電中は節電生活が求められるでしょう。
一方で特定負荷型蓄電池は、停電時は予め定めておいた回路にしか送電しません。停電を余儀なくされる部屋では不便を強いられるでしょうが、無駄な送電はしないので、そこまで強い節電意識を持たなくても良いメリットがあります。
蓄電池の使い方別の種類③100V型or200V型
蓄電池を選ぶ際には、100V型なのか200V型なのかの見極めも大切です。
100V型でも大丈夫なのは、基本的な電化製品しかない家庭です。一方で200V型の購入を検討しなくてはならないのは、オール電化家庭やエコキュートがある家庭など、消費電力の多い電化製品がある家庭です。家庭がどちらに当たるのかを確認の上、適した蓄電池を購入しましょう。
蓄電池の種類選びは慎重に!賢い選び方の特徴は何がある?
蓄電池を選ぶ際は、種類に気を付けなければなりません。では、蓄電池を失敗なく選ぶポイントには何があるのでしょうか。賢い選び方の特徴を5つ紹介します。
太陽光発電と連携するか否かを決める
蓄電池の種類選びの中で最も重要なのは、太陽光発電と連携するか否かを決めることです。太陽光発電と蓄電池を同時購入する場合は、ハイブリッド型1択になります。ただ、蓄電池の購入タイミングによっては、単機能型しか購入できない場合も…。このあたりのタイミングの見極めが非常に重要です。
蓄電容量の大きさを決める
蓄電池の種類選びで次に重要なのは、蓄電容量の大きさです。
蓄電池の購入意図として、停電対策や電気代の削減が挙げられるでしょう。この場合、蓄電容量が大きければ大きいほど良いと思われがちです。ただ、蓄電容量が大きければ大きいほど初期費用も大きくなるので、費用対効果が思ったほど見込めないケースがあります。つまり、本当にその容量の蓄電池が必要なのか、蓄電池の購入前に見極める必要があるということです。ちなみに、蓄電池の平均的な容量は4〜5kWh前後です。
蓄電池の設置場所を決める
蓄電池の設置場所を決めるのも、蓄電池の種類選びで必要になります。
蓄電池は屋外設置が基本ですが、蓄電容量が少ないものであれば屋内設置が可能です。屋外設置のメリットは、動作音を気にせずに生活できること、設置スペースの確保に頭を悩ます必要がないことです。一方で、近隣住民から動作音についてクレームが入る可能性が考えられる他、天災の影響で蓄電池の故障リスクが上がるといったデメリットもあります。
屋内設置については、屋外設置の真逆のメリットとデメリットがあります。蓄電池をどこに設置しても一長一短あるので、家庭に合った設置場所を見つけ、それに適した蓄電池を購入できると良いでしょう。
サイクル数(寿命)を確認する
サイクル数(寿命)を確認するのも大切です。蓄電池の多くは、6,000〜12,000サイクル稼働できます。1日1サイクル(1日1回充電)できるもの、1日2サイクル(1日2回充電)できるものの違いもあるため、サイクル数の確認はしっかり行いましょう。太陽光発電と連携するのであれば、1日2サイクル稼働できる蓄電池を購入してください。
保証内容の充実度を確認する
蓄電池を購入する際には、保証内容の充実度も確認しなくてはなりません。
蓄電池の寿命は15年前後といわれていますが、保証期間が10年で切れてしまうものもあります。この場合、追加で5年間を有償保証にできると良いでしょう。こういった、消費者目線の保証制度を持ち合わせている業者と契約を結べると、いざという時に安心です。
蓄電池の種類は複雑!ベストな蓄電池を購入するため情報の精査を!
蓄電池といっても、電池の種類や使い方の種類など、様々な種類があります。だからこそ、家庭に合う蓄電池を選ぶのはとても難しいのです。困ったことがありましたら、ぜひ弊社リノベステーションまでご相談ください。家庭に合う蓄電池を提案させて頂きます。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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