EMS(再エネ管理システム)とは?種類やメリットデメリットも!
EMS(再エネ管理システム)は、電気の賢い使い方ができるとして昨今話題になっているものです。一般家庭で使えるのはもちろん、中小零細企業や大企業まで幅広く使えるシステムで、今後の私たちの快適な暮らしに無くてはならないものとまでいわれています。
そこで今回の記事では、EMS(再エネ管理システム)の概要や種類を紹介すると共に、EMS(再エネ管理システム)を導入するメリットとデメリットも紹介します。
目次
EMS(再エネ管理システム)とは?種類も徹底解説!
まずはEMS(再エネ管理システム)とは何なのか、どういった種類があるのかについて、詳しく見ていきましょう。
EMS(再エネ管理システム)とは?
EMSは「Energy Management System」の略で、再エネ管理システムと訳されます。エネルギーの使用状況を把握して分析。最適なエネルギーの使い方を模索して提案。改善することで省エネを実現するというものです。
つまり、エネルギーの現在の使用状況を「見える化」して無駄なものを排除し、改善点を見出していくシステムになります。昨今、地球温暖化が深刻化していますが、その解決策として注目されているのがEMS(再エネ管理システム)です。
EMS(再エネ管理システム)の種類
EMS(再エネ管理システム)には、以下の通り5つの種類があります。
- HEMS
- MEMS
- BEMS
- FEMS
- CEMS
それぞれ具体的に何を指しているのか、見ていきましょう。
種類①HEMS
HEMS(ヘムス)は「Home Energy Management Service」の略で、住宅のエネルギー管理をするEMSです。
HEMSを導入することで、家庭の電化製品や省エネ設備を賢く使うことができます。昨今は住宅のZEH化が進んでいますが、ZEH住宅にHEMS機能が備わっていれば、国や自治体から補助金を受け取れる可能性も高まります。
種類②MEMS
MEMS(メムス)は「Mansion Energy Management System」の略で、マンションのエネルギー管理をするEMSです。
一般的なマンションでは、居住者がそれぞれ電力会社と契約を結び、それぞれ電気料金を支払います。しかし、MEMSを導入しているマンションは、全居住者が一括で電力会社と契約を結ぶことになります。その結果、マンションの管理会社はエネルギー管理を遠隔でできるのです。
種類③BEMS
BEMS(ベムス)は「Building and Energy Management System」の略で、商業ビルやオフィスなどのビルのエネルギー管理をするEMSです。
ビルの各フロアに設置された湿度や温度のセンサーや人感センサーの情報を、ビルを管理している中央監視装置に送信し、ビル全体の空調や照明などの設備を一括管理するものです。
種類④FEMS
FEMS(フェムス)は「Factory Energy Management System」の略で、主に工場のエネルギー管理をするEMSです。
工場は、電気使用量がとても多い場所。だからこそ、FEMSを導入して電力の無駄を減らすことが求められるのです。また、FEMSを導入することで、古い機械を最新のエネルギー効率の良いものに見直しやすくする効果も実感できます。
種類⑤CEMS
CEMS(セムス)は「Community Energy Management System」の略で、地域を対象にエネルギー管理をするEMSです。
地域の需要に応じて、太陽光発電・水力発電・風力発電など特徴の異なる再エネを組み合わせ、安定した電力供給ができます。また、電力のピークシフトに貢献することも可能です。
EMS(再エネ管理システム)を導入したい!メリットは何がある?
