家庭用蓄電池を設置する際には助成金事業を確認しよう
家庭用蓄電池の設置を考えた際に一番大きな負担となるのが費用です。
費用が高ければ設置のハードルが高くなるだけでなく、将来的な採算の問題にも関わってきます。
そこで少しでも負担を減らそうと考えるのであれば、自治体などが出している補助金を確認してみることをお勧めします。
目次
蓄電池を設置するにはどの程度の費用が必要になる?
蓄電池を設置する場合、設置する本体の性能などにも左右されますが工事費なども必要になるのでそれなりの費用が必要になります。
家庭用蓄電池を設置する場合に必要な費用は?
蓄電池の費用は主に、以下の4つに分けることができます。
- 本体価格(蓄電池本体の値段)
- 設置費用(基礎工事や組み立て設置にかかる費用)
- 電気系統の工賃(配線などにかかる工賃)
- その他費用(メンテナンス・その他費用)
まず蓄電池本体の価格についてですが、これは本当にピンキリなので一概に言えません。
屋内に設置するタイプであれば5KWから6KWが一般的ですが、これでも本体価格で100万円以上、その他諸々をセットしたり、特殊な機能がついている物だと数百万円することもあります。
屋外に設置することを前提とした12kw前後の大型機器ですと、400万円近くする物もあります。
設置費用についてですが、こちらも業者によって違いますが大体20万円から30万円が多いようです。
その他の雑費として、送料や諸々の手数料などがあげられますが、意外と考えれていないのがメンテナンス費用です。
国内メーカーであれば10年以上の保証がつけられていますが、それでも定期的なメンテナンスやチェックの必要がないわけではありません。
設置業者などによってはメンテナンス費用も込みということもありますし、メンテナンスは有償ということもあるので契約の前にチェックしましょう。
助成金事業を活用するとお徳に蓄電池を設置ができる可能性があるかも
蓄電池を設置するにはそれなりの費用が必要になります。
これをカバーするには色々な手段が考えられますが、その一つに蓄電池設置時に申請できる補助金を活用するという方法があります。
自治体や政府によって行われており、補助金の支給条件は自治体によって違います。
ですから申請する前に補助金の条件をしっかりと確認することをお勧めします。
国の補助金は現在公募されていない
まず国、政府が蓄電池に対して行う補助金についてですが、個人向けについては21年度は現在公募されていません。
20年度は公募が行われていましたが、今後あるかは不明です。
過去の事例としてはソーラーパネルの設置に補助金がでましたが、設置する人間が増えた事やそれに伴い設置の費用が下がったことにより補助金が終了となった経緯あります。
ちなみに産業向けや事業者向けの補助金は別で公募されているので、そういった条件に適応する方はチェックしましょう
自治体の補助金は自治体によってことなる
自治体ごとの補助金については、自治体によって状況が違い、自治体によってはそもそも提供されていないこともあるので自分が住んでいる街の広報などをよくチェックすることをお勧めします。
ここでは東京都を例として紹介します。
東京都の蓄電池設置の際の補助金について
東京都では令和3年中(令和3年4月から令和4年末日)に申請を受け付けています。
対象者は以下の条件に従う機器を持っている個人、もしくは個人に対してリースを行う企業です。
これらの条件をみたした機器を所有して、なおかつ対象となる機器の使用状況に関するデータを都に提供するすること、そしてそのデータを都の事業などに活用してもよいという承諾を得ることが条件となります。
対象となる蓄電池の価格と補助金の額について
東京都の場合補助金の制限として1kwあたり17万円以下の機器であることが条件です。
補助金の額は1kwあたり7万円、上限は42万円となります。
「助成金」と「補助金」の違いって何?
蓄電池に限らず助成金について調べていると、補助金と助成金の二つが出てくると思います。
この二つは、基本的にはどちらも一緒で「特定の事業や行動に対して資金の援助を行う」というものです。
蓄電池意外ではソーラーパネルなどでも補助金がありましたし、就農者に対して助成金を出す地域もあります。
ここでは助成金と補助金の違いについて解説しますが、どちらも人気があると早期に終わってしまうことがあるので、申し込むのであれば速めに申し込みをしましょう。
補助金と助成金の共通点
まず補助金と助成金の共通点として以下の二つがあげられます。
- 国や自治体が行う資金援助
- 審査や申請が必要
- 一年単位で行われる
基本的に補助金や助成金では返済は不要です。
ただし一部補助金などでは事業を行わなかった場合などに返済を求めることがあります。
ですから申請の際にはしっかりと条件の確認をしましょう。
またどちらも政府や行政の予算から出されるので、一年単位での募集となります。
その際に目標を達成したなどと判断された場合は翌年募集されないこともあります。
例としてはソーラーパネルに関する補助金は設置する人が増えたことと設置にかかる費用が下がったことで終了となりました。
補助金とは
補助金の特徴としては
- 助成金よりも補助される金額が大きい
- 助成金より種類がおおい
- 支払いの上限額が決まっているので申請しても受け取れないことがある
ということが上げられます。
補助金は議会にて予算の総額が決められるので、それにしたがって配布されます。
ですから「応募者が多い場合は額がへる」「応募者多数の場合は審査を行う」「応募者多数の場合は追加予算となる」と言ったことが起きます。
助成金とは
一方で助成金の特徴としては
- 補助金よりも補助される金額が少ない
- 種類は少なめ
- 予算に上限はないので目的に合致していれば受け取りやすい
ということが上げられます。
助成金といっても色々なので一概には言えませんが、一般的には補助金と違って予算の上限を定めません。
目的に合致していれば比較的受け取りやすいです。
また負担が大きいので補助金と比べると種類が少なくなっています。
ただし助成金も政府や自治体の予算から出されるものなので無限に出てくるというわけではありません。
なので人気がある助成金などは募集が速めに打ち切られることがあります。
まとめ
家庭用蓄電池の設置を考えた場合、どうしても避けて通れないのがその高額な設置費用です。
安くても100万円以上の買い物となるという事もありますし、耐久年数や買い替えなどから採算が取れなくなるということもありえます。
しかし自治体などの助成金を使えば、設置の際の負担を大きく減らすことができます。
設置を考えるのであれば一度確認してみましょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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