蓄電池いくらから導入できる?

目次
家庭用蓄電池の費用相場
家庭用蓄電池の導入を検討する際、最も気になるのが費用の問題です。家庭用蓄電池の費用相場は容量1kWhあたり20万円~30万円程度が基準となっており、一般的な家庭で使用される4kWh~7kWhタイプの蓄電池では100万円~200万円程度が目安となります。
蓄電池の価格は容量や性能、メーカーによって大きく異なります。また、設置工事費用も含めて検討する必要があり、蓄電池の標準的な設置工事費用は20万円~35万円程度となります。設置環境や配線の複雑さ等により変動しますので、詳しくはお気軽にリノベステーションにお問い合わせください。
容量別の価格相場
蓄電池の価格は容量によって大きく変わります。以下が容量別の相場となります。
小容量タイプ(3kWh~5kWh):100万円~150万円
一般的な一人暮らしから小家族向けの容量です。停電時の最低限の電力確保や、太陽光発電との組み合わせで電気代削減効果を期待できます。
中容量タイプ(6kWh~10kWh):150万円~200万円
3~4人家族に適した容量で、日中に発電した太陽光の余剰電力を効率的に蓄電できます。停電時でも1日程度の電力供給が可能で、安心感の高い容量帯です。
大容量タイプ(10kWh以上):200万円~350万円
大家族や電力使用量の多い家庭向けの容量です。長期間の停電にも対応でき、電気代削減効果も最大限に発揮できます。
蓄電池の種類と特徴
リチウムイオン蓄電池
現在主流となっているのがリチウムイオン蓄電池です。最新のリチウムイオン蓄電池の充放電サイクル数は6,000回から12,000回程度となっており、寿命は30年前後と長期間使用できます。
リチウムイオン蓄電池の特徴として、軽量・コンパクトで設置場所を選ばず、充電効率も高いことが挙げられます。初期費用は他の蓄電池より高めですが、長期的な運用コストを考慮すると経済的な選択といえるでしょう。
NAS電池
NAS電池は大容量の電力貯蔵に適した蓄電池で、寿命は15年程度となっています。主に産業用途で使用されることが多く、家庭用としては一般的ではありませんが、大容量の電力貯蔵を必要とする場合に選択肢となります。
蓄電池導入のメリット
電気代削減効果
蓄電池を導入することで、深夜の安い電力を蓄電し、昼間の高い電力の代わりに使用することで電気代を削減できます。太陽光発電システムと組み合わせることで、さらに大きな経済効果を期待できます。
太陽光発電で作った電力を蓄電池に貯めて夜間に使用することで、電力会社からの購入電力を大幅に減らすことが可能です。売電価格が下がっている現在では、自家消費による電気代削減が重要な要素となっています。
停電時の安心感
自然災害による停電時でも、蓄電池があれば必要最低限の電力を確保できます。冷蔵庫や照明、スマートフォンの充電など、生活に欠かせない電力を継続して使用できるため、災害時の安心感は計り知れません。
近年、異常気象による停電リスクが高まっており、蓄電池による電力の自給自足は防災対策としても注目されています。
蓄電池選びのポイント
必要容量の計算方法
蓄電池の容量選びは、家庭の電力使用量と使用目的によって決まります。一般的な4人家族の場合、1日の電力使用量は約12kWh程度とされており、停電時に1日分の電力を確保したい場合は10kWh以上の容量が推奨されます。
ただし、すべての電力を蓄電池でまかなう必要はありません。必要最低限の電力(冷蔵庫、照明、通信機器など)を基準に計算すると、6~8kWh程度で十分な場合が多いです。
設置場所の検討
蓄電池の設置場所は、安全性と利便性を考慮して選ぶ必要があります。屋外設置の場合は防水・防塵性能が重要で、屋内設置の場合は換気や火災対策が必要となります。
設置場所によって工事費用が変動するため、複数の設置パターンで見積もりを取ることをおすすめします。
メーカー保証の確認
蓄電池は長期間使用する設備のため、メーカー保証の内容は重要な選択要素です。保証期間は基本的には10~15年程度が一般的で、保証内容には製品保証と性能保証があります。
性能保証では、一定期間後の蓄電容量の維持率が保証されており、通常70~80%程度の容量維持が保証されています。
補助金制度の活用
