ソーラーカーポートは良い?設置費用や補助金制度について解説!
カーポートの上にソーラーパネルを乗せる、ソーラーカーポート。住宅の屋根の上に設置するのが一般的なソーラーパネルですが、カーポートに設置するメリットとデメリットは何があるのでしょうか。
今回の記事では、ソーラーカーポートのメリットとデメリットを紹介すると共に、設置費用や補助金制度の有無を紹介します。
目次
カーポートにソーラーパネルを設置できる?設置のメリット4選
ソーラーカーポートはとても利便性が高いといわれています。では、どういったメリットがあるのでしょうか。具体的に解説します。
メリット①デッドスペースの有効活用ができる
ソーラーカーポートを付けるメリットは、デッドスペースの有効活用ができることです。一般的なカーポートは、屋根の上に何も設置しません。ソーラーパネルの需要が高まっている今、とても勿体ないことであるのは明確でしょう。
カーポートにソーラーパネルを付ければ、駐車場が発電所になります。しかも、ソーラーパネルが日除けの役割を果たしてくれるので、愛車を強烈な日差しから守ってくれる効果も実感できるでしょう。
メリット②電気自動車をより有効に使える
電気自動車をより有効に使えるのも、ソーラーカーポートを付けるメリットです。
カーポートの上に自家発電できるソーラーパネルを設置することで、発電した電力を電気自動車に直接溜めることができます。電気自動車の蓄電残量を家庭に送電できるV2Hを併用すれば、停電対策や電気代の節約も期待できるでしょう。
メリット③屋根に設置するより導入のハードルが低い
ソーラーカーポートを付けるメリットは、ソーラーパネルを屋根に設置するより導入のハードルが低いことです。
たとえばソーラーパネルを住宅の屋根にリフォームする場合、屋根の補修や補強が必要になる場合があります。ソーラーパネルを新築住宅の屋根に付ける場合は、ソーラーパネルの不調を見つけるタイミングが遅くなり、手遅れになるケースが…。住宅の屋根の上ということもあり、修理には足場を必要とするケースが多く、修理費用が大きくなるかもしれません。
しかし、カーポートにソーラーパネルを付ける場合は、仮に屋根の補修や補強が必要になったとしても住宅の屋根よりは安上りです。また、ソーラーパネルの不調を見つけやすく、早期に対応できるといったメリットもあります。
メリット④停電対策&電気代の節約が望める
ソーラーカーポートを付けると、停電対策や電気代の節約も実感できます。
ソーラーパネルは太陽光を使って発電するシステムなので、一家に一台ソーラーパネルがあると、日中の停電リスクを最小限にできます。また、電力会社からの買電量を減らすことができるので、電気代の節約が望めるでしょう。
より強固な停電対策や電気代の節約を望むのであれば、電気自動車や家庭用蓄電池との併用がおすすめです。
カーポートにソーラーパネルは設置できる?デメリット4選!
