蓄電池の設置ポイントを押さえて快適に!屋外設置と屋内設置を比較
目次
蓄電池の設置法は2種類!屋内設置と屋外設置を紹介
近年、家庭用蓄電池への注目が集まっています。
太陽光発電と併せて使うとより高い恩恵を得られる蓄電池ですが、太陽光発電同様に設置するためにスペースが必要になります。
多くの種類がある中からどの蓄電池にしようか迷っている方や、設置場所を悩んでいる方はぜひ最後までお読みください。
蓄電池の設置方法には、屋外設置と屋内設置の2種類があります。
2つの設置法の違いや、共通の注意点をご紹介していきます。
屋外設置と屋内設置の違い
屋外設置と屋内設置の違いは、「蓄電池の容量」によります。
容量が6kWh以上の蓄電池は、多くの場合では屋外設置です。
そして、容量が大きいほど物理的に大きく、重くなる傾向があります。
屋外設置と屋内設置の蓄電池の、容量、大きさや重さの目安は、下記のようになります。
- 屋外設置:容量が6kWh以上、大きさがエアコンの室外機1,2個分、重さが100kg以上の商品が多い
- 屋内設置:容量が6kWh未満、大きさがエアコンの室外機1個程度、重さが60kg以上の商品が多い
多くのメーカーでは、屋外設置用、屋内設置用と区別されて蓄電池を販売しています。
一方で、屋外と屋内の両方に設置できる蓄電池を取り扱うメーカーもあります。
屋外設置と屋内設置で、共通の注意点
屋外設置と屋内設置で共通の注意点は、下記のようになります。
- 異物が混入しにくい場所に設置する点
- 十分に丈夫な床を選ぶ点
順にご説明します。
異物が混入しにくい場所に設置する点
蓄電池は、ほこりや雨水といった刺激に強くありません。
異物の混入は、蓄電池の故障につながります。
そのため、外部からの刺激が少ない場所に設置するよう心がけましょう。
屋外設置の場合、雨水が入りやすい場所や塩害地域を避ける必要があります。
屋内設置の場合、ほこりがたまりやすい場所やや子どもの手が届く場所を避けるのが好ましいです。
十分に丈夫な床を選ぶ点
蓄電池の重さは、屋内用で60kg以上、屋外用で100kg以上のものが多いです。
成人男性以上の重さをもち、長期的な設置は床の負担になります。
そのため、屋内設置の蓄電池を購入する際は、床が重さに十分耐えれるかを事前に確認しましょう。
壁にかける屋内型蓄電池もメーカーによってはありますが、その場合も同様に確認しましょう。
蓄電池は10年以上使用することが多いので、長期的に耐久できるかの確認は必須です。
また、屋外設置の蓄電池だと、物や環境によってはコンクリートによる土台作りが必要になります。
メーカーや設置業者に、土台作りの有無を確認しましょう。
蓄電池の屋外設置を詳しく解説【メリット・デメリット・注意点】
屋内設置と屋外設置の蓄電池の大きな差は、容量と大きさです。
屋外設置型の方が、屋内設置型より容量が大きい傾向があります。
続いて、屋外設置型蓄電池のメリット、デメリット、注意点を解説します。
メリット
屋外設置型蓄電池のメリットは、大容量で部屋の場所をとらない点です。
また、蓄電池が出す騒音を気にする必要もありません。
デメリット
屋外設置型蓄電池のデメリットは、設置に環境の条件がある点です。
例えば、以下のような環境や場所は、蓄電池の屋外設置に不向きです。
- 積雪地域
- 塩害地域
- 標高が1000m以上の地域
- 高温多湿な環境
- 水はけの悪い場所
- 雨水が入りやすい場所
- 直射日光が当たる場所
屋外用蓄電池の設置には、以上のような厳しい条件があります。
そして、以上の条件を避けたとしても、外部環境からの刺激は完全に防げないので、注意が必要です。
しかし、防水機能を備えた外部刺激に強い蓄電池の販売もあるので、屋外に設置したい方は機能を確認しましょう。
屋外設置の注意点
屋外設置での注意点は、下記の2点です。
- 日が当たりやすい場所を避ける点
