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太陽光パネルの仕組みとは?発電原理を図解なしで解説!

太陽光発電 2025年05月30日更新

「屋根に設置したパネルに太陽の光が当たると、どうして電気が生まれるの?」

太陽光発電の導入を検討している方なら、一度はそんな疑問を持ったことがあるかもしれません。太陽光パネルが電気を作り出す仕組みは、少し複雑に感じるかもしれませんが、基本的な原理を知っておくと、製品選びやシステムの理解が深まり、より納得して導入を進めることができます。

この記事では、太陽光パネルが発電する基本的な仕組み(原理)から、パネルの構造、種類、そして発電した電気が家庭で使われるまでの流れについて、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

太陽光パネルが電気を生み出す基本的な原理

太陽光パネルが電気を生み出す心臓部には、「半導体」と呼ばれる物質が使われています。この半導体が、太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する魔法のような役割を果たしているのです。

主役は「半導体」:シリコンなどが活躍!

家庭用の太陽光パネルの多くには、「シリコン(ケイ素)」という半導体が主原料として使われています。半導体とは、電気を通す「導体」と、電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を持つ物質のことです。この半導体が、太陽光発電の鍵を握っています。

光が当たると何が起こる?「光電効果」の不思議

半導体に太陽光が当たると、半導体の中にある「電子(マイナスの電気を持つ粒)」が光のエネルギーを受け取って動き出します。 これを「光電効果」と呼びます。イメージとしては、太陽の光が半導体の中の電子をポンっと叩いて(エネルギーを与えて)、電子が自由に動き回れるようにする感じです。

しかし、これだけでは電子がバラバラに動くだけで、一定の方向に流れる「電気(電流)」にはなりません。

「n型」と「p型」:性質の違う半導体を組み合わせる

そこで重要になるのが、性質の異なる2種類の半導体、「n型半導体」と「p型半導体」を重ね合わせることです。

  • n型半導体: マイナスの電気を持つ電子が動きやすい(余っている)状態の半導体。
  • p型半導体: 電子が足りない穴(ホール=プラスの性質を持つ場所)が多く、電子がそこに入り込みやすい状態の半導体。

このn型とp型の半導体をぴったりと貼り合わせると、接合面で電子とホールが引き合い、電気的な壁のようなもの(空乏層)ができます。この状態で太陽光が当たると、光エネルギーで動き出した電子はn型側へ、ホールはp型側へと、それぞれ決まった方向に集まろうとする性質が生まれます。

電子の流れ=電気の流れ(電流)の発生!

n型半導体とp型半導体の表面には、それぞれ電気を取り出すための「電極」が取り付けられています。太陽光が当たり、n型側に集まった電子が、電極を通って外部の回路(電線)を通り、p型半導体側へ流れていく――この電子の一方向への流れこそが「電流」、つまり電気が発生した状態なのです。

簡単にまとめると、太陽光パネルは、「太陽光エネルギー → (半導体による光電効果) → 電子の移動 → 電流(電気エネルギー)」というプロセスで発電しているのです。

太陽光パネル(太陽電池モジュール)の構造を見てみよう

一枚の太陽光パネルは、実は小さな発電ユニットがたくさん集まってできています。その構造を簡単に見てみましょう。

発電の最小単位「セル」

上記のn型・p型半導体を貼り合わせて電極を付けた、発電する最小単位を「セル(太陽電池セル)」と呼びます。通常、シリコン製のセルは10cm~15cm四方程度の薄い板状をしています。このセル1枚で発生する電圧は小さい(約0.5V程度)ため、これだけでは家庭で使えるほどの電力にはなりません。

セルを集めてパネルにした「モジュール」

そこで、複数のセルを電気が効率よく流れるように直列や並列につなぎ合わせ、必要な電圧と電流を得られるようにしたものが、私たちが普段目にする「太陽光パネル」、正式には「太陽電池モジュール」です。

モジュールは、セルを雨風や衝撃から守るために、表面を強化ガラスで覆い、裏面を保護シートやバックフィルムで保護し、周囲をアルミフレームなどで補強した構造になっています。

モジュール(パネル)をつないだ「アレイ」

さらに、家庭の屋根などに設置する際には、この太陽電池モジュールを複数枚つなぎ合わせて、システム全体として必要な発電量を得られるようにします。このように、複数のモジュールを架台に設置して組み合わせたものを「アレイ」と呼びます。