続いて、ソーラーカーポートを付けるデメリットを見ていきましょう。
デメリット①発電量が乏しくなる可能性がある
カーポートにソーラーパネルを設置するデメリットは、発電量が下がる可能性があることです。
一般的には、ソーラーパネルは住宅の屋根に設置します。理由は、住宅の屋根は高い場所にあるので太陽光を遮る障害物が少なく、より多くの発電量を期待できるからです。
カーポートはせいぜい住宅の1階ほどの高さ。つまり、住宅の屋根よりも低い位置にソーラーパネルを設置することになるので太陽光を遮る障害物が多くなる可能性が高く、発電量が乏しくなる可能性があるのです。ただ、あくまでも可能性なので、実際に得られる発電量についてはご相談ください。
デメリット②固定資産税がかかる可能性がある
固定資産税がかかる可能性があるのも、カーポートにソーラーパネルを設置するデメリットです。固定資産税が発生する可能性があるのは、
- 3方向を壁が覆っている場合
- 支柱を立てるために基礎を打ち込んでいる場合
などです。特に「3方向を壁が覆っている」という部分には気を付けましょう。建ぺい率にも影響を及ぼす可能性があります。
さらに、以下の条件に当てはまってしまうと、ソーラーパネル自体にも固定資産税がかかる恐れがあります。
- 屋根一体型のソーラーパネルの場合
- 発電量が10kW以上のソーラーパネルの場合
一般的な家庭で設置するソーラーパネルの発電量は4〜5kW前後なので、発電量10kW以上という事項に関して特に問題視する必要はないでしょう。ただ、屋根一体型のソーラーパネルを選んでしまうと「取り外しができない=固定されているもの」と認識されてしまい、固定資産税の対象になります。
少しでもランニングコストを抑えるため、カーポートの作り方、ソーラーパネルの種類の選び方には気を付けましょう。
デメリット③自然災害でリスクを負う可能性がある
カーポートにソーラーパネルを設置するデメリットは、自然災害でリスクを負う可能性があることです。単なるカーポートでも自然災害によるリスクはありますが、仮に強風や豪雪でカーポートが壊れたとしても、高額な修理費用を請求されることはほとんどありません。
一方、ソーラーパネルの修理費用は高額です。ソーラーパネルが100万円前後もする高額商品なので、当然といえるでしょう。自然災害補償に加入しているソーラーパネルを導入できれば良いですが、そうでない場合は万が一のための貯金をしておく必要があります。
デメリット④カーポートの保証が切れる可能性がある
カーポートにソーラーパネルを設置するデメリットは、カーポートの保証がなくなる場合があることです。ソーラーカーポートを設置すると、基本的にはカーポートの保証は切れてしまいます。この点は、事前にしっかり確認できると良いでしょう。
ソーラーカーポートが気になる!設置費用や補助金制度の有無は?
一長一短あるソーラーカーポートですが、住宅の屋根にソーラーパネルを設置するよりカーポートに設置したいと思っている家庭も多いでしょう。では、ソーラーカーポートの設置費用はいくらくらいなのでしょうか。補助金制度の有無に関しても解説します。
カーポート単体の設置に比べて設置費用は割高
ソーラーパネルの初期費用が必要なので当然のことですが、ソーラーカーポートの設置費用はカーポート単体の設置費用に比べて割高です。具体的には、カーポート単体の設置費用が20万円前後であるのに対し、カーポートの上にソーラーパネルを設置した場合の初期費用は130〜200万円に膨れ上がります。
ソーラーパネルを設置することで、以後の電気代削減や売電収入を期待できます。しかし、初期費用の高さから、導入への意思が後ろ向きになってしまう家庭が多いのも事実です。
個人所有のソーラーカーポートでは補助金が出ない
とても高額な初期費用が必要なソーラーカーポートですが、残念ながら個人所有のソーラーカーポートに対する国の補助金制度は2024年現在ありません。存在しているのは法人に対する補助金制度なので、個人所有の場合は全額自己負担を強いられる可能性があります。
ちなみに、住宅の屋根にソーラーパネルを設置する場合は、ZEH住宅補助金が適用される可能性が高いです。ZEH住宅補助金とは、省エネ住宅(断熱効果の高い家や気密性の高い家など)にリフォームしたり新築したりする場合に受けられる補助金制度です。ZEH住宅に認定されない場合、ソーラーパネルの初期費用は完全自己負担になります。
自治体レベルでは補助金を出している場合も!
個人に対する国の補助金制度はないですが、自治体レベルでは補助金制度がある場合があります。補助金制度の有無や補助金制度の具体的な内容は、自治体ごとに異なります。ソーラーカーポートの設置を決める前に、ぜひお住まいの自治体の公式ホームページを確認してください。
ソーラーカーポートは一長一短!必要な場合はぜひ導入の検討を!
ソーラーカーポートは一長一短あることがわかりました。補助金制度がない部分は大きなデメリットですが、電気代の節約や停電対策になるメリットはあります。メリットとデメリットを天秤にかけ、少しでもメリットが勝るのであれば、ソーラーカーポートの導入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
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