- 寒冷すぎず、暑すぎない場所に設置する点
順にご説明します。
日が当たりやすい場所を避ける点
蓄電池は直射日光に強くありません。
そのため、屋根があり日差しが入りにくい場所や、家の北側に設置するのが基本です。
寒冷すぎず、暑すぎない場所に設置する点
蓄電池に適した使用環境は、-10度から40度です。
そのため、寒すぎる地域や暑い地域での屋外設置は、対策や屋内設置の検討が求めれます。
また、-10度より寒くなくとも、結露や積雪が起こるほど寒い地域は、蓄電池の屋外設置に向きません。
温度変化が激しい環境は避けましょう。
蓄電池の屋内設置を詳しく解説【メリット・デメリット・注意点】
屋内型蓄電池は、多くの屋外型蓄電池より容量が小さいという特徴があります。
続いて、屋内型蓄電池のメリット、デメリット、注意点をご説明します。
メリット
屋内設置型蓄電池のメリットは、使用環境が安定する点です。
屋内設置の場合は、屋外設置より環境による刺激や負担を軽減できます。
そのため、安定した環境で、故障を避けながら蓄電池を使用できます。
デメリット
屋内設置型蓄電池のデメリットは、下記の2点です。
- 容量が小さい点
- 部屋のスペースをとる点
順にご説明します。
容量が小さい点
屋内設置型の蓄電池は、容量が6kWh未満の場合が多く、小さいです。
そのため、節電や防災対策のため、蓄電池を最大限活用したい方には向きません。
例えば、太陽光発電で得た電気を蓄電池にためる場合、蓄電容量が少ないと、曇りが続く日には電力会社の電力に頼ることになります。
また、家族の人数が多い場合、防災のために十分な量の電力をためられません。
部屋のスペースをとる点
屋内設置型の蓄電池は、空気清浄機1台分からエアコンの室外機1台分ほどのスペースを取ります。
そのため、部屋のスペースを減らしたくない方には向きません。
しかし、メーカーによっては、壁掛け型の蓄電池や、キャスターで簡単に移動できる蓄電池があります。これらの蓄電池は、屋内型蓄電池が欲しいけれどスペースを柔軟に活用したい方におすすめです。
・屋内設置の注意点
屋内設置での注意点は、下記の2点です。
・湿度が高い場所は避ける点
・騒音をチェックして場所を選ぶ点
順に解説します。
・湿度が高い場所は避ける点
蓄電池は、湿度が高い場所に強くありません。湿度の高い場所での稼働は、故障の原因になります。
そのため、洗面所や脱衣所に台所といった、水回りや湿度が上がりやすい場所は避けましょう。
・騒音をチェックして場所を選ぶ点
蓄電池は、稼働時に音がでます。蓄電池の音の大きさは、35‐40㏈以下と言われています。
これは、図書館や住宅街程度の騒音に相当し、生活に支障が出るほどの騒音ではないでしょう。
しかし、寝室の近くだと夜に音が気になり眠れなくなる可能性があります。そのため、蓄電池の設置では寝室を避けるのが無難です。
【まとめ】周辺環境に注意して蓄電池を設置しよう
屋外用蓄電池は、屋内用蓄電池より、容量や大きさ、重量が大きいという違いがあります。
また、屋外用蓄電池も屋内用蓄電池も程度の差はあれ、設置環境に条件があります。
環境による刺激を受けにくい場所に蓄電池を設置し、蓄電池が長持ちするようにしましょう。
リノベステーションではシャープや田淵電機を始めとした蓄電池を取り扱っております。
もちろん、太陽光発電機器との同時購入も可能です!
手続きが面倒な補助金申請も代行しておりますので、お気軽にください。
IHやエコキュートのお取り扱いもございます。
この記事の監修者
『お客様に寄り添うこと』をモットーに日々の業務に取り組んでおります。
太陽光発電の活用方法や蓄電池の導入などのご相談は年間2000件以上頂いており、真摯に問題解決に取り組んできました。
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