蓄電池の導入には各種補助金制度を活用できる場合があります。2025年度においても、国や自治体による補助金制度が継続される予定です。
補助金の額や条件は年度によって変更されるため、導入を検討する際は最新の補助金情報を確認することが重要です。お気軽にリノベステーションにお問い合わせいただければ、最新の補助金情報をご案内いたします。
太陽光発電との組み合わせ効果
蓄電池は太陽光発電システムと組み合わせることで、その効果を最大限に発揮できます。太陽光発電システムの費用相場は1kWあたり35万円~40万円程度で、一般的な家庭用太陽光発電システム(4kW~5kW)では140万円~200万円程度が目安となります。
住宅用太陽光発電(10kW未満)の売電価格は1kWhあたり15円となっており、設置年度や電力会社によって異なります。売電価格の低下により、自家消費による電気代削減効果がより重要になっています。
システム連携のメリット
太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、昼間に発電した電力を夜間に使用できるため、電力の自給自足率を大幅に向上させることができます。電力会社からの購入電力を最小限に抑えることで、長期的な電気代削減効果を期待できます。
導入時期と工事について
蓄電池の設置工事は、一般的な住宅用システムの場合、1~2日程度で完了します。ただし、工事前には電力会社への連系申請や各種手続きが必要で、申請から工事完了まで全体では3~6ヶ月程度の期間を要することが一般的です。
電力会社との系統連系を行う場合、経年劣化が早まることがありますので、定期的なメンテナンスが重要となります。
メンテナンスと運用コスト
蓄電池は設置後も定期的なメンテナンスが必要です。年1回程度の点検により、安全で効率的な運用を維持できます。メンテナンス費用は年間1~2万円程度が目安となります。
また、蓄電池の性能を維持するためには、適切な使用方法を守ることが重要です。過充電や過放電を避け、適正な温度環境で使用することで、長期間にわたって安定した性能を維持できます。
よくある質問
蓄電池の導入費用はどのくらいかかりますか?
家庭用蓄電池の費用相場は容量1kWhあたり20万円~30万円程度で、一般的な4kWh~7kWhタイプでは100万円~200万円程度が目安です。これに設置工事費用20万円~35万円程度が加わります。容量や性能、メーカーによって価格は異なりますので、複数の見積もりを比較検討することをおすすめします。
蓄電池の寿命はどのくらいですか?
現在主流のリチウムイオン蓄電池の寿命は30年前後とされています。充放電サイクル数は6,000回から12,000回程度で、適切なメンテナンスを行うことで長期間安定した性能を維持できます。NAS電池の場合は15年程度の寿命となります。
補助金は利用できますか?
蓄電池の導入には国や自治体の補助金制度を活用できる場合があります。補助金の額や条件は年度によって変更されるため、導入を検討する際は最新の情報を確認することが重要です。詳しい補助金情報については、お気軽にお問い合わせください。
停電時にはどのくらいの時間電力を供給できますか?
蓄電池の容量と使用する電力量によって異なります。一般的な6~8kWhの蓄電池で必要最低限の電力(冷蔵庫、照明、通信機器など)を使用した場合、約1日程度の電力供給が可能です。大容量タイプの10kWh以上であれば、より長時間の電力供給が期待できます。
太陽光発電と一緒に導入した方が良いですか?
太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせることで、電力の自給自足率を大幅に向上させることができ、長期的な電気代削減効果が期待できます。昼間に発電した電力を蓄電池に貯めて夜間に使用することで、電力会社からの購入電力を最小限に抑えることが可能です。売電価格が下がっている現在では、自家消費による効果がより重要になっています。
この記事の監修者

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太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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