ダイヤゼブラV2Hシステムの強みとは?価格やメリット・補助金を解説
パナソニックやオムロン、ニチコンなど多くのメーカーが販売するV2Hですが、中でも「ダイヤゼブラ電機」に注目している方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、ダイヤゼブラ電機のV2Hシステム「EIBS V(アイビス・ブイ)」の特徴やスペック、価格や利用できる補助金などをわかりやすく解説していきます。
記事の後半では、EIBS Vならではのうれしいメリットや、確認しておくべきデメリットもご紹介していますので、V2Hの機種選びでお困りの方もぜひご一読くださいね!
ダイヤゼブラV2Hシステムの特徴やスペック・価格や補助金を解説!
まずはじめに、ダイヤゼブラ電機のV2Hシステム「EIBS V」の特徴や構成設備の詳細スペック、販売価格や利用できる補助金について解説していきます。
そもそも「V2H」とは?
V2Hとは、EV(電気自動車)のバッテリーから電気を取り出し、住宅の分電盤を経由して家電などに活用できる画期的な設備のことです。
ちなみにV2Hという通称は、「Vehicle to Home(車から家へ)」という英語の頭文字が由来となっています。
V2Hを家庭に導入することで、以下のような場面や用途で大活躍します。
- 停電時に家中の電力をバックアップできる
- 200V出力対応のV2Hなら、停電時にエアコン・IH調理器なども使用できる
- 太陽光発電で作った電気をEVに充電し、夜間に自家消費して電気代を節約できる
さらに、機種によっては「EVを約2倍のスピードで充電できる」という普段使いに便利な機能も搭載されています。
ダイヤゼブラV2Hシステムの特徴や魅力
「EIBS V」は、ハイブリッド型蓄電池の超定番メーカーとして有名な「ダイヤゼブラ電機」が販売するコンパクトで高性能・長寿命なV2Hシステムです。
EIBS Vの特徴や魅力、特筆すべきポイントを以下にまとめました。
- 蓄電池ユニットは20,000サイクルの長寿命設計であり、25〜30年以上使える
- 使用可能温度が-20〜+45℃と幅広く、寒冷地での設置にも向いている
- V2Hユニットは奥行き約20cmと薄型であり、狭い場所にも無理なく設置可能
さらに、EIBS Vのパワーコンディショナは独自設計により「30V」という低電圧から発電できるため、パネル枚数が少ない住宅でも安定した発電量が期待できます。
ダイヤゼブラV2Hシステムのスペック
ダイヤゼブラ電機のV2Hシステム「EIBS V」は、パワーコンディショナ・蓄電池ユニット・V2Hユニットの3ユニットで構成されています。
以下の表で、3ユニットの詳細スペックを確認していきましょう。
パワーコンディショナ品名 | EHJ-S55MP3B |
入力数 | 太陽光発電×3 蓄電池×1 V2H×1 |
最大入力(太陽光発電1回路あたり) | 10.3A / 2,150W |
通常時出力 | 5.5kW / 202V |
停電時出力 | 5.5kVA / 202V |
本体サイズ | W581 × H851 × D198mm |
本体重量 | 36kg |
設置場所 | 屋外 |
使用可能温度 | -20〜+45℃ |
防水・防塵性能 | IP55 |
蓄電池ユニット品名 | EOJ-LB62-TS |
公称容量 | 6.21kWh |
最大充電容量 | 5.5kW |
サイクル数 | 20,000回 |
本体サイズ | W580 × H1,070 × D459mm |
本体重量 | 140kg |
設置場所 | 屋外 |
使用可能温度 | -20〜+45℃ |
防水・防塵性能 | IP55 |
V2Hユニット品名 | EOJ-D60EV |
車両側電圧範囲 | DC150〜450V |
充電・放電電力 | 6.0kW |
本体サイズ | W445 × H1,450 × D198mm |
本体重量 | 60kg |
充電ケーブル長さ | 約7.5m |
設置場所 | 屋外 |
使用可能温度 | -20〜+45℃ |
ダイヤゼブラV2Hシステムの価格・保証内容
ダイヤゼブラ電機は公式ホームページにてEIBS Vの価格を公表していないため、実際の販売価格は契約する販売店によって変わる「オープン価格」となります。
同程度のスペックを持つ「オムロン マルチV2X」のメーカー希望価格が約160〜183万円であることを考えれば、EIBS Vも「170万円」ほどが相場となりそうです。
EIBS Vの保証期間は「15年」と設定されており、期間中の自然故障であれば何度でも無料で修理・交換対応が受けられます。
ライバル商品であるオムロン マルチV2Xは10年保証、ニチコン製V2Hは2〜5年保証ですので、EIBS Vは業界トップクラスの長期保証といえるでしょう。
ダイヤゼブラV2Hシステムに使える「2024年の補助金制度」