EMS(再エネ管理システム)には様々な種類がありますが、導入するメリットは何なのでしょうか。今回の章では、EMS(再エネ管理システム)を導入する具体的なメリットを4つ紹介します。
メリット①電気代を削減できる
EMS(再エネ管理システム)を導入するメリットは、電気代を削減できることです。
EMS(再エネ管理システム)を導入することで「電力の見える化」が成功します。つまり、太陽光発電などが自家発電する電力量、溜める電力量、消費電力量をすべて目視できるのです。
これまで当たり前に使っていた電力は、使用量を目視することは困難でした。だからこそ、節電意識を持ったとしても限りがあったのです。
EMS(再エネ管理システム)を導入すれば、電力の今現在の流れを目視で確認できるので節電の意識がより高まり、結果として電気代の削減が期待できるのです。
メリット②機器の交換時期を把握できる
機器の交換時期を把握できるのも、EMS(再エネ管理システム)を導入するメリットです。
EMS(再エネ管理システム)を導入することで、電力の「見える化」が成功します。だからこそ、エネルギー効率の悪い機器を特定できたり、わずかな故障も把握できます。機器の交換時期が早めに把握できるのは、経済面的にもとても大きなメリットといえるでしょう。
メリット③補助金制度を適用できる
補助金制度を適用できるのも、EMS(再エネ管理システム)を導入するメリットです。
たとえばEMS(再エネ管理システム)のひとつであるHEMSは、HEMSを導入しているZEH住宅向けの補助金制度が充実しています。いわゆる「省エネ住宅」を新築もしくはリフォームすれば補助金制度を受けることができ、よりお得に太陽光発電や蓄電池などといった省エネ設備を家庭に導入できるといった内容です。
しかも、導入後にも電気代の節約を実感できるので、長期的に見て大きなお得を実感できるでしょう。
メリット④人手不足でも運用できる
EMS(再エネ管理システム)を導入するメリットは、人手不足でも運用できることです。
たとえば、スーパーやコンビニなど多彩な商品が並ぶ店舗では、これまで従業員が商品群ごとに適切な空調を設定する必要がありました。必要に応じてスイッチの入り切りを行わなくてはならない場面もあり、通常の仕事プラスαの仕事が課されていたのです。
しかし、EMS(再エネ管理システム)を導入すれば、EMS(再エネ管理システム)が自動的に空調を管理してくれるのはもちろん、今まで従業員が手動で行っていた作業を自動的に調整してくれます。したがって、最少人数で店舗運営ができるようになり、店舗運営がしやすくなるというメリットを実感できます。
EMS(再エネ管理システム)は良い?主なデメリット2選!
EMS(再エネ管理システム)はメリットが非常に多いですが、残念ながらデメリットも存在しています。そこで最後に、EMS(再エネ管理システム)にあるデメリットを2つ紹介します。さっそく見ていきましょう。
デメリット①費用対効果を高めるための努力する必要がある
EMS(再エネ管理システム)を導入するデメリットとして、費用対効果を高めるために努力が必要なことが挙げられます。
家庭用HEMSの導入費用は15〜20万円です。この初期費用を安いと見るか高いと見るかは人それぞれですが、費用対効果を高めるためには、補助金制度を利用して複数の省エネ設備を導入し、HEMSを利用して電気代を上手く削減していく必要があります。
思ったような成果が見込めない時期もあるかもしれませんが、長期的に節約意識を持ち続け、費用対効果を高める努力を惜しんではなりません。
デメリット②EMS対応の設備に交換する必要がある
対応の設備に交換する必要があるのも、EMS(再エネ管理システム)を導入するデメリットです。
EMS(再エネ管理システム)の導入が進んでいますが、残念ながら対象設備はごくわずかです。ひと昔前の電化製品はEMS(再エネ管理システム)に対応していないものが多く、この場合は電化製品をEMS(再エネ管理システム)対応のものに交換する必要があります。
EMS(再エネ管理システム)を運用していく上で、初期費用の高さが浮き彫りになります。だからこそ、まずはできることからゆっくり始めていけると良いでしょう。
EMS(再エネ管理システム)は導入の価値あり!積極的に検討を!
今回の記事では、EMS(再エネ管理システム)の概要や導入のメリットとデメリットを紹介しました。エネルギーの見える化が実現するEMS(再エネ管理システム)ということで、実感できるメリットはとても多いです。
だからこそ、ゆっくりできる部分からEMS(再エネ管理システム)対応の電化製品に変えていき、将来的な家庭環境をより良いものにしていけると良いでしょう。
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この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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