つまり、「セル(最小単位) → モジュール(パネル) → アレイ(設置単位)」という階層構造になっているのです。

太陽光パネルの種類と特徴

太陽光パネルには、使われている半導体の材料や製造方法によっていくつかの種類があり、それぞれに特徴(発電効率、価格、見た目など)があります。現在主流となっているのはシリコン系のパネルです。

主流の「シリコン系」パネル

  • 単結晶シリコンパネル: 純度の高いシリコンの結晶から作られており、発電効率が高いのが最大のメリットです。見た目が均一で黒っぽい色をしていることが多いです。製造に手間がかかるため、比較的高価になる傾向があります。設置面積が限られている場合や、高い発電量を求める場合に適しています。
  • 多結晶シリコンパネル: 複数のシリコン結晶から作られており、単結晶に比べて製造コストが安く、価格が比較的安価なのがメリットです。発電効率は単結晶よりやや劣りますが、近年は技術開発により差が縮まってきています。パネル表面に結晶の模様が見え、青みがかった色をしていることが多いです。広い設置面積が確保できる場合などに選ばれることがあります。
  • アモルファスシリコンパネル(薄膜シリコン): 結晶構造を持たないシリコンを薄い膜状にしたタイプです。製造コストが安く、薄くて軽い、曲げられるといった特徴を持つ製品もありますが、発電効率は結晶シリコン系に比べて低いです。住宅用ではあまり主流ではありませんが、特定の用途で使われています。

その他の種類「化合物系」など

シリコン以外の材料を使ったパネルもあります。

  • CIS/CIGSパネル: 銅(Cu)、インジウム(In)、セレン(Se)やガリウム(Ga)などを原料とする化合物半導体パネル。影に強い、高温時の効率低下が少ないといった特徴を持つとされています。
  • その他: 有機薄膜太陽電池やペロブスカイト太陽電池など、新しいタイプの太陽電池の研究開発も進められています。

どの種類を選ぶべき?

どの種類のパネルが最適かは、設置場所の条件(面積、日射量、影の影響など)、予算、求める発電量、デザインの好みなどによって異なります。発電効率を最優先するなら単結晶、コストを抑えたいなら多結晶、といった選択肢がありますが、近年は性能差が縮まっているため、メーカーの保証内容や信頼性、施工業者の提案などを総合的に比較検討して選ぶことが重要です。

発電した電気を家庭で使うまでの流れ(太陽光発電システム全体)

太陽光パネルで発電した電気が、実際に家庭で使えるようになるまでには、いくつかの機器を経由します。太陽光発電システム全体の流れを見てみましょう。

  1. 太陽光パネル(アレイ)直流電気をつくる 屋根などに設置された太陽光パネルが太陽光を受けて、「直流(DC)」の電気を発電します。
  2. 接続箱電気を集める 複数のパネル(アレイ)で発電した電気の配線を一つにまとめる箱です。安全装置(ブレーカーなど)も内蔵されていることがあります。
  3. パワーコンディショナ(パワコン)電気を変換する 太陽光発電システムの中で非常に重要な役割を担う機器です。太陽光パネルで発電した「直流電気」を、家庭のコンセントで使われている「交流(AC)」の電気に変換します。また、システムの運転・停止を自動で行ったり、発電量を最適化したりする機能も持っています。
  4. 分電盤電気を各部屋へ送る パワコンで変換された交流電気は、家庭内の分電盤に送られます。分電盤を通じて、照明やコンセントなど、家の中の様々な場所へ電気が供給されます。
  5. (売電する場合)売電メーター余った電気を記録する 発電した電気を自家消費しても余った場合、その余剰電力を電力会社に売ることができます。その売電量を計測するのが売電メーター(逆潮流に対応した電力量計)です。
  6. (蓄電池がある場合)蓄電池電気をためる 太陽光パネルで発電した電気や、電力会社から購入した電気を貯めておくことができます。これにより、夜間や停電時にも電気が使えるようになります。