2024年にEIBS Vを購入する際には、「NeV(次世代自動車振興センター)」が交付している「充電設備・V2H充放電設備・外部給電器補助金」という国の補助金制度を利用できます。
V2H・V2Xに対する補助金額は「設備費の3分の1(上限30万円)」「工事費の100%(上限15万円)」となっており、最大45万円の交付を受けられます。
たとえばEIBS Vの本体価格が170万円、工事費が40万円だった場合、DER補助金を申請すれば45万円の交付を受けて「総額165万円」での導入が可能となります。
さらに、お住まいの地方自治体で「独自のV2H補助金制度」を実施している場合、国の補助金と併用することで、さらに多くの初期費用を節約できます。
2024年にダイヤゼブラ電機のEIBS Vを購入する場合、「①CEV補助金」「②ZEH補助金」「③DER補助金」と呼ばれる3種類の国の補助金制度を利用できます。
3つの補助金制度の対象となる設備や、交付される金額を以下にまとめました。
補助金制度の名称 | 対象設備 | 補助金額 |
①CEV補助金 | EVやPHV車両本体 V2Hや外部給電機器 | 上限75万円 (購入機種によって変動) |
②ZEH補助金 | V2Hや蓄電池など、ZEH(省エネ住宅)に必要となる設備 | 設備費+工事費の50% (上限75万円) |
③DER補助金 | 蓄電池やHEMS、V2H | 設備費の50% (上限75万円) 工事費の100% (上限40万円) |
たとえばEIBS Vの本体価格が170万円、工事費が40万円だった場合、DER補助金を申請すれば115万円の交付を受けて「総額95万円」での導入が可能となります。
さらに、お住まいの地方自治体で「独自のV2H補助金制度」を実施している場合、国の補助金と併用することで、さらに多くの初期費用を節約できます。
ダイヤゼブラV2Hシステムの「メリット・デメリット」とは?
つづいて、ダイヤゼブラ電機のV2Hシステム「EIBS V」ならではのメリットや、導入前に確認しておくべきデメリットをご紹介していきます。
メリット①:奥行約20cm!業界トップクラスの薄型ボディ
EIBS Vの第一のメリットは、V2Hユニットの奥行きが「198mm」と短く、狭い駐車場や限られたスペースにも余裕を持って設置できることです。
競合商品であるオムロン マルチV2Xが「奥行き264mm」、ニチコンV2Hが「奥行き337mm」であることを考えれば、EIBS Vは間違いなく業界トップクラスの薄さといえるでしょう。
屋外設置が基本となるV2Hにとって「省スペースであること」は非常に重要ですので、「貴重な屋外スペースをV2Hで圧迫したくない!」とお考えの方にはEIBS Vが最適です。
メリット②:寒冷地にもおすすめ!-20℃まで使用可能
EIBS Vの2つ目のメリットは、使用可能温度が「-20〜+45℃」と幅広く、寒さの厳しい東北・北海道から猛暑に見舞われる沖縄まで、場所を選ばず設置できることです。
特に、毎年雪が降る地域では外気温が-20℃に近づく可能性が高いため、思わぬ不具合や故障を避けるためにもEIBS Vを選ぶ価値は大いにあるでしょう。
デメリット:他メーカー製のV2Hより割高な可能性がある
EIBS Vの気になるデメリットは、システム構成設備に「蓄電池ユニット」が含まれるため、蓄電機能のない他社製のV2Hシステムに比べて割高になる可能性があることです。
EIBS Vの蓄電池ユニットは「購入しない」という選択肢も選べるため、パワコン・V2Hユニットと電気自動車のみの運用で初期費用を節約することも可能です。
オープン価格であるEIBS Vの初期費用は販売店によって大きく変わりますので、なるべく多くの見積もりを比較し、納得ゆくプランを契約することをおすすめします。
まとめ:ダイヤゼブラV2Hシステムは薄型コンパクトで長寿命!
ダイヤゼブラ電機のV2Hシステム「EIBS V」は、業界トップクラスの薄型ボディと低温性能、「20,000サイクル」の長寿命設計が強みの高性能モデルです。
特に、蓄電池ユニットは1日2サイクル稼働させても「約27年」も性能が維持できるスタミナ設計ですので、「できるだけ長持ちさせたい!」とお考えの方には最適といえるでしょう。
国や地方自治体のV2H補助金をうまく活用すれば、初期費用を「最大45万円」も節約できますので、補助金制度がある今年のうちに導入を検討してみませんか?
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この記事の監修者
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太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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