BMWでV2Hが使えるようになったって本当?経緯や懸念点・補助金も!

人気の車メーカーBMW。BMWの車が欲しいと思っている人は多くいるのではないでしょうか。ただ実は、BMWは最近需要が高まっているV2Hに非対応という事実があったのです。最近になってようやくBMWでもV2H対応車が増えたといわれていますが、本当なのでしょうか。
そこで今回の記事では、BMWでV2Hが利用可能になったのは本当なのかはもちろん、BMWでV2Hを利用する懸念点や補助金制度の有無をそれぞれ紹介します。
目次
BMWでV2Hが利用可能に!対応車種や利用可能なタイミングは?
冒頭で紹介した通り、今までV2H対応車がなかったBMWですが、昨今の情勢を鑑みてV2H対応車が販売される運びとなりました。では、具体的な対応車種やV2Hを利用できるタイミングはいつなのでしょうか。さっそく解説していきます。
V2Hとは?
V2Hは電気自動車と家庭を繋ぐ設備のことです。電気自動車の蓄電残量を家庭に送電できるので、電気自動車を家庭用蓄電池として利用できます。
V2Hがあることで、電気自動車を1台2役で使えて利便性が高まるのはもちろん、電力会社との電力契約を変更することで夜間の割安電力を買電でき、電気代の削減も叶うという嬉しい特徴があります。さらに、電気自動車の蓄電残量は家庭用蓄電池より遥かに大きいので、より強固な停電対策も望めます。
ただ、V2Hの考え方自体が日本独自のものなので、BMWのような外車はこれまでV2Hに非対応でした。とはいえ、これから電気自動車の時代が訪れようとしていること、電気自動車の利便性をさらに向上していくことを目的に、BMWはV2H対応車種の販売を決めたのです。
BMWでも車種によってはV2Hが利用可能!
高級外車であるBMWは、車種に限りこそあるものの、V2H対応車種の販売を始めました。具体的なV2H対応車種は、以下の通りです(2024年9月現在)。
- BMW iX1
- BMW iX2
- BMW i5
- BMW i5
- BMW i7
- BMW iX
- MINI COOPER E
- MINI COOPER SE
- MINI ACEMAN E
- MINI ACEMAN SE
- MINI COUNTRYMAN E
- MINI COUNTRYMAN SE ALL4
これらは、BMWが日本で販売している電気自動車のほとんどの車種になります。BMWが今後日本でさらに市場を取っていきたいと考えていることが、ひしひしと伝わる情報ではないでしょうか。
V2Hが使えるのは停電時のみ!
BMWのV2H対応車に一点だけ懸念点を挙げるとするならば、V2Hが使えるのは停電時のみという点です。
一般的なV2Hは、平常時にも電気自動車から家庭へ電力を送電できます。電気自動車に溜められている電力は、太陽光発電が自家発電した電力もしくは夜間の割安電力である場合がほとんどなので、最終的に請求される電気代が安くなる期待が持てるというわけです。
しかしBMWでは、V2H対応車であっても、V2Hを使えるのは停電時のみです。V2Hは初期費用が85~180万円前後かかるといわれているので、寿命を迎えるまでに長期的な停電が発生しない可能性を考えると、BMWでV2H対応車を購入するのはいささかリスキーであるようにも思えます。
V2Hが停電時のみしか使えない理由
一般的なV2Hが平常時も使用可能なのに対し、BMWでは停電時しかV2Hを使うことができません。その理由は、V2Hを利用することで毎日のように電気自動車の充放電を繰り返すと、電気自動車のバッテリーの劣化速度が早まってしまう懸念点があるからです。
そもそも電気自動車のバッテリーは、走行を目的として作られています。蓄電池として役割をまっとうするために作られているものではありません。だからこそ、BMWは車の長期的な安全性を考え、V2H対応車の販売は開始するけれどV2Hを使えるのは停電時のみという条件下での販売を表明したのです。
BMWでV2Hが利用可能になった!考えられる懸念点は?