このように、太陽光パネルだけでなく、パワーコンディショナなどの周辺機器が連携して、初めて太陽光発電システムとして機能するのです。

太陽光パネルの仕組みを知るメリット

太陽光パネルの仕組みを理解しておくことには、以下のようなメリットがあります。

  • 製品選びの参考になる: パネルの種類(単結晶/多結晶など)や性能(変換効率)の違いが、発電量や価格にどう影響するかが分かり、比較検討しやすくなります。
  • 設置場所や条件の重要性がわかる: 日射量、設置角度、影、温度などが発電量に影響を与える仕組みを知ることで、なぜ現地調査や正確なシミュレーションが重要なのかを理解できます。
  • メンテナンスの必要性を理解できる: パネルの汚れや経年劣化が発電効率を低下させる仕組みを知ることで、定期的な点検や清掃の重要性を認識できます。
  • 業者とのコミュニケーションが円滑になる: 仕組みの基本を理解していると、業者からの説明内容をより深く理解でき、疑問点を的確に質問することができます。

まとめ:半導体の力で光を電気に!仕組みを知って賢い選択を

太陽光パネルは、「半導体」に太陽光が当たることで電気が発生する「光電効果」という原理を利用して発電しています。n型とp型、2種類の半導体を組み合わせることで、電子(電気)が一定方向に流れる仕組みを作り出しています。

小さな発電単位である「セル」を集めて「モジュール(パネル)」を作り、それを複数枚つないで「アレイ」として屋根に設置します。パネルの種類はシリコン系が主流で、発電効率や価格に違いがあります。

発電された直流電気は、パワーコンディショナによって家庭で使える交流電気に変換され、私たちの生活を支えます。

太陽光パネルの仕組みを知ることは、複雑そうに見える太陽光発電システムへの理解を深め、ご自身の家庭に最適なシステムを納得して選ぶための第一歩となります。ぜひ、この記事で得た知識を、今後の検討に役立ててください。

太陽光パネルの仕組みに関するQ&A

Q1: 太陽光パネルに寿命はありますか?仕組みと関係ありますか?

A1: はい、太陽光パネルにも寿命があります。一般的に20年~30年以上の耐久性があるとされていますが、経年劣化により発電性能は徐々に低下していきます。これは、パネルを構成する半導体材料や封止材などが、長年の紫外線暴露や温度変化などによって少しずつ劣化していくためです。多くのメーカーは、一定期間(例: 25年後など)の出力値を保証する「出力保証」を設けています。

Q2: パネルの「変換効率」って何ですか?仕組みとどう違いますか?

A2: 「変換効率」とは、太陽光パネルが受けた太陽光エネルギーのうち、どれだけの割合を電気エネルギーに変換できるかを示す性能指標です。例えば、変換効率20%のパネルは、受けた光エネルギーの20%を電気に変えられる、という意味です。「仕組み」が電気を作り出す原理そのものを指すのに対し、「変換効率」はその仕組みを使ってどれだけ効率よく電気を作れるか、という性能を表す数値です。変換効率が高いほど、同じ面積でより多くの電気を作れます。

Q3: なぜ発電した「直流電気」を「交流電気」に変換する必要があるのですか?

A3: 家庭内のコンセントに供給されている電気や、ほとんどの家電製品が使用する電気は「交流(AC)」という形式だからです。一方、太陽光パネルが生み出す電気は「直流(DC)」という形式です。そのため、太陽光パネルで発電した電気を家庭でそのまま使うためには、パワーコンディショナを使って直流から交流に変換する必要があるのです。

Q4: 雪国でも太陽光発電はできますか?仕組み的に問題ないですか?

A4: はい、雪国でも太陽光発電は可能です。ただし、パネルの上に雪が積もると、太陽光が遮られて発電できなくなります。そのため、雪下ろしが必要になったり、発電量が低下したりする期間があることを考慮する必要があります。対策として、パネルの設置角度を急にして雪が滑り落ちやすくする、雪に強い構造の架台を選ぶ、などの工夫があります。仕組み自体は雪によって壊れるものではありませんが、雪による影響(発電量低下、荷重)への対策は重要です。

Q5: パネルの表面が熱くなっても発電し続けますか?

A5: はい、発電し続けます。ただし、Q&A1の回答にあるように、太陽光パネルは温度が高くなりすぎると発電効率が低下する性質があります。真夏の炎天下などでは、パネル表面が高温になり、発電効率がやや落ちることがあります。それでも、日射があれば発電は継続します。製品によっては、高温時の効率低下を抑える工夫がされているものもあります。

 

この記事の監修者

中田 萌

『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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