これまで、V2H設備を導入したいけれどBMWの車を手放すのはちょっと…と思っていた方も多いでしょう。だとすれば、BMWがV2H対応車の販売を開始したのは、とても嬉しい事ですよね。ただ、ザっと2点ほど懸念点があります。それぞれ紹介するので、しっかり目を通して確認してください。
2024年7月以前の生産車はディーラーへの問い合わせが必要
BMWではV2Hに対応している電気自動車の販売を開始しましたが、以下の車種に関しては、2024年7月以降に生産された車に関してのみV2Hに対応しているということです。
- BMW iX1 eDrive20
- BMW iX1 xDrive30
- BMW iX2 xDrive30
- BMW i5 eDrive40
- BMW i5 M60 xDrive
- BMW i5 eDrive40 Touring
- BMW i5 M60 xDrive Touring
- BMW i7 eDrive50
- BMW i7 xDrive60
- BMW i7 M70 xDrive
- BMW iX xDrive40
- BMW iX xDrive50
- BMW iX M60
既にBMWの電気自動車を所有している方は、ご自身の電気自動車の情報をチェックできると良いでしょう。これからBMWの電気自動車の購入を考えている方は、V2H対応車種の中から自動車選びをすると、停電時に大きな安心感を得られるかもしれません。
ちなみに、2024年7月以前のモデルに関しては、ソフトウェアのアップデートが必要になるということです。詳しくはBMWの正規ディーラーまでご相談ください。
平常時も使えるV2H対応車の販売予定はなし
一般的には、平常時も利用できることがほとんどのV2H。しかし、BMWは今後もなお、平常時も使えるV2H対応車の販売は予定していないということです。
このあたりに納得ができる方であれば、BMWのV2H対応車の購入を前向きに検討してみるのも悪くはないかと思います。
BMWでもV2H対応車に乗れる!補助金制度は受けられる?
では最後に、V2H対応車を購入することで、補助金制度が受けられるのかについて解説します。
国が出している補助金制度の概要
国は、電気自動車に対して補助金制度を設けています。具体的には、普通車で上限65万円の補助金制度です。電気自動車の購入と同タイミングでV2H設備も導入すれば、受け取れる補助金額は上限85万円に増えます。細かな諸条件があるので、補助金に対する国の発表をしっかり把握しておくことが大切といえるでしょう。
また、国はV2H設備に対しても補助金制度を設けています。具体的な名称は「V2H充放電設備の導入補助金」です。気になる補助金額は、機器費が上限30万円・工事費が上限15万円です。V2Hは85〜180万円ほど初期費用がかかるので、補助金制度を上手く利用して、自己負担額を少しでも減らしていけると良いですね。
自治体が出している補助金制度の概要
各自治体も、V2Hに対して補助金制度を設けています。ただ、自治体が補助金を出すのは義務ではないので、補助金制度自体が存在していない自治体もあります。また、内容に関しても自治体ごとに異なります。このあたりは、お住まいの自治体の補助金制度を詳しく調べられると良いでしょう。
ちなみに、自治体の補助金制度は国の補助金制度と併用可能です。よりお得に電気自動車やV2H設備を導入できるチャンスなので、補助金制度が存在しているうちに早めの行動を心がけましょう。
BMWでもV2H対応車に乗れる!車種選びには気を付けよう!
これまで、外車はV2Hの対象外でした。ただ、国内でのV2Hの需要増を受け、BMWでもV2H対応車に乗れる時代がようやくやってきたのです。とても喜ばしいことですよね。
国内で販売されているBMWの電気自動車は基本的にV2H対応車になりましたが、電気自動車の販売時期によってはV2Hに非対応のものもあります。特に中古車などを選ぶ場合は、V2H対応車であるかの確認を慎重に行いましょう。
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この記事の監修者

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